赤ちゃんの噛み癖!噛むのってどんな気分の時?どうやって治すの?

物をなめたり噛んだりすることで、それがどんなものなのかを学習していく赤ちゃん。
発達するにつれてガーゼやおもちゃを噛むことを覚え、生後6か月頃には歯固めを与えるママも多いのではないでしょうか?
でも、いつまでも噛み癖が残っていては社会生活の始まりが近づくにつれて心配になりますよね。
出来れば早いうちに噛み癖を治してあげたいです。
今回は赤ちゃんがどんな気持ちの時に噛んでしまうのか、改善するにはどんな働きかけをしていくべきなのかをご紹介します。
目次
赤ちゃんが噛んでしまう原因
赤ちゃんはなめたり噛んだりすることが大好きです。
歯がほとんどない乳児の頃は、ママが噛まれても微笑ましい光景かもしれませんが、幼児期に入り歯の本数が増えるととにかく痛い!
幼児期は、身体に噛まれた跡の内出血が点々としているママも少なくありません。
そもそも、乳幼児はなぜ色々なものを噛んでしまうのでしょうか?
噛む理由はいくつか考えられます。
おもちゃや身近なものの存在を確かめている
乳児期はなめたり噛んだりすることで、物に触れ、温度や存在、触り心地などを確かめています。
一見すると遊びのようですが、実は口で触れながら様々なことを学習しているのです。
自分の気持ちを上手く表現できないジレンマ
0歳から2歳ごろまでの乳幼児は、当然ですが自分の思っていることを上手くママに伝えることが出来ません。
なので、とても眠いのに上手く寝付けなかったり、お腹が空いたりといったことでも噛みついてアピールすることがあります。
また、スキンシップの延長で加減がわからずに強く傷つけてしまうことも。
生え始めで歯茎がかゆい
生後5か月頃からの乳歯が生え始めて揃うまでは、歯茎がムズムズして乳幼児にとっては不快に感じることがある時期です。
身近にあるおもちゃや人を噛むことで気をそらしたり、かゆみを少しでも遠ざけようとしています。
赤ちゃんの歯固め用おもちゃがたくさん販売されているので、自分の赤ちゃんに合った歯固めを探してあげましょう。
母乳の味が違う
もしおっぱい限定で授乳中だけ噛むようになってしまった場合には、何らかの原因で母乳が美味しく感じられなくなったことが考えられます。
赤ちゃんが満腹になったり、母乳の味がいつもと違う、母乳の出が悪いことなど要因は様々です。
もし詰まってしまった閉塞感があれば、早めに母乳マッサージにかかるようにしましょう。
気を付けたいのは幼児期以降の噛み癖
自我が芽生え始めた1歳以上の噛み癖には、子どもの意思が隠れています。
乳児期から幼児期に移行し、たくさんのことが出来るようになりました。
しかし言葉の発達が緩やかなため、上手く自分の気持ちを伝えたり、コミュニケーションを取ることができません。
幼児期の噛むという行為の中には、怒りや悲しみの感情が潜んでいることがあるのです。
例えば、
- ママが家事をするために手の届かない距離にいってしまって寂しい
- 甘えたいのに甘えられなくて悲しい
- お気に入りのおもちゃが手の届かない場所に入り込んでしまって何とかしてほしい
何か原因があって噛んでしまうことがほとんどで、スマホやテレビに夢中になりすぎていて噛み付かれたママも多いようです。
ですが、別に攻撃の意味合いで噛んでいるわけではないことを理解しておきましょう。
言葉がうまく話せないので、伝える手段が乏しいためです。
乳幼児期は甘えん坊であり甘えさせてあげたい時期なので、膝の上に乗せたり同じ目線で同じものをみたりして、積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。
子どもが伝えたいことを上手く伝えられず、衝動的に噛んでしまうことを減らすには、共感する姿勢を見せることが重要です。
「〇〇ちゃんはこれで遊びたかったのね」「上手に遊べるね」など、子どもの気持ちに寄り添った声掛けがとても効果的です。
ママに自分の気持ちが伝わったと安心し、噛むのをやめて遊びに集中しやすくなるからです。
噛み癖が愛情不足のサインというのはホント?
「噛み癖がひどいのは親の愛情が足りてないから」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
実際、噛み癖の強い子を持ち、愛情が子どもに上手く伝わっていないのではないかと言われて悩むママも多いようです。
ですが、噛み癖が酷いことと親による愛情不足との因果関係は全く認められていません。
噛むことによって自分の気持ちを表現することは、幼児が取る行動として自然であり、普通のことです。
悩みすぎず、理解しながら付き合っていきましょう。
噛み癖の治し方
噛み癖は、発達が進み言葉が出始めるにつれて自然と治まってくる場合もあります。
ですが、交友関係が広まり、家族だけでなく友達も噛むようになってしまうと気になりますよね。
できれば、保育園や幼稚園での社会生活が始まる3歳ごろまでにおさまってほしいですよね。
では、どうやって注意していけばいいのでしょうか?
噛まれてしまったとき、普段どんな対応をしていますか?
噛みつかれた痛みに咄嗟に声をあげてしまいがちですが、実は逆効果なんです。
というのも、赤ちゃんはママが高い声をあげると遊んでいると勘違いしてしまうことがあるからです。
まず、子どもがなぜ噛んでしまったのかを考え、気持ちを受け止めてあげましょう。
そして日頃から、家の中で噛まれてしまった時にも根気強くなぜダメなのか理由も添えて伝えるようにしましょう。
伝える時のポイントは
- 同じ目線で話をする
- 声を低くして、真顔で伝える
「噛まれたら痛いよ」「赤くなってママ悲しいよ」など、噛まれた場所を見せながら短い言葉で教えてあげましょう。
立ったままで上から見おろす形で言うのではなく、座るか膝立ちをして目線を合わせます。
また、怒鳴ったり、甲高い声で感情的に叱るのではなく、落ち着いた声で語り掛けるようにしましょう。
頭ごなしに叱ったり、叩いたりしてしまうと、「怒られて悲しい」「痛いよ」と、動揺してママの言葉が耳に入らなくなってしまいます。
もし、お友達を噛んでしまった場合、その場で謝罪するとともに、すぐに子どもにダメなことを伝えるようにしましょう。
帰ってから「あの時…」と説明しても、幼児には上手く伝わりません。
起こってしまったことはその場で対処すると、子どもも「これがいけないことなんだな」と感じることが出来ます。
噛みそうな時には話しかける、おもちゃをあげるなどして気をそらすことも有効です。
その都度しっかりと伝えることで、そのうち子どもも善悪の区別がつき始めますから、根気強く伝え続けることが大切です。
まとめ
乳児期は歯も少なく噛まれても気にならなかったのに、歯が生えるととても気になる噛み癖。
身体能力的には出来ることが増える時期ですが、精神面の発達が追い付かない時期なので、言い聞かせても効果がない場合も多く、大変ですよね。
乳児期は乳歯の生え始めで歯茎がかゆかったり、物をなめたり噛んだりすることで存在を確認したり。
ですが自我が芽生え始めると、伝えたいことが伝えたいジレンマや苛立ちに寄って、家族に何かを伝える手段として噛むことがあります。
感情的に叱らず、落ち着いて子どもと向きあい、ダメなことはきちんと伝えてあげましょう。
根気強く伝えることが大切で、めげてしまいそうになることもあるかもしれません。
ですが、子どものために社会生活に入るまでにしっかりと改善してあげましょう。