赤ちゃんの離乳食!蟹はいつから大丈夫?!注意点や危険な症状!

せっかく自宅で蟹を食べることになったら、赤ちゃんにも美味しい蟹を食べせてあげたい!一緒に味わいたい!と思いますよね。
赤ちゃんは蟹をいつから食べることができるのでしょうか。
赤ちゃんが離乳食期に蟹を食べるのはいつからなら大丈夫なのか、注意点などをご紹介していきたいと思います。
目次
赤ちゃんは蟹をいつから食べられる?!
蟹は美味しく、高タンパク低脂肪で、ヘルシーな食材です。
赤ちゃんも一緒に食べれそうですよね。
炭水化物や脂質の代謝を促進してくれるビタミンB1、B2、ナイヤシンなども豊富にふくまれています。
亜鉛・鉄・銅などの普段の食事では取りにくいミネラル分も摂取することが可能です。
更に蟹に含まれているアスタキサンチンには眼精疲労の回復に良い影響を与えてくれます。
いつから赤ちゃんに蟹をたべさせても大丈夫なのかについては、専門家の中でも意見が分かれています。
1歳を過ぎた頃、離乳食完了期からという意見が多い傾向があります。
しかし、蟹を食べさせるときは気をつけなければいけないことがあります。
赤ちゃんに蟹を食べさせるときの注意点
では赤ちゃんに蟹を食べさせるとき、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
- こまかくほぐす
- 混入物(殻など)に注意
- 新鮮なものだけ
- 火を念入りに通す
- 加工品から徐々に少しずつ与えてみる
- ごく少量を午前中に与える
こまかくほぐす
まずはこままくほぐしてから与えるようにしましょう。
茹でたての蟹で身が柔らかい場合でも、大きく塊の状態で与えるのはいけません。
やわらかくても赤ちゃんにとっては噛み切ることができず、のどに詰まる恐れがあります。
細かく小さくほぐした状態で与えるようにしましょう。
混入物
混入物に注意しましょう。
蟹の殻から身を出す際、身の中に殻の破片などがはいらないようにしましょう。
蟹の殻が混ざってしまった場合、口の中が切れてしまったりという怪我の原因となります。
缶詰を使用する場合も、金属片がはいらないように注意しましょう。
新鮮なものだけを
蟹には色々な種類がありますが、どれも鮮度が落ちやすい傾向があります。
鮮度が落ちた蟹は食中毒が起こりやすくなってしまいます。
蟹を与えるときは、スーパーなどで購入したものは鮮度が落ちてしまっていることが多いため、市場などで新鮮な物を購入し、鮮度が落ちないように注意して与えるようにしましょう。
火を通す
火をしっかりと念入りに通してから食べさせるようにしましょう。
食中毒を防ぐためです。
蟹には、ビブリオ菌やノロウイルスなどが寄生してしまっていることがあるため、感染してしまうと、下痢、嘔吐、脱水症状などが起こる可能性があります。
腸炎ビブリオの場合、食品の中心部が60度の状態で10分間加熱する、又は65度の状態で1分以上加熱することにより、死滅し、食中毒を防ぐことができます。
ノロウイルスの場合は、中心部が85度から90度以上加熱することにより無力化します。
蟹を調理するときは温度に注意し、十分に加熱しましょう。
蟹の加工品から
蟹を赤ちゃんに与えるはじめては、蟹の身をそのままあげるのではなく、蟹の成分が使用されている加工品から与えてみるようにしましょう。
蟹かまぼこや蟹のせんべい等を活用して与えてみるとよいですね。
しかし、かまぼこは、塩分が高いため、湯通しして塩分をおとしてから与えるようにしましょう。
蟹缶の場合は、ズワイガニを使用していることが多いですね。
塩分が多いのはカニカマと同じであるため、少量を調味料ががわりに使う程度にしましょう。
同じく湯通ししてから使用するようにしてください。
最初はごく少量を…
はじめて与える際は、ごく少量から与えてみましょう。
甲殻類アレルギーは赤ちゃんに多く起こりやすいものです。
消費者庁が発表している資料では、アレルギーが起こりやすい特定原材料のひとつに蟹がふくまれています。
発症しないとはかぎりません。
もしアレルギーを発症しても、病院にすぐに受診できるように、小児科が開いている時間帯に少量与えてみるようにしましょう。
平日の午前中がベストですね。
蟹アレルギーの症状とは?
