妊娠中の栄養不足に注意!!原因や時期ごとに不足しやすい栄養素とは!?

妊娠中のママの体では、お腹の中の赤ちゃんが健康に元気にすくすくと育つために、赤ちゃんに必要な栄養素を送ります。
そのため、ママ自身が健康的な生活を送りたいものです。
ところが、妊娠中は時期によって食事がスムーズに接種することができなくなってしまったり、食べられるものが限られ、栄養のバランスが偏ってしまうことがあります。
そこで、妊娠中に栄養不足になってしまう原因や、時期によって栄養不足となりやすい栄養素や対策いついて詳しくご紹介していきます。
目次
妊娠中は栄養不足になりやすいって本当!?
厚生労働省をもとにすると、妊娠中のエネルギーの必要量は非妊娠時に比べ、
- 妊娠初期の場合は+50kcal、
- 妊娠中期で+250kcal、
- 妊娠後期の場合は+400kcal
必要となります。
また、栄養素ごとに見ると、妊娠中は非妊娠時よりも多く摂取したほうがよいものもあります。
- タンパク質の場合は、妊娠中期の場合+10g、妊娠後期の場合は+25g
- 葉酸の場合は、全妊娠期間+240μg、。
- 鉄分は妊娠初期の場合、+2,5mg、妊娠中期と後期の場合は、+15,0mg。
の摂取が必要となります。
ところが妊娠中は体の体調の変化が起こり、思うように食事ができない期間があります。
そのため、非妊娠時よりも食事の摂取がうまくできずに栄養不足となってしまうことがあるのです。
また、非妊娠時と同じ食事を続けていても、妊娠後期は特に栄養素が不足してしまいますね。
妊娠中に栄養不足になると・・・・
妊娠中に栄養不足になってしまった場合、お腹の赤ちゃんの発育への影響、ママの体調が崩れる原因などになります。
妊娠中の栄養不足は避けたいものです。
妊娠中に栄養不足に陥る原因とは?
妊娠中に栄養不足となってしまう原因についてです。
つわり
まず1つ目の原因は、やはりつわりですね。
つわりにより食欲が低下してしまうためです。
妊娠中、多くは妊娠5週目~16週目にかけてつわりが起こります。
人により症状には違いがあるものの、主に吐気や嘔吐などに悩まされ、食欲が低下してしまいます。
また、つわりにより、ニオイに敏感になってしまい、ご飯のニオイやなにか人それぞれの特定の食べ物の香りなどにより吐気を催し、食事が摂れなくなってしまうことがあります。
つわりの場合は無理やり食事を摂取する必要はありません。
しかし、あまりにも長い期間食欲低下が続き食事を摂ることができていない場合は心配です。
水分も摂取できないというような場合、医師や助産師に相談してください。
好みの変化
食べられるもの食べられないもの、妊娠してから食の好みが変わることがあります。
すると、つわり中はすっぱいものだけが食べたくなったり、揚げ物だけ、お菓子だけなど特定の食べ物しか食べられないということが起こります。
好きな食べ物以外食べたくないため、好きなものだけ食べてしまっていると、栄養のバランスが偏ってしまうのです。
そのため、何かしらの栄養素は不足してしまいます。
食べる量が減る
妊娠後期になると特に子宮が大きくなるため、胃腸が圧迫されます。
一日に食事を何回にも分けてこまめに摂取していれば栄養を補うことができ栄養不足を防ぐことができますが、一度の食事量は減っているのに1日3回食をしてると栄養不足となってしまいます。
2回の量が減ったとしても、必要な栄養素をしっかりと摂取できるメニューにしたり、こまめに食事を行うとよいでしょう。
妊娠中に栄養不足になるとどうなる?影響は?
妊娠中に栄養不足になってしまうと、以下のような影響が起こります。
鉄分
妊娠中、赤ちゃんに酸素や栄養をしっかりと送るために、血液量増加します。
すると鉄分の需要が高まるのです。
非妊娠時よりも鉄分を必要とします。
しかし、妊娠中に食事が思うように摂れなかったりということで、鉄分が不足してしまうと、貧血の症状が起こります。
妊娠中の貧血は鉄欠乏性貧血と呼ばれます。
葉酸
葉酸は特に妊娠初期に必要な栄養素です。
胎児の発育に葉酸は欠かせません。
妊娠初期に葉酸が不足してしまうと、胎児に大きな影響が及びます。
胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まるため、妊娠初期は特に、中期も後期も葉酸は積極的に摂取しましょう。
タンパク質
妊娠中は赤ちゃんの筋肉や血液を形成するために、タンパク質hが必要となります。
厚生労働省でも妊娠中はタンパク質を積極的に摂取すべきであると推奨されて居るのです。
タンパク質は不足してしまうと、赤ちゃんの発育に影響が及び、低出生体重児のリスクが高まります。
また、産後のママの体の回復をスムーズにすすめるためにも、肉、卵、魚、豆腐などから積極的にタンパク質を摂取しておきたいですね。
妊娠中の栄養不足を防ぐための対策法!
では妊娠中の栄養不足を防ぐための対策法についてです。
妊娠初期の栄養不足への対策
妊娠初期の栄養不足への対策は、つわりの症状がおさまると、栄養不足は自然と解消されます。
妊娠初期は胎盤が未完成であることが関係し、胎児は胎盤を通してママからしっかりと栄養をもらっているわけでは無いのです。
そのため、無理に食事をするのではなく、母体に必要な栄養素分だけで十分です。
念の為、葉酸は摂取しておいたほうがよいですね。
食欲が無くてもサプリメントなどでも手軽に摂取できます。
しかし、つわりにより栄養不足が続き、母体の健康状態にも悪影響が及んでしまうという場合は、医師に相談し点滴や鉄剤の処方などの処置を受けましょう。
妊娠中期の場合
妊娠中期の絵栄養不足への対策については、中期はつわりから開放されます。
そのため食事量がもとも戻って来ます。
しかし、食べたいものだけを食べていると栄養不足に陥ってしまうので注意が必要です。
バランスの良い栄養を心がけ、妊娠中に必要な栄養素も積極的に摂取しましょう。
また、体重増加に注意しなければいけない時期でもありますが、気にしすぎてしまい、栄養不足になってしまうこともあります。
ダイエットではなく、栄養バランスの整った食事を摂取し、適度な運動で体重をキープしましょう。
妊娠後期の場合
妊娠後期の場合は、後期つわりや胃腸が圧迫され、一度に食べられる量が減ります。
そのため、一回の食事量が少ないときは、高い栄養素、栄養のバランスが整った食事を摂取しましょう。
また、一日の食事回数を増やすのもよいです。
まとめ
妊娠中はあかちゃんの分まで食べないとと言われ食べすぎてしまうこともありますね。
2人分食べるというのは食べ過ぎです。
体重が増えすぎてしまったり、高血圧を招いてしまうこともあるので注意が必要です。
そこまでは必要ないものの、妊娠中に必要な栄養素は特に不足に注意し摂取したいですね。
バランスの良い食事を心がけましょう。