産後にホームシックになるのは里帰り出産のせい?

産後に実家を離れ、一人になったときに、家族や実家の存在が急に恋しくなり「帰りたくてしょうがない」「涙が止まらない」という状態に陥ってしまうことがあります。
里帰り出産後にホームシックになってしまうママは少なくありません。
そこで今回は、産後のホームシックになった場合の対処法や悪化した場合の状態について詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
ホームシックとは?
ホームシックとは、生まれ故郷や長年住んでいた地域、実家などを離れ、新しい地域、街などの環境にうまく馴染むことができずに憂鬱になってしまったり、気持ちが落ち着かない状態となることです。
ホームシックを郷愁と書き記すこともありますが、故郷が恋しい状態ということですね。
生まれてからずっと家族に囲まれて過ごすため、両親や兄弟、姉妹、祖父母などと一緒の生活が普通の日常です。
お母さんのご飯を食べ、洗濯や掃除などもしてくれていたでしょう。
お父さんと週末に遊びに出かけたりもしますね。
兄弟や姉妹とは喧嘩もありますが、一緒に遊んだり勉強したり、楽しい思い出もたくさんあるでしょう。
家庭の外でも学校や親しい友だち、顔なじみの近所の人や店の店員さんなど、何気ない日々が続きます。
そんな生活からまったく違った環境での生活が始まると、自分が慣れ親しんだ地域や家族の元へ帰りたくなってしまうのです。
新生活にワクワクしていたのにも関わらず、寂しい気持ちになってしまうのです。
また、家族に対してのありがたみを強く感じ、急激に愛おしく感じるのです。
大人でもホームシックになるの?!
ホームシックといえば、中学、高校、大学のいずれかを卒業したタイミングで一人暮らしを始めるときに起こるイメージが強いものの、大人でもホームシックになってしまうことはあります。
海外勤務や転勤など、全く違った地域での生活がはじまったり、里帰り出産の後などにホームシックになることがあります。
距離はあまり関係せず、環境が異なれば、ホームシックになることはあります。
どんなに近い所であっても、生活環境が変化すればホームシックになってしまうことはあります。
里帰り出産後はホームシックになりやすい?!
妊娠後期になると、里帰り出産のために実家に里帰りをするというケースが多くあります。
出産前や出産後で身体が本調子ではないため、実家で過ごす時間がとても長いですね。
お母さんのご飯が食べられることもあるでしょう。
実家でいたわってもらい、ゆっくりと過ごし、のんびりと穏やかな日々が続きます。
おもいっきり親に甘えることができる期間ですね。
ところがそんな幸せな環境から、自分の家に帰宅すると、里帰りホームシックになってしまうことがあるのです。
里帰り出産後にホームシックになったときは?
では、ママがホームシックになってしまった場合は、どのような対処法をこうじればよいのでしょうか。
ホームシックのままだと、塞ぎ混んでしまい、気分はどんどん滅入ります。
ママが笑顔で過ごすことができないと、かなしい気持ちは赤ちゃんにも伝わります。
趣味
趣味を見つけ、熱中するという対処法があります。
赤ちゃんの授乳や夜泣きなどもあり、なかなか趣味についやす時間がとれないということもありますが、寝ている合間などにできる趣味をみつけることをおすすめします。
また資格の勉強をしたり、習い事をするのもおすすめです。
資格の勉強をしておくことで、赤ちゃんが大きくなり復職しようとかんがえたときに役立ちます。
映画や音楽などの自宅でできる趣味もよいですね。
身体を動かす
身体を動かすのもおすすめです。
身体を動かすことでストレス発散となり、憂鬱な気持ち、鬱屈とした気持ちを解消することができます。
外でスポーツをするということは難しいものの、室内でできるヨガやストレッチなどは行なうことができるのでおすすめです。
テレビ電話
テレビ電話等を活用し家族と会話するのもおすすめです。
近ければ赤ちゃんを連れて遊びに行くのもよいですね。
しかし、遠方の場合はテレビ電話が役立ちます。
スカイプなどを活用するのもよいですね。
顔を実際にみることができるので、ただの電話よりも気分が明るくなりますよ。
帰省する予定を立てる
帰りたいという気持ちを抑え込むことは難しいことです。
そこで、次回帰省する予定を立てましょう。
帰ることができる日を作ることで、その日まで頑張ることができますし、気分を切り返えることができますね。
気分が明るくなり、そのまま明るい気持ちが取り戻すことができたら予定を変更してもよいですね。
事前のイメージ
里帰りする前に里帰りした後のことをイメージしておくことも大切です。
ホームシックにはならないと思っている人でもホームシックになってしまうことがあります。
里帰りをした後のことをイメージしておくことで、大きな寂しいギャップに苛まれず、ホームシックを予防することができます。
実家を離れる日のイメージもしておくとよいですね。
ホームシックが悪化してしまうことも…。
ホームシックは病気ではないものの、放置することによりホームシックが悪化しうつ病になってしまうことがあります。
環境により起こったホームシックにより喪失感が原因となりうつ病に発展してしまうこともあるのですね。
うつ病になってしまうと、ホームシックにより感じていて孤独感や喪失感がより強くなったり、すべてのことにおいてやる気を失ってしまうことになります。
産後うつになるママも少なくありません。
産後うつから育児ノイローゼに発展してしまうこともあります。
育児ノイローゼに発展してしまうと、赤ちゃんのお世話をすることも難しくなってしまったり、授乳をしたくなくなってしまったり、場合によっては赤ちゃんを放置してしまう、一緒に死のうとしてしまう、殺してしまうというようなケースもあります。
精神状態を正常に保つことができなくなってしまうのですね。
ホームシックは甘くかんがえて放置してしまうのは危険なものです。
辛い時は一人でふさぎこまずに身近な人に相談しましょう。
友人でも旦那さんでも助産師さんでもよいです。
誰にでも良いので気持ちをはきだしまそう。
育児ノイローゼの症状は…?
ホームシックからうつ病となり、うつ病から育児ノイローゼに発展してしまうことがあります。
また、実家に帰ることができず一人の生活をしなければいけないのは赤ちゃんのせいだという気持ちになり、育児ノイローゼになってしまうこともあります。
育児ノイローゼの症状
- なんでもないのにイライラする
- すべてが完璧でなければいけないと思う
- すべての状況を放棄したい
- 自分だけ一人で頑張っていると思う
- 話す相手がいない
- 何に対してもやる気がおきない
- 子供がかわいくないと感じる
- 食欲がないまたは食べ過ぎ
- 涙が理由もなく出る
- 寝付きがわるい、不眠
などなどこれらの症状の3つ以上当てはまる項目あれば育児ノイローゼとなってしまっている可能性が高いと判断できます。
どんなママが育児ノイローゼになりやすい?!
ホームシックになったからといって、すべてのママが育児ノイローゼになるというわけではありません。
育児ノイローゼになりやすい人の傾向
- 旦那さんの仕事が忙しく一人の時間が多い
- 両親が遠くに住んでいる
- 赤ちゃんの二人の時間が多い
- 人に上手に頼れない
- 完璧主義
- 子育ても家事も完璧に行いたい
- 趣味がない
- 育児に対してのストレスを感じている
- 相談できる人が近くにいない
まとめ
産後のホームシックを放置するのは危険です。
一生懸命馴染もうとして無理しながら我慢して放置するのはやめましょう。
対処法を行いながら、ホームシックから抜け出したいですね。
ホームシックの状態の気落ちを近くの人、家族でも友人でも誰でもよいので相談してみるところから初めてみましょう。