妊娠中期は靭帯を痛めやすい?!靭帯を痛めない予防法と対処法!

妊娠中期に入り、靭帯を痛めてしまうという妊婦さんは意外と少なくありません。
基本的にハードな運動はしないはずなのに、なぜ靭帯を痛めてしまうのでしょうか。
妊娠中期に靭帯を痛めやすいのはなぜか、靭帯を痛めないための予防法や対処法についてご紹介していきます。
目次
靭帯とは?
靭帯は、足などにも存在しているものですが、他の部分にも靭帯はあります。
妊娠中期の妊婦さんが痛めやすい靭帯は、子宮を支えるための靭帯となります。
足に存在している靭帯ではなく、骨盤の内側と卵巣を繋いでいるパイプのような靭帯となります。
子宮そのものをしっかりと骨盤の中で支えてくれている靭帯なのですね。
妊娠中期に靭帯に痛みが出る原因とは?
では妊娠中期に子宮を支えている靭帯に痛みが出る原因についてです。
子宮を支えている靭帯痛が痛む
子宮を支えている靭帯がありますよね。
そして複数の靭帯が存在しています。
子宮の成長に伴い、靭帯が伸びます。
妊娠中期の子宮の成長は目まぐるしいため、ゆっくりと成長するわけではありません。
成長の速度が早いので、靭帯が追いつかないのです。
成長についていけない靭帯
子宮の成長と共に、靭帯も成長する必要があります。
しかし、目まぐるしい子宮の成長に、靭帯の成長が追いつかずに痛みが出てしまいます。
伸ばしたことのない筋肉が、急速に伸びるので、ゆっくりと伸びてほしいというような痛みが出てしまうのですね。
妊娠中期移行も感じる痛みとなりますが、妊娠中期に感じる妊婦さんが殆どです。
子宮を支える靭帯はたくさんある!
妊娠中期に痛む靭帯ですが、子宮を支える靭帯は合計10個あります。
そのため、複数の靭帯が引き伸ばされ痛みがより強く感じることもあります。
どの靭帯が痛んでいるのか判断するためには詳しい検査が必要ですが、骨盤内にすっぽりと収まっている子宮を支えるため、複数の靭帯が一気に痛くなってしまうことが多いですね。
妊娠中期の靭帯痛は放置しても大丈夫?
妊娠中期の靭帯は放置しても大丈夫なのでしょうか…。
切迫早産の懸念
妊娠中期の靭帯が伸びてしまうと、痛みを感じます。
しかし、靭帯痛が起きるのは、靭帯が伸びてしまうということだけが原因ではなく、切迫早産が原因で痛みを伴っているという場合もあります
痛みが続くという場合は、一度受診したほうがよいです。
受診し切迫早産の疑いがないという場合は安心できますね。
しかし、結果が分からない状態で痛みを放置するのはやめましょう。
問題がない場合は放置しても…
検診などにより、切迫早産の問題などがないと診断された場合は放置しても大丈夫です。
しかし、痛みが強く我慢できかねるというような場合は、もう一度受診しましょう。
妊娠中期に靭帯が必ず痛くなるの?!
妊娠ん中期に靭帯が必ず痛みを感じるのでしょうか…。
人により痛みを感じる・感じない
人により、痛みを感じる場合もあれば、感じない場合もあります。
元々子宮に柔軟性があるというような場合は、痛みを感じることなく妊娠期間を過ごすことができます。
また、痛みが起きているものの、妊婦さんによっては気にせずに過ごすことができるというような場合もあります。
強い痛みを感じなければ、心配せずに過ごしても問題ありません。
初めての妊娠よりも、2,3人目の場合、柔軟性があるので、痛みを感じる事無く過ごせるということは少くありません。
必ずしも起こる痛みというわけではありません。
痛みむ部分も人それぞれ?
