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妊婦が溶連菌になると危険!?母体と胎児への影響は?

 2019/02/20 妊娠/出産
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溶連菌は子供がかかるイメージが強い病気ですよね。

よく保育所や幼稚園でも流行する季節があります。

しかし、実は大人、妊婦にも感染する可能性がある病気であり、十分に注意が必要なのです。

そこで今回は妊婦が溶連菌になるとどうなってしまうのか、母体への影響と最もママが気になる胎児への影響について詳しくご紹介します。

予防法や治療法も知っておきたいですね。

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溶連菌ってどんな病気なの?!

溶連菌は溶血性連鎖球菌という名称の細菌の事を指しています。

抗原性のち外がhあり、A~Vh群(I~Jは除かれる)に分類されます。

一般的に子供がかかる溶連菌感染症の場合、A群溶血性連鎖球菌が原因となっています。

一番溶連菌感染症に感染し発症するが多く見られるのは乳児、就学児です。

しかし免疫力が弱まりやすい妊婦さんや免疫力が弱まってしまっているときの大人も感染する可能性が十分にあります。

しかし、一番妊婦さんが気をつけなければいけないのは、A群の溶血性連鎖球菌が原因となる溶連菌感染症ではありません。

実はB群溶血性連鎖球菌により感染し発症する溶連菌感染症に最も気をつけなければいけないのです。

この細菌は女性の膣や肛門にある常在菌の一種なのです。

そのため、普段は悪さをしないため発症しないのですが、出産間近にこの菌が悪さをして発症してしまうと、産道を通る時に赤ちゃんが感染してしまう可能性があります。

そのためB群溶血性連鎖球菌による溶連菌感染症をしっかり予防しなければいけません。

妊婦が溶連菌感染症になると…母体に及ぶ影響は?

では、妊婦が溶連菌感染症にかかってしまった場合どうなるのかということについてです。

どのような影響が母体に及ぶのでしょう。

妊婦が罹りやすい溶連菌感染症はA群溶血性連鎖球菌によるものとB群溶血性連鎖球菌によるものの2種類となるので、1つずつご紹介していきます。

A群溶連菌感染症の発症の場合

子供はA群溶連菌感染症になると発熱、喉の腫れや痛み、腹痛などが起こります。

風邪とよく似た症状となります。

その後、発熱から1日2日ほど経つと、赤い発疹が全身に現れてしまいます。

その発疹が現れた後に手足の皮膚がむけます。

A 型溶連菌感染症に罹った上の子の看病などをしていると妊婦さんにもうつる可能性は十分にあります。

妊婦さんも子供と同じく喉の腫れや痛み、発熱などが起こります。

身近にA群溶連菌感染症にかかっている人がいて、上記のような風邪に似た症状が見られた場合は溶連菌感染症を疑い、速やかに内科、又は産婦人科に受診し検査してもらう必要があります。

産婦人科に受診する場合は感染を防ぐために事前に電話連絡して指示に従いましょう。

内科に受診する場合は妊娠中であるという事を伝え、抗生物質は妊娠中でも問題のないものを処方してもらいましょう。

B群溶連菌感染症の場合

B群溶血性連鎖球菌は女性の膣や直腸にある常在菌でしたね。

10%~30%ほどあることがほとんどです。

B群溶血性連鎖球菌の検査が陽性でも、症状が起こらないこともあります。

しかし、場合によってはB群溶血性連鎖球菌が陽性であり、膀胱炎や絨毛膜羊膜炎を引き起こしてしまうこともあります。

すると、胎児にも影響があり、新生児GBS感染症という状態になり、命に関わってしまう重篤な状況となります。

妊娠中期、妊娠後期に陽性か陰性か、症状が起きていないかなどを詳しく検査してもらう必要がありますね。

妊婦の溶連菌感染症で胎児への影響は!?

妊婦が溶連菌感染症の中でもB群溶血性連鎖球菌に感染した状態で出産してしまうと危険です。

新生児GBS感染症という状態に赤ちゃんがなってしまうリスクがあるのです。

胎児への影響として、新生児GBS感染症になってしまうと、赤ちゃんは呼吸困難に陥ってしまったり、髄膜炎、肺炎などの重大な病気をひきおこしてしまう原因となるのです。

重症化した場合は赤ちゃんの命にも関わります。

感染するのは母体から産道を通る際に胎内感染してしまいます。

分娩時に感染しないようにするために、経膣分娩の際、陣痛が始まった時にペニシリン系の抗菌薬を点滴注射されます。

出産が終わるまで定期的に点滴し、産道感染を防ぐのです。

ママから赤ちゃんにGBSが感染する確率は、4000分の1まで抑えることができているというデータもありますが、残念ながら抗生物質の点滴投与をしていても、感染症を100%は防げません。

妊婦が溶連菌感染症を予防するためには!?

妊婦が妊娠中の溶連菌感染症の感染を予防するためには、免疫力を低下させないことが大切です。

溶連菌は体内にある常在菌であるため、常に体に対して悪さをしてくるわけではありません。

しかし、妊娠中は免疫力が落ちやすくなっていることから、妊婦は自浄作用が低下します。

すると細菌による感染症を引き起こしやすくなってしまうのです。

免疫力を低下させないためには…

免疫力を低下させずに感染症を防ぐためには、十分な睡眠をとる事を意識する必要があります。

食事では栄養バランスのよい食事をしっかりと摂りましょう。

ストレスもできるだけ溜めないようにすることも大切です。

上の子からの感染を防ぐためには、

溶連菌感染症が幼稚園や保育所などで流行り、感染してしまったという場合、子供からの感染も予防する必要がありますね。

自宅で一緒に住んでいる子が感染してしまうと、移ってしまう可能性は十分にあります。

感染を防ぐために、

  • 同じタオルを使いまわししない、
  • 子供が食べて残したものは口にしない、
  • マスクをする
  • 手洗いうがいをこまめにする

などという方法で感染を防ぎましょう。

妊婦の溶連菌感染症は早期発見が大切

妊婦の溶連菌感染症は早期発見が大切です。

妊娠24週目~35週目の妊婦健診では、B群溶血性連鎖球菌の保有についての検査があります。

GBS検査というもので綿棒で採取して1週間後に結果がわかるという検査です。

妊娠中期に陽性反応が出ても、すぐに治療が行われることはありません。

治療をしたとしても再び感染する可能性があるためです。

妊娠後期に再び検査を行い、その時もGBS検査が陽性であるという場合は、抗生物質の点滴注射などにより、胎児への感染を防ぐという方法が行われます。

検査が陽性であった場合、不安になってしまいますよね。

しかし、医師に治療をしてもらい説明を受け、リラックスしたほうがよいですよ。

まとめ

妊娠中は溶連菌感染症に罹らないように注意する必要があります。

妊娠中は免疫力が低下し感染しやすくなってしまいます。

免疫力が低下しないために規則正しい生活を送りながら感染を予防しましょう。

また、もし感染してしまった場合は、医師の説明を受けながら治療を受け、出産はリラックスした状態で臨めるますように。

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