妊娠初期に茶おりが…!赤ちゃんは大丈夫?!安心できる場合と危険な場合!

妊娠初期に、茶おりと呼ばれている茶色いおりもの、血が混ざったおりものが出ることがあります。
妊娠初期は不安定な時期なので、茶おりが出てしまったら、なにか妊娠に異常が起きているのではないか、赤ちゃんは大丈夫なのかと心配になってしまいますよね。
そこで今回は妊娠初期に茶おりが見られた場合、安心できる場合と危険な場合、受診すべき場合などをご紹介していきますね。。
目次
妊娠初期に見られる茶おりとは?
茶おりは子宮内で出血が起こった際、おりものに血液が混ざり、時間が経つにつれて酸化してしまいしたものです。
おりものとともに血液が排出されているということですね。
出たものが鮮血であれば出血と判断されますが、過去の出血がでてきた場合は出血です。
妊娠初期の茶おりは赤ちゃんの成長により、子宮内に傷がつくと出ることがあります。
傷がついた際、出血とおりものが一緒に出てくるため、茶おりとなりますね。
実は、妊娠初期に茶おりがでることはよくあることです。
他になにか症状が起こっていなければ、さほど心配しなくても大丈夫な症状となります。
一方で、妊娠初期の茶おりは赤ちゃんの危険なサインである場合もあります。
他の症状と合わせて茶おりが出た様子を確認しましょう。
妊娠初期に茶おりが出る妊婦さんは少なくありません。
着床出血による茶おり
妊娠初期に茶おりがでたという場合、生理予定日の1週間前くらいに出た場合は、着床出血の可能性があります。
卵子が子宮内に根を張るため、子宮にちいさな傷がつくことがあります。
出血が茶おりとなり体外に排出されるのですね。
着床出血はすべての妊娠した妊婦さんが経験するものではありません。
そのため、茶おりが見られるケースと見られないケースがあります。
茶おりとともにチクチクっとした痛みを感じることもあります。
ところが妊娠検査薬を使用しても、この時期にはまだ反応が出ません。
茶おりが見られて、妊娠検査薬は陰性でも、生理が遅れているような場合は、妊娠初期の可能性が高いと判断できますね。
妊婦健診後に茶おり
妊婦検診のあとに茶おりがでるという場合があります。
妊娠初期は腹部エコーではなく、子宮内エコーが行なわれます。
そのため、エコー検診で子宮内に傷がつくと茶おりがでます。
生理のように大量に茶おりがでたという場合もあります
検診で傷がついてしまい茶おりが出ているという場合は、比較的すぐにおさまるため、様子をみることをおすすめします。
しかし、あまりにも大量の茶おりが続くという場合は、切迫早産の可能性もあるので、とりあえずかかりつけの病院に連絡をしましょう。
成長による茶おり
胎盤が完成する前に妊娠初期の茶おりが出るという場合があります。
この場合、胎児が成長することで、大きさに耐えられない毛細血管が切れるため出血します。
少量で色が薄いという傾向があります。
お腹の痛みは感じないものの、少量の茶おりであれば、胎盤はできあがるころには回数や量が減少します。
経産婦さんのほうが妊娠初期に茶おりがでることが多いです。
体調の変化がなく、出血がない場合は心配ないといえます。
絨毛膜下血腫による茶おりとは?
