妊娠中はあせもがでやすい?!妊娠中にできるあせもへの対策方法

あせもは赤ちゃんた子供にできやすいものだというイメージがありますよね。
子供は汗管が狭い身体の範囲に集中しているため、よくあせもができやすくなります。
しかし、実は妊娠中のママもあせもがでやすくなるのです。
なぜ妊娠中はあせもがでやすくなるのでしょう。
妊娠中にあせもがでやすい原因と対策方法、治療方法についてご紹介していきます。
目次
あせもとは?
あせもは汗が出てくる汗管が汗によりふさがり、外に上手に排出されずに炎症が起こってしまいます。
皮膚炎の一種です。
大量の汗をかくと起こり、小さな発疹が出るなどという症状に見舞われます。
あせもには3つの種類があります。
紅色汗疹
表皮の真ん中の有棘層の部分の汗管が詰まると汗疹になります。
赤い丘疹がたくさんできてしまい、軽いかゆみや痛みが起こります。
汗がたくさん出る部分などに良く見られるあせもの種類です。
水晶様汗疹
水晶様汗疹は、皮膚の表面の角質層の近い部分の管が詰まることでできてしまいます。
白い汗疹で直径1~3㎜ほどの小さな水疱ができます。
かゆみや痛みなどという症状はありません。
深在性汗疹
深在性会心は真皮と呼ばれている肌の奥深くの汗管がふさがってしまい起こります。
発症した部分の汗が排出されなくなってしまいます。
青白い盛り上がりのある湿疹が起こります。
長時間暑い場所で作業をしている時などに多く見られる汗疹であり、熱中症などの危険性が伴う恐ろしいあせもであるといえます。
妊娠中に起こりやすいあせもとは?!
妊娠中に起こりやすいあせもは、水晶様汗疹と紅色汗疹ですね。
大した症状ではないと軽視してしまい、正しい対策を行なわずに放置してしまうことがありますが、放置してしまうと、細菌感染や膿疱性汗疹が起こることもあります。
膿疱性汗湿疹になってしまうと、とびひや膿瘍などになってしまうことがあるので注意しましょう。
あせもを掻くと広範囲に広がってしまい、膿み、悪化し完治までに長引いてしまうこともあります。
できるだけ早く症状への対処を行い、改善し肌を清潔に保つことが大切ですね。
妊娠中にあせもがでやすい原因は?
妊娠中、黄体ホルモンの働きにより、妊娠を維持するための体温が高い時期が起こります。
体温が妊娠前と比べると高くなり、当然汗をかきやすくなってしまいます。
汗をしっかりと拭いたり、汗の処理をしっかりとこまめにできていれば、あせもの発生を防ぐことができます。
ところが、外出中に汗をかいた時、つわりで体調が悪い時などは汗の処理が疎かになってしまいます。
すると、汗が放置され、あせもができてしまうのです。
特に妊娠中、お腹の周りが大きくなってくると、よりあせもができやすくなります。
腹部に脂肪が付き、シワができ汗疹ができたり、洋服のサイズが小さく、密着度が高く汗をかき、蒸れたりするからです。
汗を吸収しやすい洋服を長時間着続け、触れているとあせもができやすくなります。
妊娠中にあせもができやすい部位とは?
妊娠中、あせもができやすい部位というものがあります。
子供を育てるために乳腺が発達すると、乳腺を守ろうとして脂肪がつき、胸が大きくなります。
今まで使用していたブラジャーだときつくなるということもあります。
締めつけ感のあるブラジャーをそのまま使用していると、汗をかきやすく、あせもが出やすくなります。
また、締めつけ感のあるブラジャーは流れが滞ってしまい、熱を帯びるためより高温になり汗をかきやすくなります。
ワイヤーの部分など、肌が強く密着している部分は特に長時間汗が溜まりやす、肌にふれるため、胸の下にあせもができることが多くなるのです。
妊娠中ワイヤーの入った締めつけ感の高いブラジャーよりも、アンダーに余裕があり、締めつけ感の少ないマタニティーブラジャーを活用するようにしましょう。
腹帯やガードルで・・・
腹帯やガードルにより、汗をかきやすくなり、汗が染み込んだものが肌に触れ続け、あせもがでてしまうということもあります。
暑いときは無理に使わずに過ごしたほうがよいですね。
夏の時期は?
夏の時期はあせもを防ごうにもなかなか難しい時期となります。
汗をかいたらすぐに処理すればよいものの、1日中汗をかいているような気温のときは本当に難しいですよね。
また、クーラーを使用すると身体を冷やしすぎてしまい妊娠中は良くないということでクーラーを控えることもありますね。
しかし、あせもを防ぐためには、クーラーも程よく活用し、気温の調節をすることは大切ですね。
妊娠中のあせもからの二次感染に注意!
