月齢ごとのおくるみの巻き方は?いつまで使うの?正しいおくるみの使い方と注意点!

おくるみは、包まれている赤ちゃんが安心することができ、泣き止んだり、眠ってくれたりするお助けアイテムとなります。
そんなおくるみですが、いつまで使うのでしょう。
おくるみについて、おくるみの正しい巻き方や注意点について、詳しくまとめていきますね。
目次
おくるみとは?
おくるみは赤ちゃんの体を包む大きめの布です。
生まれたばかりの赤ちゃんは、首も腰も座っていないのでおくるみを使用して抱っこすると、安定感が生まれ抱っこしやすくなります。
また、お腹の中にいた赤ちゃんが、急にこの世に生まれてきて、安心しない中、お腹の中にいたときのようにおくるみで包んであげることで安心するという布です。
様々なシーンで役立ちますよ。
おくるみの役割・効果は?
ではおくるみの役割、効果についてご紹介していきますね。
安心感
おくるみで包むことにより、赤ちゃんに安心感を与えることができます。
赤ちゃんはおくるみで包むと、ママのお腹の中にいたような状態、姿勢となるので安心するのです。
そのおかげで、一向に泣き止まなかったのに泣き止んだ、安心して眠るというようなことがあります。
寝かしつけ
寝かしつけの役割も果たしてくれます。
赤ちゃんを寝かせても、ベットに置くときに泣いてしまうというようなことがあります。
しかし、おくるみに包み寝かせて、ベットに置くと、お腹の中に居たような感覚があるので、泣かずに寝かせることができますよ。
モロー反射
モロー反射を防ぐ役割もあります。
赤ちゃんの原始反射として、モロー反射というものがあり、手足がビクッとなってしまい、驚いて泣いてしまったり、せっかく寝たのに起きてしまうというようなこともあります。
そこで、おくるみで包んであげていると、モロー反射を防ぐことができ、ぐっすりと眠ることができます。
体温調節
赤ちゃんは自分で体温調節をすることが難しい時期があります。
夏の冷房、車の中での冷房など、赤ちゃんにとっては冷えすぎてしまうこともあります。
そこでおくるみで包んでいることで、赤ちゃんの体は冷えずにすみますね。
寒い日、お風呂上がり
気温が低く寒い時期やお風呂上がり、体温の急激な低下や湯冷めなどを防ぐためのも、おくるみが活躍してくれます。
バスタオル代わりに使用することもできますよ。
おくるみはいつまで使うの?
おくるみをいつまで使うのかは人それぞれです。
新生児期だけ使って、赤ちゃん自身が巻かれることを嫌がるため、使わなくなったというようなこともあります。
一方、赤ちゃんも包まれる感じが大好きで、生後4ヶ月ころまで使うというようなこともあります。
生後5ヶ月くらいになると、寝返りをしたり、自分で動くことが増えてくるため、動きを抑制しないためにも、おくるみを卒業することがほとんどですね。
しかし、この時期をすぎても、おくるみはお昼寝の時や外出中のブランケットとして役立ってくれますよ。
おくるみの正しい巻き方は?
では、おくるみの正しい巻き方についてです。
基本の巻き方
まずは基本の巻き方です。
おくるみの基本的な巻き方としては、大きな布でしっかりと体を固定することができるスワドリングという巻き方となります。
スワドリングは海外でも行われている基本の巻き方で、世界共通の巻き方です。
日本の場合は正方形のおくるみで巻きますね。
強く締め付けないように注意しましょう。
手足の部分は少し緩めに巻きましょう。
- 正方形のおくるみを自分から見てひし形になるように置く
- 折り目の部分が赤ちゃんの肩のラインになるように、おくるみの上に寝かせる
- 左腕を胸の上に起き、そのまま右側の布を左の下へと包む(先端は体の下まで入れるように包む)
- 布の裾は赤ちゃんの首元から中に折り込みます。
- 右腕も同じようにします。
赤ちゃんの体の下におくるみを敷く際、シワがあると気持ちが悪いと赤ちゃんが不快に感じてしまう原因となるので、シワをしっかりと伸ばした状態で使用するとよいです。
おひなまき
おひなまきという巻き方もあります。
おひなまきはママのお腹の中に居た状態にするために、胎児姿勢、丸くなった状態を再現し、おくるみで巻くという方法です。
赤ちゃんが落ち着くため、寝付きがよくなったり泣き止みます。
赤ちゃんの足をカエルのようにM字にした状態で、巻きます。
おひなまきをするときは、股関節脱臼とならないように緩めに巻くように注意しましょう。
また、正方形のおくるみではなく、長方形のおくるみを使用しておこないましょう。
スワドルミー
スワドルミーはアメリカの小児科医が開発したおくるみで、赤ちゃんも快適で使い方も簡単なので、上手におくるみを巻けないというときも、簡単に巻いてあげることができます。
月齢ごとにおすすめの巻き方
月齢ごとにおすすめの巻き方についてです。
- 新生児から生後2ヶ月
新生児から生後2ヶ月の頃は、スワドリングでもおひなまきでも大丈夫です。
ママが巻きやすい巻き方で行いましょう。
ママのお腹を思い出し落ち着いて寝てくれるため、入院中も泣き止まずに困ってしまうという場合は、おくるみを持ってきてもらってしようしたり、バスタオルを半分におって 代用し、巻いてあげるのもよいですね。
- 生後3,4ヶ月頃
生後3,4ヶ月頃となると首が座ってきたり、色々なものに興味がでてくるため、おくるみを嫌がるようになることもあります。
そこで【半ぐるみ】という方法で巻くとよいです。
上半身は巻かずに、下半身だけを巻くという巻き方です。
半ぐるみだと手は自由なので嫌がりにくく、落ち着くのでよいですね。
- 生後5ヶ月以上
生後5ヶ月以上になると、おくるみは卒業しましょう。
おくるみはおくるみとして使用するのは卒業となりますが、バスタオルやブランケットとして使用するとよいです。
おくるみは卒業でスリーパーを使用するとよいですね。
おくるみを使うときのコツは?
