卵管結紮とは?!メリットやデメリット!副作用などはあるの?!

第二子出産移行、帝王切開を行なう際に、医師に卵管結紮をしますかという質問をされることがあります。
卵管結紮とはどのようなものなのでしょうか。
また卵管結紮を行なうメリットとデメリット、副作用などについて詳しくご紹介していきますね。
卵管結紮とは?
卵管結紮とは、妊娠を防ぐ方法です。
母体保護法という法律で定められ、女性の避妊手術の方法のひとつとして定められています。
卵管結紮は、卵管不妊手術や卵管避妊手術と呼ばれることもあります。
医学分野では結紮という言葉は糸などにより縛って結ぶという意味があるため、卵管結紮と呼ばれるのですね。
女性の卵管を糸でしばり固定することによって、性交渉をしても精子と卵子が出会わなくなり、妊娠しない状態となります。
卵管結紮には様々なパターンがあり、卵管の一部を圧迫して縛る方法や電気やレーザーなどを用いる方法、切断して縛る方法、薬などで焼くことで閉鎖させる方法などがあります。
一部を器具や薬を使って塞ぐなどという方法もありますね。
卵管結紮を進められる場合
卵管結紮などの避妊手術は、永久避妊方法となります。
基本的には元に戻すことができません。
そのため避妊手術はあくまでも母体の生命と健康を保護するための目的としてあるものなので、全ての人ではなく、以下の条件に当てはまる場合のみ、医師から卵管結紮を提案されます。
- 妊娠や分娩により母体に危険を及ぼすおそれがあるもの
- 現に数人の子供を有し、母体の健康度を分娩ごとに著しく低下させるおそれがあるもの
という場合のみ、医師から提案されます。
今後の妊娠や出産により、母体の生命や健康が脅かされる可能性がある場合のみとなりますね。
もし提案がない場合は、他の避妊方法もあります。
日本で許可されている避妊方法としては
- コンドーム
- 殺精子剤
- リズム法
- 子宮内避妊具(IUD)
- 経口避妊薬(ピル・OC)
若い場合や未婚の場合など、家族計画により、避妊を行なうことも大切なことですね。
卵管結紮の手術方法!
卵管結紮の手術方法には様々な方法がありましたね。
お腹を切って行なう方法もあれば、切らずに膣から手術を行なう方法もあります。
卵管を切る、ふさぐ、縛るという方法にも分かれます。
どの方法が適用されるのかは、病院の医師と本人の意見と状況により決まります。
殆どの場合、入院が必要となるため、手術日を決めて実施する必要があります。
帝王切開と同時に卵管結紮を行なうという場合は、出産後の入院期間で退院できることが多いです。
卵管結紮の手術は、自然分娩の場合は、産後1から3日ごろに行われます。
帝王切開の場合は同時に行われることが多いですね。
卵管結紮にはどのくらいの費用がかかる?
卵管結紮は治療目的ではなく、避妊目的のため、自由診療となります。
そのため病院に対して料金を確認する必要がありますね。
帝王切開とともに、卵管結紮手術を行なう場合、費用が抑えられるケースもあれば、帝王切開でも用いられる処置や薬に卵管結紮の手術も用いることができるものあれば、一度に二度請求されないため良いという意見があります。
実際に帝王切開と同時に卵管結紮を行なう場合は、10,000円から50,000円ほどの場合が多いです。。
自然分娩後の入院中に手術を行なう場合は100,000円から200,000円ほどかかるケースがあります。
この他別途薬代や処置費用が必要となりますね。
卵管結紮の場合、医療保険や生命保険の対象になるのかは、帝王切開と同様に、加入している保険により異なります。
入院手術保障があっても、出産直後の加入、日帰りの入院、手術日数や手術内容により条件を満たさず支払われないということもあります。
保険がおりるかどうか、加入している保険に確認しておきましょう。
卵管結紮後は?
卵管結紮は不妊になるといい、5%の妊娠率なので、他の避妊方法と比べるとかなり高い避妊効果です。
絶対に妊娠しないわけではないということは覚えておきましょう。。
デメリットとしては、手術後は基本的に妊娠できません。
また、出血や腹痛、麻酔の影響により合併症が起こってしまう可能性があります。
術後のストレスやホルモンバランスの乱れにより更年期障害のような症状が起こることもあります。
卵管結紮後は、妊娠は基本的にできませんが、再建手術や体外受精という方法で妊娠することはできます。
必ずしもまた妊娠できるとう保障はないので注意が必要です。
妊娠したいと後悔してしまわないためにも、慎重に検討する必要がありますね。
まとめ
家族計画についてはひとりで悩んでひとりできめられるものではありませんね。
パートナーとともに一緒に卵管結紮について考えましょう。
メリットもデメリットも踏まえた上で、十分に話し合い決めることをおすすめします。
避妊方法には卵管結紮以外にもあるので、しばらく避妊したいけどのちに妊娠したいというような場合は、医師に相談の上、他の避妊方法を検討するとよいでしょう。
今後の妊娠や分娩でどのような危険性があるため、医師が卵管結紮を勧めたのかもよく聞きパートナーと考える必要がありますね。
デメリットもありますが、あくまでも、医師が母体の健康と生命を維持することを考えた上で卵管結紮が提案されたということもわすれてはいけないポイントですね。
十分によく話し合い、今後の家族計画について、卵管結紮について考え決断しましょう!