危険?!妊娠中の肥満の意外なリスクとは?妊娠中の肥満を防ぐ方法!

妊娠中は食べづわりでよく食べるようになってしまったり、周囲の人に赤ちゃんのぶんまでもしっかり食べなさいと言われているうちに太ってしまったりということがあります。
しかし激しい運動などもできずに肥満となってしまうことがあります。
妊娠中の妊婦健診では体重が増えすぎて来ると助産師さんにも医師にもかなり厳しく注意されることもあります。
そんなに厳しく体重について指摘されたのは妊娠中が初めての経験でした。
実は妊娠中の肥満にはリスクがあり注意すべきことがありました。
そこで今回は妊娠中に肥満となってしまった場合のリスクや注意点、肥満にならないようにするための方法などを詳しくご紹介したいと思います。
目次
肥満だと妊娠しにくいって本当?!
まずは肥満だと妊娠しにくいとよく言われていますが本当なのでしょうか。
実は標準の体重の女性と肥満ぎみの女性を比較してみると、肥満の女性は無排卵や月経異常などに見舞われることが多い傾向があります。
そのため、無排卵や月経異常などにより不妊に繋がってしまうのです。
肥満ぎみで妊娠できないという場合は一度婦人科に受診し検査したほうが良いですね。
妊娠中の肥満にはどんなリスクが?
肥満だと妊娠中や出産時にリスクがつきまといます。
どのようなリスクがつきまとってしまう可能性があるのかご紹介しますね。
妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧になってしまったり、高血圧だけではなく蛋白尿が出てしまう病気、妊娠高血圧症候群になる可能性を高めます。
- 肥満
- 40歳以上での妊娠
- 多胎妊娠
- 遺伝
により引き起こる可能性が高いです。
正しい治療やときには入院が必要となることもあります。
妊娠糖尿病
妊娠により糖尿病ではなかったのに糖尿病と診断されます。
- 肥満
- 家族に糖尿病の人がいる
- 35歳以上での妊娠
- 巨大児の出産経験がある
ということが原因で引き起こることもあります。
微弱陣痛
妊娠中の肥満により、出産時に微弱陣痛に苦しむ可能性も高まります。
微弱陣痛とは出産時の陣痛異常であり、子宮の収縮が強くなりません。
そのため陣痛と陣痛の間隔がなかなか短くならなかったり、陣痛の継続時間が短くお産がなかなか進みません。
お産が長引き過ぎて母子ともに危険な可能性があると判断されると自然分娩ではなく吸引分娩や緊急帝王切開に切り替わることもありますよ。
肥満とは程遠かったのに・・・。原因は?
今まで普通に生活していて肥満で悩んだことなんてなかったのに、妊娠してから肥満になってしまい悩むということもあります。
妊娠前は標準体型だったのに妊娠してから肥満体型になってしまったというケースは少なくありません。
- 妊娠中の食べづわり
- 運動不足
などが続き、体重が増え肥満になってしまうのです。
私は肥満!?何キロまで増えるのは大丈夫?
妊娠中、自分は何キロ太ってしまうと肥満となり、様々なリスクの可能性が高まってしまうのか?を把握しておくことも大切です。
そこでまずBMI値を計算して出しましょう。
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI値
BMI値となりますね。
BMI値が18以下の場合は、妊娠中の体重増加は、10kg~12kgくらいにおさめることで肥満を避けられます。
BMI値が18~24の場合は、7~10kgの体重増加にとどめましょう。
BMI値が24以上である場合は、体重増加は5kg~7kgに抑える必要があります。
自分は妊娠前の体重から出産までにどのくらいの体重増加であれば大丈夫なのか?という事をしっかりと確認しておきましょう。
妊娠中の肥満を避けるためには!
では妊娠中の肥満を避けるためにはどうしたら良いのかお送りしますね。
体重を記録
まず行うべきことは体重の記録ですね。
体重計に乗ることで体重を増やさないようにとモチベーションを保つことができます。
妊婦検診の時に毎回体重を測り記録すると思いますが、できれば週1回自分でも測るようにしましょう。
体重を把握しておかないと、いつの間にか急に太ってしまっていたということがあるので体重記録はとても大切です。
すぐに始めましょう。
食事内容の見直し
食事内容を見直しましょう。
妊娠前と妊娠中の食事は赤ちゃんのために2人分食べないと!と言われることがありますが、そうではありません。
それは肥満の原因となってしまうので鵜呑みにしてはいけませんよ。
妊娠前よりも妊娠初期の頃は、プラス50キロカロリーくらいの食事がちょうど良いです。
妊娠中期は、プラス250キロカロリー程度、妊娠後期はプラス450キロカロリー程度の摂取がお勧めです。
ただし、妊娠前から既に肥満体型だったという場合は、1日の摂取カロリーが既にオーバーしているということが考えられます。
食事内容を見なおし、毎日の摂取カロリーを計算し調節しましょう。
またカロリーだけにとらわれず、バランスの良い栄養素の食事を取るようにすることも肥満を避けるためには大切です。
適度な運動
やはり肥満を避けるためには適度な運動が大切です。
妊娠中でも軽い運動なら大丈夫です。
エネルギーを消費して体重の増加を抑えましょう。
また、安定期が過ぎたら医師の許可を得てマタニティーヨガやマタニティスイミングで運動をしてカロリーを効率よく消費することができますよ。
ただただ散歩するだけでも良いです。
しかし、お腹が張ってしまうような時や気分が悪いというような時は無理せずに安静にしましょう。
まとめ
妊娠中の肥満は妊娠の継続や出産時のリスクを高めてしまいます。
母体も胎児もリスクに見舞われることなく過ごすためにも、体重の管理はしっかり行いたいですね。
妊婦健診のたびに体重を指摘されたり、怒られてしまうことなどもあり、嫌になってしまうこともあるでしょう。
しかしママも赤ちゃんも健康的に妊婦生活を過ごし、安産のためにも、食事内容の見直し、適度な運動で体重をキープしましょう。