妊娠中期にジャンクフードが食べたくなる!赤ちゃんへの影響は?

妊娠初期はつわりなどにより食欲が低下してしまい、なかなか食事がままならなかったのにもかかわらず、妊娠中期になるとつわりが落ち着き食欲が湧いてくることがあります。
そんな時、塩辛いもの、脂っこいものなど、ジャンクフードがどうしても食べたいと感じることがあります。
しかし、ジャンクフードは健康的にもあまり良くないイメージなので、妊娠中に食べても良いのかと不安になりますよね。
それでもジャンクフードしか食べたくないと感じてしまうこともあります。
そこで今回は、妊娠中期にジャンクフードが食べたくなる原因や食べたいときに食べても良いのか、食べた場合の悪影響や食べるときの注意点などについて詳しくご紹介します。
目次
妊娠中にジャンクフードを食べるのはダメ!?
妊娠中期に入っても、つわりが収まらずに気持ちが悪いものの、ジャンクフードであれば食べることができるというママもいるほどです。
しかし、ジャンクフードは体に良くないイメージがあったり、栄養のバランスを考え我慢しようと思いますよね。
一昔前までは、妊娠中はどんなに栄養のバランスを考えると食事ができないという場合でも、体に良いものを食べるべきということが言われていました。
しかし、現在は食べられないときは食べられる物を食べたほうが良いと言われています。
そのため、栄養のバランスを考え、ジャンクフードは食べない方が良いけれど、ジャンクフードしか食べたくないという場合は、無理に避ける必要はありません。
ただし、やはりジャンクフードは高カロリー、高塩分です。
食べるときは食べ過ぎ、食べ頻度や量には十分な注意が必要です。
そもそもジャンクフードとは…
そもそもジャンクフードについて、イメージとしてはハンバーガーやフライドポテト、フランドチキンなどですね。
つい食べたくなってしまう味ですが、栄養素的には栄養のバランスが著しく欠いた食品であるというい定義です。
ビタミンやミネラルなどの栄養素はほぼ含まれていません。
高塩分で高カロリーです。
スナック菓子やホットドック、コーラなどの炭酸飲料もジャンクフードに含まれます。
妊娠中期にジャンクフードで気をつけることは?
妊娠中期にジャンクフードを食べたい時、我慢することが難しいこともあります。
しかし、ジャンクフードの食べ過ぎは、ママにとっても赤ちゃんにとっても良くありません。
そのためどうしても食べたいときに気をつけることについてご紹介していきますね。
食べる時には工夫を
ジャンクフードを単品で食べるのは、栄養価が全くないといっても過言ではありません。
そこで、ジャンクフードに野菜等を追加するとよいです。
ジャンクフードに野菜サラダをつける。野菜をハンバーガーの間に挟む。豆腐を使ったハンバーグを使用するなどという工夫で栄養素を追加しましょう。
栄養バランスの計算
1日の栄養バランスの計算をして摂取することも気をつけるべきこととなります。
毎食栄養のバランスを計算するのは難しいものの、1日を総合し大まかに計算するとよいです。
例えば、昼食にジャンクフードを食べるのであれば、朝食と夕食で栄養のあるものをバランスよく取り入れる、低カロリーのものにするなどという工夫をします。
また、バランスをとるためにも、やはり食べ過ぎには気をけなければいけませんね。
妊娠中にジャンクフードが食べたくなるのはなぜ?
妊娠中にジャンクフードが無性に食べたくなってしまう場合の原因についてです。
ジャンクフードしか受け付けない、ポテトだけが食べたくなる、というような症状が起こります。
妊娠前まではあまりジャンクフードを好んでいなかったのに、妊娠してから急にジャンクフードにハマるというようなこともあります。
なぜなのでしょう。
味覚の変化
妊娠すると、味覚の変化が起こります。
女性ホルモンのバランスが急激に崩れるため、影響が自律神経にも及んでしまいます。
自律神経は感情のコントロールを司る部分であり、この影響により、味覚がおかしくなります。
すると味を感じにくくなったり、口の中が酸っぱく感じたりします。
すると、塩分の感度が鈍くなり、味の濃いジャンクフードを大量に食べてしまうことがあります。
栄養不足
妊娠中期になると、ママの体は赤ちゃんへに送る栄養素が優先的になります。
水分も赤ちゃんに優先的に送られます。
すると、ママの体は栄養素が不足しがちになり、補おうとしたママはジャンクフードが食べたくなってしまうことがあります。
例えば、フライドポテトが食べたいという場合は、体の中では脂質、たんぱく質、葉酸等を欲している可能性があります。
妊娠中のジャンクフードによる悪影響は…?!