妊娠中のあせもからの二次感染に注意しましょう。
あせもを放置してしまうと、とびひや膿瘍になってしまう危険性があるのです。
あせもだけではなく、汗をかき炎症が起き、炎症部分から細菌が侵入してしまうと膿んでしまったりひどがってしまいます。
とびひや膿瘍になってしまった場合、簡単には治りません。
ひどいかゆみを伴ったり、掻くことで痛みを感じたり、掻くことで症状が起きている範囲も広がってしまいます。
あせもを悪化させる事無く早めに正しく治療することが大切ですね。
あせも後の色素沈着も!
あせもを早く治すことが大切な理由は悪化を防ぐためでもありますが、あせもの後の色素沈着を防ぐためにも大切です。
ひどい炎症がおこったり、治るまでに時間がかかると、皮膚には色素沈着が残ってしまいます。
茶色くなってしまうので、綺麗な肌を保つためにも、早く治しましょう。
妊娠中のあせも対策方法!
では妊娠中のあせもの対策方法についてです。
かいた汗をすぐに拭き取る
汗をかいたときに長時間汗を放置してしまうと、あせもができやすくなってしまいます。
妊娠すると汗をかきやすくなります。
できるだけ汗をかいたときは、すばやくタオルなどで拭き取り汗を処理したり、大量の汗をかいたときは着替えるようにしましょう。
外出中にタオルで大胆に身体を拭くということは難しいものの、首まわりやおでこなどをハンカチなどでサッと拭き取るようにするとよいですね。
吸収性の高いハンカチを常備しておくことをおすすめします。
ウエットシート・汗拭きシート
外出中などでもサッと汗を拭き取ることができるウエットティッシュや汗ふきシートはおすすめです。
トイレに行きサッと拭くのもよいですね。
タオルやハンカチでもよいのですが、汗をふき持ち歩いているとタオルやハンカチが不潔な状態となってしまうこともあります。
そこで使い捨てのシートが大活躍しますね。
汗拭きシートの場合、中には妊娠中の敏感な肌にとってはスースーしすぎてしまい、ヒリヒリすることがあるので、選ぶときは刺激感に注意して低刺激なものを選ぶようにしましょう!
汗をこまめに流す
汗をかいたときにこまめに汗を流すという対策が一番有効的なあせも対策となります。
シャワーをサッと浴びるだけで清潔な状態を保つことができますね。
散歩から帰ったあと、掃除の後に汗をかいたとき、寝起き、などなど、汗をよくかいたあとにこまめにシャワーを浴びるとよいです。
ただし熱い温度は皮膚のかゆみの誘発をしてしまうので、ぬるめの温度で流すようにしましょう。
下着だけでも変える
毎回汗をかくたびに洋服まで着替えていると洗濯も大変ですし、めんどうだなと感じてしまうことがありますよね。
そんなときは、下着だけでも変えるとあせも対策になります。
肌の保湿
あせものように汗をかき放置したことで細菌が繁殖し、肌に刺激を与えてしまうと炎症が起こるという場合、肌を十分に保湿していると、肌のバリア機能というもが働き、刺激を受けても炎症が起こらない肌となるのです。
乾燥していると、肌のバリア機能は低下し、細菌などの影響を受けて炎症が起きやすくなってしまうため、正しく十分に肌にうるおいを与え、保湿しましょう。
妊娠線や妊娠中に起こりやすい肌荒れを防ぐことにも繋がりますよ。
衣類の選び方
マタニティーウェアにも色々な物がありますが、あせも対策のためには、吸水性が高く速乾性に優れている衣類を選ぶとよいです。
ポリエステルなどの吸水性の低い洋服はあせにより蒸れやすくあせもはより出やすくなってしまいます。
綿などの吸水性に優れた素材の衣類を選ぶようにするとよいですよ。
妊娠中のあせもは掻かずに早めの治療を!
妊娠中のあせもは、かゆみを伴うため、ついつい掻きたくなります。
しかし、掻くと炎症がより酷くなり、悪化に繋がるため、できるだけ掻かないように意識しましょう。
温まるとかゆみを感じやすいため、どうしても掻きたいとかゆみを感じるときは、濡らしたタオルで冷やすと落ち着きます。
ただし、妊娠中ということもあるので冷やしすぎには注意してくださいね。
また、寝ているときに無意識に強く掻いてしまいひどく悪化するということもあるので、爪は短く丸く整えておきましょう。
あせもは直接的に赤ちゃんに悪影響を与えるものではありませんが、後回しにせず、あせもができたときはかかりつけの産科で相談したり、皮膚科で相談し、治療を受けることをおすすめします。
あせもを治すための薬を処方してもらうことができます。
ただし、市販にもあせも用の外用薬などは汎愛されていますが、胎児への影響を考え、自己判断で市販の塗り薬を使用するのは控えたほうがよいですね。
場合にとってはより悪化してしまうことも否めません。
必ず病院に受診し、処方された薬を塗るようにしましょう。
まとめ
妊娠中は汗をかきやすくあせもがでやるすくなるのですね。
汗をかいたときは放置せずにこまめに拭く、着替える、流す。
あせもができたら掻かない、早めの受診で治療する。
ということを忘れずに、妊娠中にひどいあせもに見舞われないようにしたいですね!!