蟹を食べることにより、甲殻類アレルギーが発症してしまうことがあります。
症状の起こり方には2つのパターンがあります。
アナフィラキシー
アナフィラキシーという症状は短時間で症状が出ます。
蟹を食べてからすぐに、口の中の違和感を感じます。
数分後には皮膚に蕁麻疹がでたり、嘔吐や腹痛が起こります。
声が枯れてしまうこともあります。
殆どの場合はすぐに症状が現れますが、30分以上経ってから症状が現れることもあります。
蟹を食べてからしばらくの間は、近くで目を離さずに様子をみましょう。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー
蟹を食べてから、約4時間後に症状が起こります。
蟹を食べてから激しい運動をすることで、1~1.5cmほどの蕁麻疹が出ます。
ヒューヒューする呼吸音やゼロゼロとした呼吸音が見られるよういなり、喉の腫れや呼吸困難などが起こります。
大人も一緒に楽しめる蟹を使った離乳食レシピ
蟹を1歳以上の子供に与えるときにおすすめの離乳食レシピをご紹介します。
大人も一緒に楽しむことができる美味しいレシピです。
かに雑炊
まずはかに雑炊です。
用意する食材【赤ちゃん1人分の量】
- ご飯/60g
- 蟹/10g
- だし汁/100ml
作り方
- 鍋にだし汁を入れてひと煮立ちさせます。
- カニをサッと湯通しして細かくほぐします。
- 鍋のだし汁にご飯を入れ、ご飯がほどよく柔らかくなるまで煮ます。
- 最後に湯通しした蟹を加え、弱火で2分ほど加熱します。
大人の分も一緒に作る際は、赤ちゃんも食べられる味の薄さで作り、赤ちゃんの分を取り分けてから大人用の味付けをするとよいです。
かに玉
かに玉もおすすめです。
用意する食材
- たまご/2個
- だし汁/大さじ2
- 蟹/30g
- 油/少量
作り方
- ボウルに卵を割、しっかりと混ぜます。白身もしっかりと切るように混ぜましょう。
- だし汁と蟹を加えて混ぜます。
- フライパンに油をしき、しっかりと温まったらたまごを流し入れます。
- ざっくりと混ぜながら中央寄せ形を整えていきます。
- ひっくり返して1,2分間火を通し、中心部まで火が通ったのを確認出来たら完成です。
子供はそのまま食べて、大人が食べるときは、醤油や塩などの調味料をかけて食べたり、甘酢あんを作ってかけてたべるとより美味しく食べることができます。
また、蟹だけでかに玉を作るのではなく、ほうれん草や豆腐、玉ねぎやしいたけなどの具材も一緒に入れてもよいです。
まとめ
大人にとって美味しくて豪華な蟹を赤ちゃんにも一緒に味わわせてあげたいという気持ちになりますが、離乳食完了期前、1歳前に蟹を与えるのはやめましょう。
1歳をすぎてから蟹の成分が含まれているおやつ等を活用し、異常が起こらなければ十分に加熱した蟹を少量与えてみましょう。
はじめて蟹の身を与えるときは、アレルギー症状が起きてもすぐに対処できるように、平日の午前中、病院が開いている時間に与えてみてください。
アレルギー症状が起こった場合は、早急に病院に受診してくださいね。
アレルギー症状が起こらない場合も、塩分が高くアレルギー症状が起こりやすい食材であるため、食べさせ過ぎには十分に注意しましょう。
蟹を食べたあともしばらくの間は赤ちゃんの様子をしっかりと見ておきましょう!