子宮を支えている靭帯が伸びると痛みを感じますが、痛みを感じる部位は人それぞれ異なります。
へその両サイドが痛いという場合、股関節の周辺が痛いという場合、色々の痛みが起こる部位は様々ですね。
同じ数週のママと違う部位が痛んでいるからといって、心配することはありません。
妊娠中期の靭帯痛への対処法
妊娠中期の靭帯痛への対処法についてです。
痛い方を上にしない
靭帯痛が起こる場合、両側が痛むということは少ないのです。
そのため、どちらか一方だけが強く痛みます。
その場合、痛い方を上に向けて横になるのは避けましょう。
痛む方を上にして寝てしまうと、靭帯がより引っ張られてしまい、痛みは強まります。
眠る時は痛みを感じる方を下にして寝ましょう。
急な動作
急な動作は避けましょう。
急に体勢を変えるという動きは、靭帯に大きな負担がかかってしまいます。
そのため、更に痛みが強くなるのですね。
靭帯の痛みを感じているときは、ゆっくりとした動作を心がけましょう。
一つ一つの動作をゆっくりと行なうとよいですね。
冷えを避ける
靭帯の痛みを感じるときは、足元、骨盤周辺の冷えを避けると良いです。
冷えてしまっていると、靭帯の柔軟性が悪くなっうてしまい、より痛くなります。
薬の使用
靭帯の痛みに対して薬を使用するのはやめましょう。
生理的な痛みなので、薬で痛みを抑えるという治療が行われません。
また、妊娠中期のママが自己判断で市販薬の鎮痛剤等を服用させるということもやめましょう。
妊娠中期の靭帯の痛みを予防する方法!
妊娠中期の靭帯の痛みを予防するための方法についてです。
予防は難しい
基本的に、妊娠中期の靭帯の痛みを予防するのは難しいことです。
妊娠中期に痛みを感じるのは、子宮の成長とともに靭帯が伸びる際に起こるので、防ぎようがないという答えにいきつきます。
赤ちゃんがしっかりと成長している証ですね。
そのため、予防するというよりも、痛みを感じたら痛みを和らげたり、靭帯痛が出にくい方法を行い、乗り越える必要がありますね。
柔軟にする食べ物は?
筋肉に柔軟性があると、子宮の成長と共に起こる靭帯の痛みが出にくいという傾向があります。
そこで筋肉に柔軟性をもたらす食べ物を積極的に摂取するとよいですね。
- コラーゲンを豊富に含む食べ物
- ビタミンB類を含む食べ物
- ビタミンD群を含む食べ物
を積極的に摂取しましょう。
ストレッチ
軽度なストレッチを行なうことでで、子宮を支えている靭帯に柔軟性が生まれ、痛みの予防となります。
運動不足だと、筋肉の動きが低下し、靭帯の痛みが起こりやすくなります。
軽度なストレッチを行なうことで、筋肉に柔軟性が生まれ、子宮の成長と共に上手に伸び、痛みを感じにくくなるのでおすすめです。
子宮を支える靭帯が切れる!?
子宮で支える靭帯が切れてしまうということが心配になりますよね。
しかし、子宮を支えるための靭帯はたくさんあるため、切れてしまうというようなことはありません。
損傷が起きているという場合は切れてしまうというようなこともありますが、基本的に妊娠中期の成長に伴い、靭帯が伸びて、その影響でプツリと切れてしまうというようなことはありません。
瞬発的に大きな負担がかからなければ、切れる心配はないので安心しましょう。
まとめ
妊娠中期に子宮を支えてくれている靭帯が痛むというようなことはありますが、ゆっくりとした動きをとるようにすれば、強い痛みを感じずに乗り切ることができます。
しかし、痛みの感じ方はそれぞれことなるため、痛みが強く辛いときは、かかりつけの医師に相談しましょう。
また、靭帯が痛むと感じていた原因が、切迫早産による痛みだったというようなことがあるので、痛みがあるときは、原因を確かめるためにも、一度検診の際などに医師に相談しましょう!