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卵子凍結保存とは?どんな方法なの?費用はどのくらいかかる?メリット、デメリット!

高齢出産のリスクはいろいろあり、リスクが高いと言えます。

卵子の老化が進んでしまうため、妊娠率はどんどん低下してしまいます。

妊娠率の低下に備えて、若いうちに卵子を凍結するという人が増えて来ています。

凍結した卵子でかならずしも妊娠できるというわけではありませんが、がん治療者、妊娠の時期を調節したいという場合などに活用されることもあります。

大きなメリットがある反面、やはりデメリットもあります。

そこで今回は卵子凍結保存について、方法や費用、メリットやデメリットをご紹介していきたいと思います。

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卵子凍結保存とは?

卵子凍結保存は、名前のとおり、将来のために卵子を凍結して保存するという方法です。

日本でも多くの医療機関で卵子凍結保存が採用されている技術です。

では、具体的にはどのような方法が行なわれているのでしょう。

どんな技術で卵子凍結保存を行なうの?!

受精卵の凍結方法としては、急速凍結法(ガラス化保存法)と緩慢凍結法があります。

日本では一般的に急速冷凍法が採用されています。

マイナス196℃の液体窒素により、排卵直後の成熟している卵子を凍結保存します。

生物の細胞活動は190℃でとまるため、何十年もの間状態を変えること無く保存することができます。

未受精卵を冷凍保存剤で処理、保存液ごとガラス化させると、細胞が傷つかずに保存できます。

凍った卵子を溶かす際は、急速融解法を使用し、液体窒素の中から常温に移し、培養液内で融解し、精子と顕微鏡受精を行います。

保存する順番は?!

卵子凍結保存の際、先に健康状態や年齢などの適正検査が行なわれます。

卵子の凍結のリスクを把握しておく必要もあります。

検査をクリアした後、卵子を一度にたくさん採取するために、排卵誘発剤を使用します。

少ない量の卵子をこまめに採取してしまうと、体に負担がかかります。

費用もかさむため排卵誘発剤の使用で一気に卵子を採取します。

いくつかの卵子を採取したのち、状態の良いものから順番にランクをつけます。

採取した卵子が劣化しないうちに液体窒素で冷凍保存します。

卵子凍結保存にかかる費用はどのくらい?!

卵子凍結保存にかかる費用はどのくらいになるのでしょうか。

病院によってことなる

基本的には、卵子の凍結保存は自由診療です。

病院によって金額に違いがありますが、だいたいの場合は、初診、採卵、冷凍保存までに50万円から80万円ほどかかります。

費用採卵が成功したか、いくつの卵子を冷凍保存するのか、麻酔を使用するか否かによってもことなります。

費用とともに、殆どの場合、一年に一度更新料がかかります。

卵子一つにあたりだいたい、1万円から2万円ほどの更新料が必要です。

卵子の生存率や着床率を考えると10個以上の卵子が必要なので、年間の維持費用も結構かかりますね。

保険の対象になるの?!医療費控除は?!

卵子の冷凍の場合、保険の適用外となり、全額自費となります。

高額になってしまうこともあります。

医療費控除は、不妊治療費、人工授精の費用に関しては医療費控除の対象となります。

卵子の凍結の費用も不妊治療の一環であると認められれば医療費控除を受けることができます。

卵子の凍結のためには一般的に10万円ほどの費用が必要となるため、確定申告のために領収書などをとっておきましょう。

卵子の凍結のために国の補助金などはないものの、自治体によっては助成がある場合もあるので確認してみてください。

卵子凍結保存の年齢制限は?!

卵子凍結に対しては日本の法律で定められていることはありません。

しかし、一般社団法人の日本生殖医学会では、未受精卵及び卵子の凍結保存のガイドラインというものがあります。

このガイドラインが基本的に病院での方針となります。

卵子の採取には年齢制限がある?!

