水嫌いが改善!ベビースイミングはいつから?内容や効果、注意点も!

赤ちゃんが活発に動くようになると、いろいろな経験をさせてあげたいと思う方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんのうちから始められる人気の習い事のひとつに、ベビースイミングがあります。
今回はベビースイミングについて、
- どんなものなのか
- いつから始められるのか
- 何を揃えたらよいのか
- どんな内容なのか
- 効果やメリット
- 注意するべき点
などについてご紹介します。
ベビースイミングとは?
ベビースイミングとは、赤ちゃんが保護者が一緒にプールに入って、先生の指示に従いながら、水中で簡単な運動を行うことをいいます。
泳げるようになることを目的としているのではなく、赤ちゃんが水に触れて慣れ親しむことを目的としているため、おもちゃを使ったり、遊びが取り入れられていたり、音楽に合わせたりと、楽しめる工夫がされています。
赤ちゃんは水中で浮くことや、バランスをとって手足を動かすといった水に対する本能をもともと持っているため、初めての習い事としてはピッタリですね。
ベビースイミング教室を地域のプールを利用して開いている場合や、スポーツクラブで定期的に開催されている場合もあります。
教室は赤ちゃんの負担にならない配慮をされているので安心してください。
見学や一日体験などをさせてくれるところも多いので、近所のベビースイミングをしている施設について調べてみて、どんなことをするのか、雰囲気はどんな感じか、実際に確認してみると良いでしょう。
始める時期
ベビースイミングを始める時期は、一般的に生後6ヶ月ごろからとされていますが、スイミングスクールや施設によって異なり、4ヶ月頃から受け入れ可能なところもあります。
開始可能な月齢については、事前に問い合わせてみるのがよいでしょう。
参加可能な月齢を過ぎていても、首が座っていない、まだ座りたてでグラグラしているというようなときは、首がしっかり安定するまで待つようにしましょう。
また少しの間でも1人でお座りができるようになってからの時期ですと、ママのお着替えの間など、座って待っていられるので安心です。
通おうと考えているベビースイミングの行われる時間も事前に把握しておくとよいでしょう。
4~6か月ごろの赤ちゃんといえば、まだお昼寝を何度かしますね。
お昼寝タイムや、赤ちゃんの授乳や離乳食の時間にスイミングがかぶると、ぐずってしまったり、お水が嫌いになってしまうかもしれません。
お昼寝の時間や、授乳、ご飯の時間、うんちのタイミングなど、赤ちゃんの生活リズムが安定してからなら、赤ちゃんにとってより良いタイミングの教室を選ぶことが出来るでしょう。
何歳まで
ベビースイミングを利用できる年齢も施設により異なりますが、多くは3歳までとされています。
3歳以降はベビーから、キッズスクールへ切り替わり、目的も水に慣れることから、泳ぎを重視したものになります。
水で楽しく遊ぶというよりも、泳ぎ方などの技術面、トレーニングに近い感覚の内容に変わっていきます。
内容・メニュー
内容は主に水慣れや水遊びです。
赤ちゃんが水に対する恐怖心を持たないように、楽しみながら水に慣れていくことを目的にしています。
また遊びながら自然に泳ぐことも身についていくよう工夫されたメニューが多いです。
- 準備体操
- 保護者が水中で赤ちゃんを抱っこする
- 赤ちゃんのほっぺに水をつける
- 保護者が赤ちゃんを抱っこしたまま水中を歩く
- 保護者が赤ちゃんを支えて仰向けに浮かせる
- ジャンプする
- バシャバシャと水しぶきをあげる
- ボールやジョーロを使って遊ぶ
- 音楽に合わせてリズム体操
- ベビーマッサージ
- ボールを追いかける
- おもちゃ運びゲーム
- 保護者が支えて水面に平行になるように移動し、けのびの練習
- 水面で息を出すバブリングという、息つぎの練習
このような内容を音楽や歌に合わせながら楽しく行います。
泳ぐよりも、水遊びが中心となっているので、泳ぐことが苦手なママやパパでも安心して参加できますね。
準備
体温を計る・体調確認
赤ちゃんの体温は高めだとよくいわれますが、赤ちゃんの一般的な体温を鵜呑みにしてしまうと風邪を引かせてしまうかもしれません。
赤ちゃんそれぞれの体温は違いますので、普段から体温をチェックし赤ちゃんの平熱を知っておくようにしましょう。
また体温だけでなく、体調もチェックしておく必要があります。