妊娠中にジャンクフードを食べすぎてしまうと、悪影響が及ぶ可能性があります。
ママへの悪影響だけではなく、赤ちゃんに悪影響が及んでしまうこともあります。
妊娠高血圧症
まず1つ目の悪影響としては、ジャンクフードを食べることにより、妊娠高血圧症のリスクが高まります。
フライドポテトやハンバーガー、スナック菓子などは、塩分が多く、食べ過ぎるとすぐに血圧が上昇します。
血圧が高くなると、妊娠高血圧症のリスクも高まります。
少し、血圧が高いくらいであれば大丈夫なのですが、妊娠高血圧症になると、むくみ、尿蛋白、脳、肝臓などにも悪影響が及ぶ可能性があります。
赤ちゃんの発育不全の原因になることもあります。
体重・血糖値の上昇
妊娠中にジャンクフードを求める場合、体に足りない糖分を補うためにジャンクフードを欲している可能性があります。
しかし、つい食べすぎてしまうと、低血糖をカバーする状態にとどまらず、急激な血糖値の上昇を招いてしまうことに繋がります。
血糖値の上昇は、妊娠糖尿病に繋がる原因となります。
また、体重増加にも繋がり、骨盤まわりや産道に脂肪が着いてしまうと、赤ちゃんが通り抜けにくくなり、難産となってしまうこともあります。
赤ちゃんの肥満傾向
ママがジャンクフードを食べすぎてしまうと、赤ちゃんが肥満傾向になる傾向があります。
ジャンクフードにはあまり栄養がないため、食べすぎてしまうと、お腹の赤ちゃんにとって、お腹の中は栄養素がしっかりと摂取することができない場所だと認識されます。
すると、少しの食材で十分な栄養素をとることができるようになり、産まれてからも赤ちゃんが肥満傾向になりやすくなります。
生活習慣病
妊娠中にママがジャンクフードを食べすぎてしまうと、赤ちゃんは生活習慣病に鳴りやすくなります。
生活習慣病、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあります。
更に、癌、心臓病、脳血管疾患などの3大死因にも繋がります。
精神面
赤ちゃんの精神面に影響することもあります。
オーストラリア大学の研究の結果によると、ジャンクフードを良く食べていたママの子供は、5歳までに、鬱、癇癪、不安症などが起こる傾向があります。
また、攻撃的な性格になりやすくなります。
精神面の影響として、夜泣きも多くなる傾向があります。
妊娠中期の偏食はいつ頃おさまる?!
妊娠中期は精神的にも体的にも落ち着く時期となりますね。
すると、つい食べたいものばかりを食べてしまうようになります。
体の健康、赤ちゃんへの影響を考えると、偏食を続けていくわけにはいきませんね。
そんな偏食は一定期間でおさまるママも居ますが、出産するまで続くという場合もあります。
ジャンクフードには中毒性がある?!
ジャンクフードには中毒性があるものもあるので注意が必要です。
過剰摂取することで脳が喜びを感じてしまうほど鈍ります。
女性ホルモンの原因など関係なく、体がジャンクフードを欲してしまう危険性があるのですね。
ジャンクフードの中毒はタバコ以上と言われているほどです。
食べ過ぎ、中毒には注意が必要ですね。
ジャンクフードには制限が必要!
妊娠中のジャンクフードはストレスに成らない程度に制限をする必要がありますね。
食べたい物を節制するということはとても大変なことですね。
しかし、食べ過ぎはよくありませんが、ストレスを感じるほどに我慢するのもあまり良くありません。
また、ストレスを感じながら抑制しすぎてしまうと、その反動でバク食いしてしまうこともあります。
悪影響が及ばぬ程度に楽しむとよいですね。
まとめ
ジャンクフードの食べ過ぎは悪影響となってしまいますが、1.2回程度食べたくらいで赤ちゃんに影響が及ぶことはありません。
栄養のバランスを考えながら、ジャンクフードで息抜きをすることも大切なことですね。
不安を感じる場合は医師に相談しながら楽しむと良いでしょう。