卵子の採取に対して、国が定める決まりはありません。

しかし、日本生殖医学会のガイドラインにより、卵子の冷凍保存の対象として、40歳以上の採取は推奨できないと言われています。

成人女性に限られています。

そのため、多くの病院では、採取可能年齢を40歳までとしているところが多くみられます。

年を重ねるごとに卵子の数は減少していきます。卵子も老化してしまうため、35歳を過ぎると、染色体以上が増え、妊娠率が減少、流産率が高まります。

冷凍保存をすると考えている場合は若いうちに卵子を採取して保存しておくことが勧められています。

受精卵移植にも年齢制限?!

日本生殖医学会のガイドラインによると、冷凍保存した未受精卵子を使用を45歳以上の方には推奨できないとされています。

凍結保存した卵子は顕微授精により精子と受精させますが、受精卵を子宮に移植させる限界の年齢が45歳とされているのですね。

卵子凍結を実施している病院では45歳の誕生日を迎えるとともに、冷凍している卵子の破棄が行なわれる場合が殆どです。

妊娠や出産の安全性に問題が出てくるため、安全に妊娠できるとされている45歳までとしているのですね。

卵子の凍結保存を希望する人はどんな理由があるの?!

若い卵子を…

卵子は年齢とともに老化します。

そのため精子とは異なり新しく生まれ変わることがないので、卵巣で眠る時間が長くなればなるほど質が悪くなります。

卵子の老化は30歳頃から緩やかに始まり、35歳を超えると急激に加速します。

卵子の老化が進むと流産率が上がり、出産率は低下します。

そのため若いうちに卵子を冷凍保存しておき、自分のライフプランにあわせて妊娠するという方法を行なう人が多いですね。

不妊治療

不妊治療の一貫として利用する人も居ます。

不妊治療により体外受精を選択した場合、成功するまでの間に何度も卵子を採取する必要がありますね。

そのたびに体に負担がかかり、精神的にも負担がかかります。

そこで卵子の冷凍保存を行い、採卵の回数を減らすために冷凍保存を希望するのですね。

病気で今すぐ妊娠できない

がん患者の場合、放射線治療、抗がん剤治療により、排卵が機能しなくなってしまうことがあります。

そこで、卵子の冷凍保存を行い、保管しておき、採取しておいた卵子を使用することで妊娠率を高めるのですね。

がん患者が治療前に卵子を冷凍保存しておくことで、将来的に妊娠が成立する女性は年間5000人以上にも登ると言われています。

卵子凍結保存のデメリットとは?!

では、老化してしまう卵子を取っておくことにメリットもありましたが、一方で考えられるデメリットはどのようなものが挙げられるのでしょう。

多額な費用が必要

卵子凍結保存には、保険が聞かない上に検査費用や維持費用が高額です。

一年ごとに更新料も必要なのでパートナーが見つからない限り費用がどんどん負担になってしまうことがあります。

何らかの理由で途中支払うことができないと、まだ使用していないのにも関わらず、卵子が破棄されてしまうこともあります。

無事に妊娠できるまでの費用をしっかりと考えて行なう必要がありますね。

採卵に伴うリスク

採卵時には排卵誘発剤が使用されるため、副作用などが起こることもあります。

卵巣刺激ホルモン注射の副作用として、むくみや吐き気に襲われます。

また、稀ですが、子宮過剰刺激症候群となり、採卵後にお腹がはったり、急激に体重が増えることがあります。

異常を感じたら早急に医師に相談することをおすすめします。

また、採卵時に卵巣や膣内壁から出血してしまうこともあります。

稀に大量出血が起こった場合は手術が必要となる場合もあります。

妊娠できない可能性

卵子凍結保存をしていた卵子で必ず妊娠できるというわけではありません。

受精が失敗したり、着床がうまく行かず、妊娠できない場合もあります。

着床しても、染色体異常があり流産してしまうという可能性もあります。

また凍結や融解の家庭で卵子が変性してしまうこともあります。

保存している病院が火災や天災にあい、卵子がなくなってしまうという場合もありますが補償はありませんね。

まとめ

将来のことを考え、卵子凍結保存を行なうことは大切です。

しかし、卵子凍結保存のデメリットもしっかりと知った上で検討しましょう。

費用が高額であることや、将来のパートナーに理解してもらう必要もありますね。

十分に考えた上で決定したいですね!

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