お尻が大きければ安産型って本当?!安産型を目指すには?

妊娠が発覚するとものすごく嬉しいですよね。
しかし、数週が進むと、出産が近づき、分娩に対する不安が大きくなりますね。
そんな時、比較的安産で出産できると言われている【安産型】という体型について気になります。
体型が安産型だとスムーズに安産で出産できると聞けば、果たして自分は安産型なのか、安産型になるためにはどうしたらよいかなど知りたくなりますよね。
また、安産型の条件に当てはまらないという場合、出産に対する不安は増大してしまいます。
安産で出産するためにできることはないのでしょうか。
そこで今回は、妊婦さんの安産型について、安産型だと本当に出産に有利なのか、安産型ではない場合難産となってしまうのか、安産で出産を終えるためにはどうしたらよいか、詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
出産に有利な安産型?どんな体型なの?
お尻が大きいと出産に有利だね!
お尻が大きい女性は出産に向いている。
お尻が大きいと安産型だね!
そんな言葉を聞くことがあります。
しかし、それって本当なの?根拠は?と気になりますよね。
出産をする時、赤ちゃんはママの骨盤を通り抜けて出てきます。
この時、骨盤の間が狭かったり、骨盤の形に異常があると、赤ちゃんがスムーズに上手に通りにけることができなくなってしまいます。
この場合は、難産となりますね。
一方、お尻が大きいということは、骨盤の間が広いため、スムーズに赤ちゃんが通り抜けやすいと考えられ、安産型であると言われるのです。
お尻が大きいと安産って本当なの?
お尻が大きいから安産なのか否か、実際は間違っています。
安産になるかどうかは、お尻が大きいか小さいかは実はあまり関係していません。
というのも、お尻が大きくても、骨盤は狭いということがあるからです。
安産になるためには、産道の伸びや赤ちゃんの大きさによっても異なります。
おしりが小さくても安産なママはいますし、安産型と呼ばれる体型なのに難産になることもあるのですよ。
安産型でも難産になる?
ママの体型が安座型と呼ばれる状態でも難産になるということはあります。
ママの骨盤の大きさや開きは正常であっても、赤ちゃんが骨盤に比べ大きすぎるという場合、産道は通り抜けにくくなってしまい、難産となりますね。
また、妊娠や出産にはトラブルがつきものです。
- 赤ちゃんが陣痛間際で逆子になってしまった
- 産道を通る際に上手く身体を回転させてくれない
- 陣痛が弱くなかなかお産が進まない
というようなこともありますね。
体型に関係なく、このようなトラブルは起こります。
また、お産中に難産になってしまいそうな原因が妊婦健診の際に判明した場合は、普通分娩ではなく、予定帝王切開で分娩が行われるということもあります。
分娩中に難産となっている原因が判明し、吸引分娩、緊急帝王切開へとお産の形が切り替わるという場合があるので知っておきたいですね。
自分は安産型なの?骨盤計測で判断可能?
安産型かどうか、安産になるかどうかには、骨盤の大きさが要となりますね。
骨盤が十分に広いとお産はスムーズに進みやすい傾向があります。
そこで骨盤の大きさを計測することで、自分は安産型なのか否か判断できますね。
骨盤の広さを正確に測る方法としては、X 線骨盤計測という検査を受けることで知ることができます。
骨盤の横幅や奥行きのサイズをレントゲンで撮り計測します。
X線骨盤計測は、すべての妊婦さんが受けるべき検査ではありません。
妊娠38週頃、お産間近なのに骨盤の方へと赤ちゃんが降りてこないというような場合のみ、検査を受けることとなります。
ママの骨盤の大きさと、頭の大きさが釣り合わないことが原因となり降りてこないと疑われるからです。
ママの骨盤の大きさと赤ちゃんの頭の大きさが釣り合わない状態を、児頭骨盤不均衡(CPD)と呼びます。
X線骨盤計測の結果、CPDであれば、帝王切開や自然分娩以外で出産する方法が検討されることとなります。
妊婦さんの身長が150cm以下である場合、児頭骨盤不均衡である可能性が高いため、X線骨盤計測が行われることが多いです。
安産型の条件は?骨盤の大きさだけではなかった…?
骨盤の大きさにより安産型か否か異なります。
しかし他にも、安産になる条件があり、以下のような条件が揃っている場合、安産になりやすく、安産型と呼ばれる体型であるといえますよ。
体重が適正
体重が適正だと安産になります。
太りすぎている場合、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になってしまうリスクが高まります。
更に赤ちゃんが大きくなりすぎてしまうため、難産になってしまうことがあります。
また、太りすぎることで、脂肪により産道が押されます。
すると産道が狭まり、スムーズに赤ちゃんが出られない状態となってしまうのです。
ところが一方で、痩せすぎも難産の原因となります。
痩せ過ぎてしまっていたり、運動をする習慣がないと、体力が足りなくなってしまい、お産が長引きやすくなるのです。
安産のためには、適切な体重を保つようにしっかりと管理することが大切ですね。
体力・筋力が十分にある
体力や筋力が十分にある妊婦さんの場合、出産は体力勝負であったり、いきむ時に力が必要となるため、踏ん張りが足りず難産になってしまうことがあります。
分娩に耐えるためにも筋力や体力が落ちないようにしましょう。
妊娠中は身体を動かしにくくなり、体力や筋力が落ちやすくなってしまいます。
適度な運動で体力、筋力を保ちましょう。
股関節が柔らかい
股関節が柔らかいと、産道が広がりやすくなり、赤ちゃんが出てきやすくなります。
身体が硬いという時は、出産前までにマッサージや軽いストレッチやヨガなどで股関節を柔らかく知ておくとよいですね。
冷え性ではない
冷え症がちの妊婦さんは、微弱陣痛が続いたり、お産が長引きやすい傾向があります。
お産が長引くことにより、ママが疲れてしまい、微弱陣痛となってしまうということもあります。
スムーズなお産のためには、体を温め事を心がけ、妊娠前から冷え性が気になっているという場合は冷え性を改善することが大切ですね。
安産型じゃなくても安産を目指せる方法!
安産型と呼ばれる条件に当てはまっていなくても、安産を目指すことができます。
その方法をご紹介していきますね。
適度な運動・適度なストレッチ
適度な運動やストレッチを行い、体力や筋力を落とさないようにしましょう。
下半身の筋力をつけるためには、階段の上り下りやウォーキングがよいですね。
軽い運動で体力や筋力をつけておくことで、スムーズにお産が進んだり、陣痛に身体が耐えることができます。
安産体操・スクワット
安産体操やスクワットを正産期に入ってから行うと良いです。
室内でもできるので良いですよね。
臨月に入ったら毎日の習慣にするとよいです。
バランスを崩して転んでしまったりしないように、手すりに捕まったりしながら安全に行ってくださいね!
まとめ
安産型だから安心だねと言われたり、安産型じゃないから大変だろうと言われることがあるかもしれません。
しかし、俗に安産型と呼ばれているお尻が大きいか否かなどは、本当に安産となるかどうかにはあまり関係していないのです。
安産となるかどうかはママと赤ちゃんの状態にもよりますし、自分自身の努力で安産を目指すことも可能です。
あまり安産型なのか否かはきにすることはありません。
気にしすぎて出産時に酷く緊張してしまうほうが、難産をもたらしてしまう原因となります。
安産のためには、体型についてを深く気にしすぎず、安心したリラックスした気持ちでお産に臨むのが一番ですね!