おくるみを使うときのコツとしては、しっかりと固定するということが大切な点となります。
緩すぎると赤ちゃんが動いてしまい、おくるみがずれてしまい効果が得られません。
赤ちゃんがきつすぎるのでは?!と心配になりますが、意外とキュッと巻いてあげたほうが安心します。
しかし、きつすぎると窮屈で苦しいということもあるので、目安としては、大人の手のひらが入る余裕があるくらいで巻くとよいです。
赤ちゃんの様子を見ながら巻くとよいですね。
また、赤ちゃんの体温が上がりすぎてしまうのもよくないので、上がりすぎないようにするのもコツですね。
機嫌がよいタイミングで巻き方を練習すると徐々に上手くすばやく巻くことができるようになります。
おくるみを使うときの注意点は?
おくるみを使うときの注意点についてです。
赤ちゃんの温めすぎ
赤ちゃんの温めすぎには注意が必要です。
赤ちゃんが寝ていたのに、突然呼吸がとまってしまうというようなことがあります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)という病気ですね。
赤ちゃんのうつぶせ寝が要因であるという声もあるのですが、原因ははっきりとしていないのです。
しかし、最近の研究結果によると、体温が上がることにより、深い眠りにつき、目を冷ましにくくなってしまうというようなことがあるため、温めすぎは乳幼児突然死症候群のリスクが高まると言われています。
おくるみで巻くと、赤ちゃんがしっかりと固定されるため、体温が上昇しやすく気づきにくいという点があります。
季節によっては薄手のおくるみを使用する、暑そうなときは手を出したり隙間を作り、熱が放出できる状態にしましょう。
足に注意
おくるみを使用する時は、赤ちゃんの足に注意しましょう。
赤ちゃんの足は基本姿勢がM字なので、M字をキープしてあげるとよいです。
赤ちゃんの足をまっすぐにさせておくるみでキュッと巻いたり、ねじれた状態で巻いてしまうと、先天性股関節脱臼となってしまうことがあります。
先天性股関節脱臼の原因は、生まれた時に不安定な股関節が徐々に脱臼してしまいます。
先天性という名前ですが、生後3,4ヶ月頃に発症することが多いです。
長時間の使用
おくるみの長時間の使用は控えましょう。
赤ちゃんが安心するので、とっても役立つアイテムなのですが、長時間利用するのはリスクが高まってしまいます。
赤ちゃんの体温の上昇や、足の締め付けが続くということはよいことではありませんよね。
また気をつけていても、長時間の締め付けにより、股関節脱臼のリスクが高まってしまいます。
長時間の使用は避けましょう。
赤ちゃんが寝るまではおくるみを使用し、ぐっすりと眠りについたら締め付けを緩めたり外すなどするとよいですね。
お昼寝のときだけ活用するというのもよいでしょう。
目を離さない
おくるみを使用するときは目を離さないようにしてください。
スワドリングだと寝返り、うつぶせ寝を防止となるので、乳幼児突然死症候群のリスクを軽減することができると言われています。
しかし、スワドリングでうつ伏せの状態で発見され、乳幼児突然死症候群だったという報告もあるので、必ず目を離さないようにしましょう。
嫌がるときは…
赤ちゃんが嫌がるときは、赤ちゃんが嫌がるときは無理におくるみを使用しないようにしましょう。
おくるみで包むと安心するという赤ちゃんがおおいのですが、中にはおくるみが苦手、不快に感じる赤ちゃんもいます。
おくるみごしではなく、直接パパやママにくっついていたほうが安心するということもありますよ。
まとめ
おくるみは、赤ちゃんがママのお腹の中に居た時の状態に近い感覚にしてあげることができ、安心したり泣き止んだり、寝かしつけのお助けアイテムになってしまうこともあります。
使ってみると意外と役立ち助かるということがあるので、寝かしつけに困っているときなどに使ってみるとよいでしょう。
最初はうまく巻けないこともあります。
しかし、徐々に上手になるので安心してくださいね。