咳や鼻水、結膜炎・中耳炎などにも注意し、赤ちゃんの体調が悪化しないためにも、ベビースイミングの他の子にうつしてしまわないためにも休ませるようにしましょう。
保護者の体調確認
赤ちゃんの体調だけ良くても、ママやパパの体調が万全でなければ、ベビースイミングはお休みしてください。
赤ちゃんを抱っこしてプールに入っているのですから、めまいを起こしやすい低血圧や貧血は特に注意が必要です。
また、帝王切開で出産されたママなど傷の治りが心配なときも、止めておいた方が安心ですね。
赤ちゃんにスイミングをさせてあげたい気持ちがおおきくてもママの体の方が大事です。
持ち物
- スイミングキャップ
- 保護者用のゴーグル
- 赤ちゃんの水着
水遊び用のおむつや赤ちゃん用のスイムパンツなど指定されているものがあれば用意しましょう。
水を吸っても膨らんだりせず、おしっこやうんちも水中に漏れ出ないようになっています。
おむつの上から水着を着せるなら脱げにくいタイプのものや、赤ちゃんの体温が下がるのを防ぐようなタイプのものを準備しましょう。
- ママの水着
- タオル・・・体を拭くようと、体の保温用など数枚用意しておくとよいでしょう。
- 替えのおむつ
- ビニール袋・・・水着や、水遊び用おむつ、替えたおむつなど入れるように数枚用意しておきましょう。
- 替えのオムツ
- お水やお茶・・・スイミング後の水分補給に飲み物は必須です。
- 保湿クリームなど
効果・メリット
水に対する恐怖心がなくなる
赤ちゃんはママのお腹では羊水の中にプカプカ浮かんでいたので、もともと水中を怖がることはないといわれます。
しかし実際は、成長していくにつれて、水への恐怖心も出てくるものです。
幼稚園や保育園、小学校でプールに入る時、水を怖がってプールを嫌がる子がいますが、赤ちゃんの頃から水に慣れ親しんでいればその心配がほとんどなくなるでしょう。
親子のスキンシップ・コミュニケーション
ベビースイミングは親子一緒に行いますね。
ママやパパと一緒にプールに入り、お互い向き合って視線を合わせ、肌と肌が触れ合う時間も長く、言葉もかけながら行われるベビースイミングは、スキンシップの時間も増えますし、親子のコミュニケーションも図れます。
そのため赤ちゃんの気持ちを安定させ、信頼関係が深まり、親子の愛情も深まるでしょう。
健康増進と脳の発達
ベビースイミングにより水中で全身を動かすことで、
- 血流がよくなり新陳代謝が高まる
- 神経系の発達
- 皮膚を鍛える
- 平衡感覚を養う
- 普段とは違う五感を使い脳が刺激される
- 丈夫な体を作る
- 水のなかでの呼吸調整で心肺が丈夫になる
ことに繋がります。
生活リズムが整いやすくなる
小さな赤ちゃんにとって、水中で体を動かすということは、大人が思っている以上に体力を使うものです。
昼間ベビースイミングでしっかり体を動かすことにより、適度な疲労感があるため、授乳や食事が進みますし、お昼寝もぐっすりでき、夜の寝かしつけもスムーズになるでしょう。
そのため生活にメリハリがつきリズムが整いやすくなっていきます。
赤ちゃんやママのお友達ができる
下は生後4ヶ月から3歳までの子どもとその保護者が通っているため、同じ月齢のお友達ができやすいです。
一緒にプールに入っているので、共通の話題がありますし、情報の交換もしやすくなるでしょう。
同世代の赤ちゃんや子どもと触れ合うことで、順番を守る、挨拶をするなど集団生活の一歩を踏み出すこともできます。
お家で赤ちゃんと二人きりで過ごしてきた時間が、ベビースイミングも楽しみ、情報交換の場になったり、些細な会話でもいろいろな人と接する時間が増えることは、育児のストレスや不安の解消にもつながるかもしれません。
成長のサポート
プールの中で浮いたり手足をバタバタしたりする動きで、赤ちゃんは全身の筋肉や神経を使います。
そのため、筋肉を発達させてくれますし、それに合わせて脳の神経回路も向上しやすくなります。
プールに入ってあまり動かない赤ちゃんでも、プールに入るだけで水圧を受けているため、運動機能の成長につながります。
ママやパパの運動不足の解消
ベビースイミングでは、水中で子どもを抱っこしたり、一緒に遊ぶためママやパパも体を動かして筋力を使います。
水の抵抗で普段よりも体力を使うので、子供と遊びながら動くだけでも十分な運動になり、日頃の運動不足の解消になります。
特にママの場合は、出産後は体形が崩れやすく、脂肪も落ちにくいにくいので、ダイエットやシェイプアップも兼ねて赤ちゃんと一緒に身体を動かすようにしましょう。