妊娠初期に胎盤が出る過程で、子宮内の絨毛に血液が溜まってしまうと血腫になってしまうことがあります。
絨毛膜下血腫という状態です。
絨毛膜下血腫が起こると、茶おりが出てしまいます。
絨毛膜下血腫が大きい場合は、入院となってしまうこともあります。
自宅で過ごす場合も安静に過ごす必要があります。
無理に動き血腫が大きくなると、流産の可能性が高まってしまいます。
血腫は子宮の成長とともに吸収され消滅します。
吸収されるまでは安静を保つことが重要ですね。
周りの人の力を借りながら、無理せずに安静にしましょう。
切迫による茶おり
妊娠初期に茶おりが長く続く場合、お腹の痛みが続く場合、切迫早産状態になってしまっている可能性が高いと考えられます。
茶おりが鮮血に変化したり、生理2日目くらいの出血が見られる場合などは、早めに受診してください。
無理してしまうと流産につながってしまうこともあります。
茶おりや腹痛が続いても、切迫早産ではない場合もありますし、かならず流産するというわけではありません。
しかし、妊娠初期だとありえなくもないので、なにかおかしいなと感じたら、早めに病院に連絡し相談してください。
子宮外妊娠による茶おり
茶おりが見られ、下腹部痛を伴う場合、子宮外妊娠の可能性も考えられます。
妊娠初期の妊婦健診にて、子宮外妊娠か否かを確認してもらうことができます。
子宮外妊娠の場合、自分では症状に気づくことができません。
しかし、発見が遅れてしまった場合、卵管が破裂してしまいます。
突然強い腹痛に襲われて、救急車で運ばれるということも少なくありません
卵管が破裂してしまったりと、深刻な状態にならないためにも、茶おりが続き、下腹部痛を感じるときは、一度早めに受診しましょう。
場合によって母子ともに危険な状態となってしまうことあるので、茶おりが見られたときはまずは病院に連絡したり、茶おりとともに感じる症状も伝え、必要な場合は早めに受診してください。
茶おりがある場合に注意して確認すべきポイント
茶おりの原因を特定するためには、受診し診察や検査をしてみないとわかりません。
そこで、茶おりが見られた場合、産院に連絡する際、スムーズに状況を伝え判断してもらうために、茶おりの量と色に着目し、把握して連絡しましょう。
色は
出血してから体外にでるまでに時間がかかっていればいるほど、赤色から茶色に変化しています。
- 薄茶色
- 茶色
- 赤褐色
- ピンク
- 真っ赤
色を確認してください。
量
量が多い場合は、迷うこと無く産院に連絡しましょう。
病院に受診すべき、緊急性が高い順に並べていきますね。
- さらさらとした血が流れ続けている
- レバーのような塊が排出されている
- 生理2日目くらいの出血
- 500円玉程度の量
- 下着に少しつくくらい
- おりものに血が混ざり茶色っぽい
産院に伝えることは…
上記について自分で確認できたら連絡です。
連絡した時に伝えるべきことです。
焦らずに伝えましょう。
- 妊娠の数週
- 出血量と色と状態
- いつ気づいたのか
- お腹のハリの有無
受診できるまでに時間がかかる場合は?
なんらかの原因で受診できるまでに時間がかかるというような場合は、まずは病院に受診し、医師や看護師がいうことに従い安静に過ごします。
受診が必要だと判断された場合でも、安静に過ごし受診すれば切迫流産などを防ぐことが可能です。
落ち着いて安静に受診までを待ちましょう。
また出血量が多い場合はナプキンなどを活用しましょう。
茶おりが見られた時に上の子のお世話を続けても…?!
妊娠初期の茶おりが見られる妊婦さんは少なくありません。
おりものに血が混ざり茶おりになるくらいなら、あまり過度に心配しなくても大丈夫なケースが多いのです。
感染症を防ぐためにも、おりものシートを活用したり、シャワーなどで清潔を保つようにするとよいです。
適度に体を動かすことは大丈夫です。
しかし、無理は禁物です。
上のこのお世話をしても大丈夫ですが、パパや家族の協力も必要です
協力を得ながら、ゆっくりと十分に休息をとる必要があります。
特に茶おりがでたときはゆっくりと休息をとったほうがよいです。
安静にしているのにも関わらず、茶おりの量が増えたり、茶おりから鮮血に変わったというような場合、お腹の痛みやハリを感じる場合は受診が必要ですね。
まとめ
妊娠初期に茶おりが見られると、驚いてしまいますし、ものすごく心配になってしまいますね。
しかし、妊娠初期に茶おりがでてしまうことは少なくありません。
焦らずにまずはかかりつけの産院に連絡しましょう。
連絡により受診が必要であると判断された場合は、早めに受診できるとよいですね。
茶おりが見られたからといって、かならずしも赤ちゃんに危険が及んでいるというわけではありませんが、場合によっては母子ともに危険な状態となってしまう場合もあるので、焦らず、安易には受け止めすぎず、まずはかかりつけの産院に連絡することをおすめします。