ロタウイルスの予防接種は受けるべき?メリットデメリット

皆さんはお子さんのロタウイルスの予防接種は受けましたか?
受けるか悩んでいるママも少なくないと思います。
今回はロタウイルスの予防接種は受けるべきか受けなくて良いのかについて、ご紹介していきたいと思います。
合わせてロタウイルスに感染してしまうとどのような症状がみられるのかなどについても参考にして頂けたらと思います。
目次
そもそもロタウイルスってどんな病気なの?
ロタウイルスという病名は聞いたことがあるものの、どんな病気なのかは詳しく分らないという方へ、ロタウイルスの症状などを始めにご紹介します。
いつかかりやすい病気?
ロタウイルスは生後5歳までの間にほとんどの子供が感染すると言われているほど身近な病気です。
主に3月頃から5月頃に流行しやすい傾向があり、「急性重症胃腸炎」と呼ばれることもあります。
症状は?
ロタウイルスの症状は主に以下のものとなります。
- 白い水様便が出る
- 腹痛
- 発熱
- 嘔吐
重症化してしまうと・・・
- 肝機能異常
- 痙攣
等が挙げられます。中にはロタウイルスが重症化し、ロタウイルスが原因で死亡してしまう人が日本で毎年20人程度でていることも確認されています。
感染経路
ロタウイルスの感染経路は経口感染です。
ロタウイルスに感染した人が飲んだ水を飲んだり、同じ箸を使ったりするだけでも移ります。
ロタウイルスの症状でもある嘔吐や下痢などにより、その吐しゃ物や便に触れてしまった場合も感染します。
特にロタウイルスの便の感染力は非常に高いので要注意です。
吐しゃ物に関しては、しっかりと除菌をしなければ、乾いた時にウイルスが宙に舞い、二次感染が起こってしまいます。
ロタウイルスの予防接種について
さてロタウイルスの予防接種についてご紹介していきますね。
ロタウイルス予防接種の種類とは?
ロタウイルスの予防接種には2種類あります。
1つ目はロタリックス、2つ目はロタテックです。
どちらも口から飲む形で接種するもので、生ワクチンです。
ロタリックスとロタテック
- ロタリックス
ロタリックスの承認国数は120か国以上で、投与回数は2回となります。
摂取期間としては生後6週間目から24週までとなります。初回接種は生後15週までと推奨されています。
- ロタテック
ロタテックは承認国数は100か国以上、投与回数は3回となります。
接種期間は生後6週から32週までです。
どちらも接種から1ヵ月は予防接種が受けられません。
ロタウイルス予防接種のメリット・デメリット
続いてロタウイルスの予防接種のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
やはりメリットとしてはこれですね。
ロタウイルスにかかった時に重症化せずに済む!
ロタウイルスの予防接種をしておけば重症化を防ぐことが出来ます。
デメリット【副作用】
ロタウイルスの予防接種をするにあたり副作用が起きる場合があるというデメリットがあります。
副作用については知っておいた方が良いでしょう。
ロタウイルスの副作用
- ロタリックの場合・・・鼻水・食欲不振・寝ぐずり・発熱・嘔吐
- ロタテックの場合・・・下痢・鼻水・咳・嘔吐・ぐずり
等が挙げられます。
更にロタテックの場合、稀にですが腸重積というものを発症してしまうことがあります。
腸の中に腸が入り込み、腸同士が重なってしまう病です。
特徴としてはイチゴジャムのような血便が出たり、発熱が起こり元気がなくなるでしょう。
腸重積かもと思った際は、すぐにかかりつけの病院へ受診してください。
デメリット2【接種費用】
病気の重症化から子供を守れると思えば高くてもしょうがないと思う方も少なくないと思いますが、ロタウイルスの接種費用は任意接種という事で高めです。
1回ごとに費用が掛かります。
病院にもよるものの、1回の接種で23000~30000円ほどかかるでしょう。
ロタウイルスの予防接種は受けるべき?受けなくて良い?
ロタウイルスの予防接種は受けるべきか受けなくても良いと考えるかは家庭の状況ごとに異なるのではないでしょうか。
予防接種を受けたほうが良いケース
例えば受けたほうが良いケースとしては・・・
- 保育所に預ける予定があり感染しやすい環境でありながら、看病のために仕事を休まなければいけないのは大変。
- 兄弟がいるため全員に感染すると、感染が防げな&看病が大変。
- 看病で睡眠不足になり、ママが精神的に不安定になりそう。
このような状況の場合は受けたほうが良いですね。
予防接種を受けなくても良いケース
受けなくても良いと考える方の見方としては・・・
- 副作用が心配だから
- 予防接種を受けたとしても感染する可能性はあるから
- 費用が高額だから
- 他の予防接種とのスケジュールが合わなくなる
- 同時接種を避けたかったから
などと言う理由になりますね。
これらを踏まえ、子供にロタウイルスの予防接種を受けさせるべきか、受けなくても良いかを決めてみてください。
任意の予防接種であるため、受けるか受けないかは親御さん次第となります。
加えて、ワクチンの種類が近年増えてきている事もあり、予防接種の予約が埋まりやすく、予約して待つ形になってしまう小児科も少なくありません。
スケジュール的にもきつくなってしまいますし、予防接種の予約を待っている間に感染してしまうという事も考えられます。
受けると決めてからは早めの予約をおすすめします。
ロタウイルスの感染予防法
ロタウイルスにかかってしまった場合は、ウイルスが口に入らないようにしましょう。
例えばオムツ替えなどをした後に手をしっかり除菌したり、空気の入れ替えなどを行わなければ、すぐに感染してしまいます。
除菌スプレーなどを活用し、徹底的に除菌しましょう。
更に捨てたオムツからの感染も考えられますので、ポリ袋などにオムツを入れ、ウイルスをシャットアウトしましょう。
また、職場などで観戦し、子供に移してしまわないように手洗いは入念に、こまめにおこない予防したいですね。
まとめ
- ロタウイルスは子供がかかりやすい病気
- 嘔吐や下痢、発熱などが見られる
- 予防接種には2種類あり、それぞれ接種回数や副作用などが異なる
- 予防接種をしておけば、感染した場合の重症化を防ぐことが出来る
- 予防接種をすると副作用が起こる場合がある
- 感染を予防するためには、手洗い・除菌を徹底する
子供のロタウイルスの予防接種について、是非参考にしてみてください。
他にも溶連菌も注意が必要なので関心がある方はこちらを参考にしてみてください。