ノンストレステスト(NST)とは!?妊娠何ヶ月頃から検査するの?

妊娠中、出産が近くなってくると行われる検査があります。
ノンストレステスト、NSTと呼ばれるものです
赤ちゃんの健康状態を確認するための検査です。
ノンストレステストは妊娠何ヶ月ころから行うのか、検査を行う目的や結果の見方について詳しくご紹介します。
目次
ノンストレステスト(NST)とは?
ノンストレステストはママと赤ちゃんに負担のかからない方法で検査が行われます。
分娩の時にも行う検査で、胎児心拍モニターを付け、赤ちゃんの心拍数を測ります。
その心拍数により、赤ちゃんの健康状態を確認、判断します。
検査方法も簡単で安全性も高いため、多くの産婦人科で行われている検査です。
ノンストレステストはなぜ行う?目的とは?
ノンストレステストは、お腹の中の赤ちゃんの健康状態を検査するために行います。
ママの子宮が収縮した際、赤ちゃんが苦しくなっていないかどうかなどを確認できます。
ノンストレステストで胎児の心拍のパターンを調べ、赤ちゃんが低酸素状態になってしまっていないか確認できます。
この目的にとって、ノンストレステストはかなり有力な検査方法だと言われています。
ノンストレステストはいつから行う?何ヶ月から?
ノンストレステストは、妊娠22週以降に行います。
22週以降であれば、必要な時にいつでも可能です。
しかし、妊娠20週台前半でノンストレステストを行おうとしても、すぐに赤ちゃんが動いてしまい、心拍を正常に連続し測り確認することは難しいため、あまり行われません。
また、ノンストレステストはすべての妊婦さんが行うわけではありません。
赤ちゃんの発育がゆっくり、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、胎盤の状態が悪い、機能が低下しているというような時に行われることが殆どです。
ノンストレステストは1度だけではなく、何度も行われることもあります。
ノンストレステストの見方!
ノンストレステストは、赤ちゃんの心拍数が上がるかどうかの確認が行われます。
胎動に伴い心拍が高まるかを見ることもあります。
正確に、一過性頻脈(ある一定のうちに心拍が早くなる)が20分以上に2回確認されることで、胎児の状態が良好で問題なしと判断することができます。
一過性頻脈とは?
心拍が上がってからピークまでが30秒未満。
ピークの時の心拍数が普段よりも1分あたり15回以上多くなるペース。
もとに戻るまで時間が15秒以上2分未満。
という事を指します。
一過性頻脈が確認できないと異常?
ノンストレスにより、一過性頻脈が20分以内、2回以上確認できなくても、赤ちゃんに異常があるというわけではありません。
- 一過性頻脈が確認できないのは、たまたまタイミングが少ないタイミングで検査された。
- ママが薬を飲んでいた。
など色々な要因で確認できないことがあります。
実際に異常が起きている確率は50%未満だと考えられています。
そのため万が一、ノンストレステストで確認できないということがあっても、心配しすぎないでください。
ノンストレステストで異常が見つかった場合は…
ノンストレステストで異常が見つかった場合、もう一度検査が行われたり、追加検査が行われることになります。
コントラクションストレステスト(CST)
コントラクションストレステストは、お腹の中の赤ちゃんの状態を調べます。
ノンストレステストが現れるまでは、コントラクションストレステストが主流な方法でした。
陣痛促進剤を使用し人工的に収縮を起こして検査します。
陣痛を再現しながら赤ちゃんの心拍数を計測します。
赤ちゃんに多少負荷が与えられます。
ノンストレステストは赤ちゃんに負荷をかけずに行えるので、ここが大きな違いです。
切迫早産、多胎妊娠、前置胎盤などが起こっている場合はコントラクションストレステストは行われません。
BPS
BPSは超音波を使用する検査です。
- 胎児の呼吸の運動
- 胎動
- 揚水量
- 胎児の手、体の曲げ伸ばし
この4つの検査が行われます。
この4つとともにノンストレステストが行われ、5つの検査が行われます。
評価基準を満たしているかどうか、点数制で観察し異常を発見します。
点数が低いと再検査が行われます。
点数が低い場合、一刻も早く出産したほうが良いと判断されることがあります。
まとめ
ノンストレステストは赤ちゃんに異常がないかどうかを確認するための検査となります。
ノンストレステストが行なわれ、結果があまりよくないと不安になってしまいますよね。
しかし、判断基準となる一過性頻脈が確認できない原因は、すべて異常であるというわけではないので心配しすぎず、もう一度検査を受けたり追加検査をうけるとよいです。
たまたまノンストレステストした時に赤ちゃんがゆっくりとおとなしくしていただけということもあります。
再度検査したり追加検査を受けると問題ないことが判明することも多いですよ。
コントラクションストレステストやBPSなどの追加検査を受けてみましょう。
ノンストレステストで不安を感じた時、払拭できない心配事がある時は、主治医に相談し解決しましょう。
赤ちゃんとママが最後まで順調に経過し、出産を迎えられますように♪