免疫力が高まる
赤ちゃんの免疫は、お腹にいる間から胎盤を通じてたくわえられ、生まれたあとも母乳から与えられていますが、6ヶ月以上経つとその効果が失われてウィルス感染や風邪をひきやすくなるといわれています。
ベビースイミングでしっかり体を動かしておけば、全身の血流が促進され新陳代謝は高まり、免疫力をあげるので、風邪やウィルスなどに負けない体を作ってくれます。
またベビースイミングで皮膚が鍛えられ丈夫になることによっても免疫力が上がるので、風邪を引きづらくなります。
お風呂タイムが快適に
お風呂やシャワーにぐずったり、泣いたりしていた子も、ベビースイミングに通うことでお風呂タイムを楽しめるようになります。
水に対しての恐怖心や不安感がなくなるからですね。
お風呂を嫌がらずに楽しんでくれれば、ママやパパのストレスも軽減するでしょう。
水中での呼吸
自然と水中での呼吸方法が身につくので、いざという時にじぶんの身を守る呼吸方法を覚えることができます。
ママやパパのストレス解消
親子でスイミングに通うので、ふだんは運動する機会がなかなか作れないというないママやパパも運動をすることができます。
プールでの運動により、脳内から幸せホルモンのセロトニンが分泌されストレス解消につながります。
デメリット・注意点
費用がかかる
赤ちゃんをベビースイミングに通わせるデメリットとして、費用が掛かってしまうという点があります。
通うのに入会金や回数券の購入が必要だったり、赤ちゃんやママパパの水着の準備にもお金がかかります。
施設により異なりますがベビースイミング代は月5千円程度のところが多いです。
毎月支払うものですから、家計を圧迫しないかもよく検討してから通うようにしましょう。
感染症にかかる可能性
デメリットとして細菌やウィルスに感染してしまいやすいということもあげられます。
流行性結膜炎やプール熱、水いぼなどはかかりやすくなるかもしれません。タオルを共有するとシラミなどに感染することもあります。
通常同じプールに入るだけでは感染しませんが、タオルや浮き輪、ビート板などを介してうつることがありますので、共用は避けましょう。
赤ちゃんの免疫力が落ちていると、感染するリスクが高まるため、顔色や機嫌、体調をよく観察し、優れないときは無理せずお休みさせましょう。
水中毒の心配
デメリットとしてもうひとつ、水中毒の心配があります。
大量に水を飲みこんでしまうと、血液が薄められてしまうため、ナトリウムやカリウムなどのバランスは崩れ、塩分濃度が極端に低下して脳が一時的に膨張し“水中毒”を起こすリスクがあります。
低体温や嘔吐、発熱、ひどくなると意識障害を起こし、無気力な状態から失神、昏睡へと進行していき、発作が起こることもあるようです。
赤ちゃんは口に入った水を反射的に飲み込んでしまうので、口に水が入らないようにしてあげることが大切です。
水に顔をつける前に、口を閉じることを繰り返し見せて教え、十分な技術がついてから潜水などに入るようにしましょう。
注意点
プールからあがった体を冷やさない
体が冷えることは風邪をひく原因になってしまいます。
プールからあがったら、すぐに髪の毛や体をタオルで拭いて乾かし、体を冷やさないように気をつけましょう。
無理強いしない
ベビースイミングの目的は水に慣れ親しんでもらうことです。
最初から水を怖がらない子もいれば、プールに入っただけで泣き出してしまう子もいます。
泣いてしまうときや嫌がるときは無理強いせず、焦らず徐々に水に慣れていけるよう配慮が必要かもしれません。
赤ちゃんが慣れるまで根気が必要
環境に慣れずに泣き出してしまう子もいます。
2.3回ならよくてもずっと続くとママやパパも悩んでしまうことがあるかもしれません。
ベビースイミングの先生は、赤ちゃんが泣いてしまうことには慣れているので、そのうち泣かなくなるだろうと気にせず、根気よく通っていきましょう。
プール後は目や体をしっかり洗う
プールの消毒液に含まれる塩素が原因の肌荒れや、プールを介してうつる感染症の予防として、プールから上がったら目や体をしっかりと洗ってあげましょう。
また肌の乾燥を防ぐために、保湿クリームを塗ると良いでしょう。
まとめ
ベビースイミングから得られる効果はたくさんありましたね。
赤ちゃんの心身の発達や、免疫力アップ、安定した生活リズム。
ママやパパの運動不足やストレスの解消…。
親子で楽しめるベビースイミング。
注意点もしっかり守って、ぜひ親子でベビースイミングを楽しんでください。