ジーナ式スケジュールとは?考え方やジーナ式の寝かしつけ方法!

イギリスのカリスマ・ナニー・ジーナの育児本では、生後2ヶ月の赤ちゃんでも朝までぐっすりと寝てくれると書かれています
ネントレの大きな味方となってくれるとして、世界中から注目され人気を集めます。
そんなジーナ式スケジュールについての基礎知識や寝かしつけの方法などについてご紹介していきますね。
目次
ジーナ式スケジュールとは?
ジーナ式とは、マタニティーナース(出産後住み込みで赤ちゃんとママのお世話をする職業)でナニーのジーナ・フォードが編み出した育児法となります。
世界中で300人以上の赤ちゃんのお世話をしてきた彼女は、ジーナ式生活スケジュールを作ったのです。
ジーナ式スケジュールが書かれている本が1990年に出版され、英国で75万部の売上、ベストセラーとなりました。
日本ではカリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとお母さんの快眠講座という本が2007年に出版され人気となりました。
ジーナ式の考え方とは?
ジーナ式と聞くとなんだか大変そうだなというイメージを持ちますね。
ジーナ式スケジュールが書かれた本にも新生児から12ヶ月目までのスケジュール表がたくさん記載されています。
数週間ごとにスケジュールが変わるため、大変そう、覚えられないと感じてしまうこともあります。
スケジュール通りにできないというママの声も多くあるのが現状としてあります。
しかし、ジーナもスケジュールどおりに厳格になりすぎずに柔軟に対応することがポイントであるとしています。
また本来赤ちゃんが持つ生活リズムにお手伝いをしてあげる程度で良いと言います。
スケジュール管理では早寝早起きを
ジーナ式の考えでは、昼夜のリズムに慣れることが大切であると考えられています。
昼間にたくさん栄養を摂取し、夜はしっかりと寝るという習慣をスケジュールにて伝えているのです。
産まれたばかりの赤ちゃんは深夜の授乳も必要なので、産後の数週ごとスケジュールがあります。
ジーナ式スケジュールはママをラクにするためのもの
ジーナ式スケジュールは、新生児から実践していると産後2ヶ月ころからは夜7時頃に寝かしつけると、ママがゆっくりと過ごす時間を作ることができると言われています。
ジーナは第二子以降の場合はすべてをスケジュール通りにすすめることは難しいため、起床と就寝のタイミング、お昼寝の合計時間を守るようにと言います。
赤ちゃんが夜眠ることができれば、ママも自分の時間を持つことができますね。
また、電動搾乳機は朝ママが元気なうちに搾乳を行なうことで、夜の授乳や寝かしつけをパパや他の家族にお願いすることができるとしておすすめされています。
赤ちゃんとママの母乳育児を成功させるためには、ママがリラックスしなければいけないということが伝えられています。
ジーナ式のスケジュールはママを縛るためのものではなく、ママのために空いた時間、リラックスした時間を作るためのスケジュールなのですね。
母乳やミルクを欲しがるだけあげるのはNG??
数年で日本では母乳育児を続けるために、赤ちゃんが自分で欲しがるときに母乳を与えればよい、無理に起こしてまであげる必要はないといわれることが多くなって来ています。
ディマンド・フィード、欲しがるときに与えるですね。
しかしこの方法をジーナ式では強く反対しています。
産まれたばかりの赤ちゃんは、自分からおっぱいを欲しがること無く眠ってしまうことが多いということがジーナの一番の反対する要因となってます。
特に低体重、双子の赤ちゃんの場合などは、新生児のうちは体力も十分にないため、泣いて自発的におっぱいを欲しがることは難しいのです。
そのため欲しがらないからと寝かせたままなどにすると、脱水症状に陥ってしまうこともあります。
新生児、産まれて間もない間は欲しがるときだけあげるはあまり良くありませんね。
ジーナ式スケジュールを取り入れる際のポイントは?
ジーナ式スケジュールを取り入れようと思う場合、気をつけたいポイントについてです。
新生児から始める
ジーナ式スケジュールをといりれるという場合は、新生児からスタートしましょう。
赤ちゃんの昼夜のリズムを身につけるためには、早ければ早い段階で始められたほうが成功する確率が高まります。
生後数ヶ月経ってからジーナ式を取り入れようと思っても、それまでに身についた習慣が妨げとなり、失敗してしまうことがあります。
慣れるまでに時間がかかってしまうので、新生児から取り入れましょう。
母乳やミルク
母乳やミルクを寝かしつけに使用することをジーナ式では反対されています
スケジュールを見ると昼間の授乳後にすぐにお昼寝させないようにと言われています。
大人はエネルギーのためにご飯を食べるのと同様に、赤ちゃんも活動のエネルギーのためにミルクや母乳を摂取しますね。
授乳で寝るという習慣がついてしまうと、十分栄養を摂取することができずに、授乳回数が増えてしまう原因となります。
寝かしつけしようとして夜も頻繁に授乳をすると、昼間にお腹がすかなくなり、昼間に目一杯栄養を摂取し、夜に眠るというジーナ式スケジュールが成り立たなくなってしまいます。
夜の授乳は静かで暗いところで刺激を与えることなく行い、寝る時間であるということを赤ちゃんに覚えてもらうようにしましょう。
赤ちゃんが寝る儀式
抱っこしていないと赤ちゃんが寝てくれない、授乳しないと寝てくれないなどということがあります。
これは赤ちゃんにとって、それが寝る前の習慣となってしまっているからです。
ジーナ式スケジュールでは、赤ちゃんが間違った儀式を習慣として覚えてしまうと、自分で深い眠りにつくことができなくなってしまうと言います。
そこで、赤ちゃんに寝る前の習慣として覚えてもらうべき以下の様なスケジュールとなります。
- 夕方の授乳でお腹一杯になったら静かな部屋で休ませる
- 落ち着いた状況で過ごし、入浴
- 入浴後は落ち着いた薄暗い照明の部屋で授乳
- 授乳あとは寝てしまう前にベビーベットに寝かせる
このような習慣をつけることで、抱っこなどで寝かしつけをしなくても、自然に赤ちゃんが寝てくれるようになると言われています。
夜10時の授乳が終わったら、朝7時までぐっすりと眠ってくれるようになります。
ジーナ式育児は寝かしつけ以外にも…。
日本では寝かしつけの面でジーナ式が有名ですね。
しかし、ジーナ式の本では、満ち足りたちいさな赤ちゃんの本として、赤ちゃんに対して穏やかな気持ちでママが接することができるヒントがたくさん記載されています。
出産前に準備するべきものなども記載されており、ベビーオイルや普段使用する消耗品、トイレットペーパーなどを余分に購入しておくようにと記載されています。
またベビーバスはすぐに必要がなくなるため、必要ないと書かれています。
授乳や母乳を与えるときに便利な肘掛けつきの椅子を用意することもおすすめされています。
まとめ
ジーナ式の寝かしつけ方法について、赤ちゃんの生活をネントレとして、スケジュールどおりにするだなんてかわいそうだ、などという意見も中にはあります。
しかし昼夜の区別がしっかりと付き、昼間は十分に遊び、夜はぐっすりと眠るということに慣れてもらうスケジュールであるため、かわいそうなことではありませんよね。
また、難しいなというイメージが強いママも、ママが縛られるスケジュールではなく、ママが少しでもラクに過ごすためのスケジュールです。
難しいなと感じる場合は、夜10時に寝かせたて朝必ず7時におこす、寝かしつけの夕方からの習慣作りから初めてみてはいかがでしょう。