子供の熱中症に注意!その症状と対処法・対策法のまとめ

これからの気温が高くなる時期に注意しなければいけないのが熱中症です。
子供の熱中症は死亡率も高く、症状によって正しい対処を行わなければ最悪の事態に見舞われることもあります。
楽しい子供との夏を過ごすためにも、熱中症の症状や対処を知っておきましょう。
また、熱中症にならない為の対策方法もご紹介します。
目次
子供は熱中症になりやすい!
同じ気温環境で過ごしていても、大人よりも子供は熱中症になりやすいです。
人間は汗をかくことで熱が体内にこもらないように調節しています。
しかし、蒸し暑い環境の中で汗をいくらかいても、どうしても体に熱がこもってしまいます。
大人は汗をかく機能が発達していますが、子供は汗をかく機能が未熟であり、大人よりも熱中症になりやすいです。
更に自分ではまだ歩くことのない赤ちゃんも熱中症になります。
汗をかくことも上手くできず、喉が渇いたということや体の不調を訴える事もできず、歩くようになった子供よりも熱中症に気づかず重症化するリスクは高いので注意しましょう。
ベビーカーの中の温度は意外と上昇しやすく風も当たらず熱中症になりやすい状態となることがあります。
子供の熱中症・症状は?
熱中症は軽症→中等症→重症とあります。
子供の熱中症にいかに早く気づき、対処するかがとても大切になります。
子供の異変に気づき、熱中症への対処を早急に行うために、見極める子供からのサインをご紹介していきます。
- 頭が痛いと訴える
- 吐き気を訴える(嘔吐)
- 寒気を訴える又は熱がある
- 元気がない
- 苦しそうにしている
- 焦点が合わない(めまいがすると訴える)
- ふらふらしてまっすぐに歩けていない
- 鼻血が出る
- 手足のしびれを訴える
- 腹痛(下痢)
- 激しく泣く
更に重症化してしまうと
- 意識を失う
- 体が痙攣している
等と言う症状も見られます。
子供は症状を正確に忠実に表現する言葉が見当たらず、かなり苦しくてもお腹が痛いや頭が痛い、ドキドキする、気持ちが悪いなどくらいにしか伝えられず、あっという間に重症化してしまうということもあります。
特に暑い日や炎天下の中外で遊んだ後など、体調不良の訴えには注意深くなり、様子をしっかりと確認することが大切です。
子供が熱中症に!対処法は?
では、子供に熱中症の症状が見られる、疑われるという場合、自宅で対処を正しく行いましょう。
重症化以外は自宅での対処で症状を改善することができます。
体を冷やす
まずは体を冷やすことが大切です。
涼しくクーラーが効いている部屋等に移動し、衣類を脱がせ薄着にします。
脱がすことが出来ないという場合は熱が逃げやすいようにボタンだけでも外したりと緩めましょう。
クーラーが無いという場合は、うちわなどであおぐだけでも効果はあります。
その後、冷たい水で冷やしたタオルや保冷剤を薄手のタオルで巻いたものなどを使用し、首筋、足の付け根、脇の下などの体温を早く下げられる部位を冷やしていきます。
水分と塩分補給
熱により失われた水分と汗をかくことで失われた塩分を補給します。
水分と塩を同時に摂取できる経口補水液やスポーツドリンクやジュースなどが良いです。
しかし、手元にないという場合は、とりあえずなんでも良いので水分補給をさせましょう。
ゆっくりと休息をとらせる
衣類を脱がせたり、体を締め付けるものを着脱し、ゆっくりと子供が楽だと感じる体制で休ませます。
症状が落ち着いたら
体を冷やし水分補給をし、休息後、症状が落ち着いたら、一安心です。
症状が落ち着くまでは、いつでも急変に気づけるように目の届くところに居る事をおすすめします。
しかし、症状が落ち着いたあとも、水分補給は積極的に行い、食事は塩分とミネラルを補給できるようにお味噌汁などを食べさせると良いです。
熱中症で医療機関への受診が必要な場合は?
熱中症が重症になると、医療機関での適切な処置治療が必要となります。
医療機関へ受診する目安としては
- 意識が無い
- 痙攣している
- 様子がおかしい
こういった場合は早急に医療機関に受診します。
救急車を呼ぶなどし、早急な処置が必要です。
熱中症にならない為の対策方法
では危険な熱中症から守るために出来る対策方法をご紹介します。
水分補給はこまめに行う
水分補給はこまめに行いましょう。
水分が十分に足りていると、汗をかく事ができ、体に熱がこもるのを出来るだけ防ぐことができます。
一度に大量に飲むのではなく、1回につき100ml程度でこまめに水分補給をしながら過ごしましょう。
子供は夢中になって遊んでいると、知らず知らずのうちに水分不足となるので、水分補給を促す声掛けを忘れずに行いましょう。
また、自分専用の水筒などがあると、こまめに自分から水分補給をするのでおすすめです。
食事や生活習慣
日頃から体調をしっかりと整えておくことも、熱中症対策には必要です。
体の調子が弱ってると、熱中症を起こしやすくなります。
暑くて食欲がない時でも3食しっかりと食べ、十分な睡眠をとることも大切です。
免疫力を高める食材やビタミンの豊富な食材を食事に取り入れるとなお良いです。
さっぱりと食べられる食事や寝つきが悪くならないように寝巻の選び方や布団の素材、室温を調節することも大切ですね。
ふさわしい服装を
やはり気温が高い日の服装選びも熱中症対策のためには大切ですね。
熱がこもらない薄手の衣類、通気性の良い素材のものなどを活用し、熱を放出しやすい服装を選びましょう。
また、日差しから守るために防止などの活用も有効です。
日頃から暑さに慣れることも大切
日頃クーラーの効いた涼しい空間ばかりにいると、いざ外出し気温も高く日差しもある所で過ごすと、より熱中症になりやすいのです。
熱中症対策のためには、日ごろから季節の暑さに馴れておくことも大切です。
無理させすぎも熱中症になるので避けるべきですが、涼しすぎる空間で過ごし続けるのも熱中症のリスクを高めてしまいます。
車内放置は危険!!
子供を車内に残していたことで、熱中症になり無くなってしまうというニュースは毎年1件は耳にしているような悲しく残念な出来事ですよね。
車内は熱がこもりやすく、短時間でも高温で体に熱がこもり熱中症にさせてしまいます。
また、クーラーをつけていたとしても、クーラーによる乾燥の影響で、脱水症状が起こることもあります。
外出するときは、必ず子供も一緒に出歩きましょう。
熱中症対策おすすめグッズ
熱中症を予防するために、オススメの対策グッズがあります。
首元を冷やす!冷感タオル
冷感タオルを活用し、首元に巻いておくだけで熱中症対策になります。
冷感タオルは水にタオルを付けるだけで使用できるので便利ですし、首に巻くだけです。
遊ぶ時に付けて遊ぶのも良いですし、小さい子供をベビーカーに乗せて歩かなければいけない時などに首元を冷やす時にも活用できます。
冷却スプレー
かなり気温が高い日に外で遊んだり行事などが行われる際、冷却スプレーがおすすめです。
衣類の上からかけることで冷えるものもあり、熱中症対策に役立ちます。
湿温度計
室内でも熱中症は起こります。
室内の気温や湿度を把握しておくために、湿温度計があると役立ちます。
まとめ
- 子供は熱中症になりやすい
- 子供の様子に注意し、水分補給・体を冷やす・休息の対処を
- 重症化している場合は医療機関への速やかな受診が必要
- 熱中症予防をしましょう!
子供は熱中症になりやすいため、正しい対処や正しい対策で子供を守りましょう!