痛くてつらい乳腺炎!その原因と予防法とは?

乳腺炎は、授乳中のママのつらいトラブルのひとつ。
私は1人目のときに2度経験しましたが、おっぱいは腫れて痛いし、高熱で寝込むしで、泣きたくなるくらいつらかったのを覚えています。
できるならもうそんな経験は私自身したくないですし、みなさんにもして欲しくありません。
今回は、そんな乳腺炎について、原因や症状、予防する方法についてまとめてみました。
乳腺炎の症状
母乳を作る“乳腺”が炎症を起こしてしまうことを乳腺炎といいます。
実は授乳をしている2~3割のママが経験すると言われています。
乳腺炎によって起こる症状
- 乳房の痛み
- 乳房のほてり
- 乳房の腫れ(赤く大きくなる)
- わきの下のリンパの腫れ
- 倦怠感
- 頭痛
- 痛みを伴う硬いしこり
- 微熱
- 38度以上の高熱
乳腺炎の原因
乳首にできた傷
赤ちゃんに毎日吸われる乳首は傷ができやすくなります。
そこから細菌が入ることが乳腺炎の原因になります。
おっぱいの残り
母乳の飲み残しが乳腺の中に溜まったままだと、中で細菌が繁殖して、それが原因で乳腺炎を起こすことがあります。
ブラジャーなどによる胸の圧迫
授乳中は胸が張って大きくなっているため、妊娠前のブラをしていると小さく感じます。
そのため、胸が圧迫されることで血流が悪くなり乳腺炎になることがあります。
授乳用のブラをすると楽になります。
授乳間隔が開いている
授乳間隔が開きすぎると、おっぱいがたまって乳腺炎の原因になります。
ママの風邪/疲労やストレス
免疫力が落ちていると乳腺炎にかかりやすくなります。
授乳の姿勢
いつも同じ姿勢だと、母乳を飲むバランスに偏りが出て、それが原因になることがあります。
乳腺炎の予防方法とは?
予防1・食事と飲み物
バランスの良い食事をとります。
和食を中心とし、ごはん、野菜、お魚、脂の少ないお肉など、いろいろな食材を温かくして食べましょう。
水分不足にならないことも大事です。
冷たいものは体を冷やしてしまうので、常温のものや温かいものを飲むようにしましょう。
予防2・授乳
頻回授乳/授乳間隔を開けすぎない
乳腺炎の予防には、夜中も含め毎日3時間以内ごとに赤ちゃんにおっぱいを飲ませるのが一番です。
間隔があまりに開きすぎてしまうと、母乳がたまりすぎて詰まりやすくなります。
また、間隔が開きすぎるとおっぱいもカチカチになってしまい、ママも痛いですよね。
授乳時の抱き方を変える
授乳をするときは横抱きのことが多いと思います。
しかし、いつも横抱きばかりであげていると、開通する乳腺が偏ってしまいます。
同じ姿勢や、決まった方向だけでの授乳だと、一部に母乳が溜まりそれが乳腺炎の原因になります。
縦抱きにしたり姿勢を変えたりして、いろいろな方向からまんべんなく飲んでもらう工夫をしましょう。
左右交互に授乳する
同じおっぱいばかりから授乳していると、反対側が詰まりやすくなります。
左右を交代する時間を決めたりして、ねるべく均等に吸わせるようにしましょう。
搾乳する
どうしても授乳の間隔があいてしまうときは、搾乳するのもありです。
特に長く外に出掛けるときなど、おっぱいをあげられないときは、搾乳の準備も忘れずにしていきましょう。
予防3・おっぱいのお手入れ
乳首/乳頭を清潔にする
細菌に感染して化膿性乳腺炎にならないため、授乳後は乳首や乳輪をきれいに拭き、清潔にしておきましょう。
馬油
ママの乳首ケアには、赤ちゃんが口に入れてしまっても大丈夫な“馬油”がオススメです。産院やドラッグストアで購入できます。
母乳パッド
母乳パッドを使っているなら、授乳のたびに新しい清潔なものと交換しましょう。
おっぱいマッサージ
古い母乳を外に出しましょう。
身体を温め血行が良くなるお風呂上りなどに行うのがオススメです。
赤ちゃんにおっぱいを飲ませるときと同じで、一方向だけではなく、圧迫する位置をかえたり、全体的にほぐしてあげたりしましょう。
おっぱいが張ってあまりにも痛いときは自己流で無理にマッサージしないほうがよいです。
母乳外来や、産院などで相談してみましょう。
予防4・ママの心と体
胸を圧迫しない
胸を締め付けて圧迫していると、おっぱいの循環が悪くなるので母乳がたまり、乳腺炎の原因になります。
妊娠前につかっていたブラジャーにすぐ戻すのではなく、しばらく授乳ブラジャーをつけるようにしましょう。
寝るときにも注意が必要です。
横向きにばかり寝ていると、下側になったおっぱいの乳腺を圧迫してしまいます。
意識して上を向いて寝るようにしたり、できるだけ向きを変えて寝るようにしましょう。
ママの体をなるべく休める
ママの疲労や風邪も乳腺炎の原因になることがあります。
家事に育児に夜中も起きて一日中の授乳…思うようにいかなく疲れて寝不足になっていませんか?
疲れたなと思ったら家事なんて少しくらいサボったって大丈夫です。
赤ちゃんと一緒にお昼寝しちゃいましょう。
体を冷やさない/温める
妊娠中と同じく、体の冷えはよくありません。
体温が下がると免疫力が低下しますが、免疫力が低いと乳腺炎になりやすいのです。
身体を温かくすることは、精神的な緊張状態も和らげてくれます。
ストレスをためこまない
ストレスでも免疫力は低下します。特に産後は、ママにストレスがたまりやすい時期です。
自分に合うストレスの解消法を見つけておきましょう。
予防5・搾乳
赤ちゃんが母乳をうまく飲めないとき、飲み残しの古いおっぱいを残しすぎないようにすることは確かに必要です。
ですが、おっぱいが空になるほどまでするような、搾乳のしすぎは禁物です。
搾乳しすぎるとその分母乳が必要以上に作られてしまい、かえっておっぱいの張りや詰まりを起こして、乳腺炎の原因になってしまうからです。
おっぱいが張りすぎてつらいときは、楽になる程度に、圧抜き程度に絞って、母乳の分泌量が減っていくのを待ちましょう。
特に産後はじめのうちは、赤ちゃんの飲む量と、おっぱいが母乳をつくる量を調整する段階ですので、あまり搾乳器を使わずに過ごすようにしてみましょう。
まとめ
乳腺炎が悪化すると、授乳をし続けるのは難しくなります。
ママも痛みや熱でつらくなってしまいます。
普段の生活で予防できる習慣もたくさんありますので、乳腺炎にならないよう、できるところから試してみてください。