下の子が生まれたら上の子の赤ちゃん返り?!対策方法は?

上の子の育児が落ち着き、もう一人欲しいな、兄弟を作ってあげたいなと思うママ、パパも少なくないのではないでしょうか。
しかし、下の子が生まれたら上の子の様子が少々変だな・・・。上手く育児が出来ないという事態に直面していませんか?
下の子の生まれたばかりの育児も大変、上の子も赤ちゃん返り?ママは気持ちがイライラしてしまったり落ち込むことがあるでしょう。
下の子が生まれてから上の子の様子が今までとは違うという場合や、前よりも手がかかると感じるようになった際、赤ちゃん返りである可能性が高いのです。
この赤ちゃん返りにはどう対応したら良いのでしょうか。
目次
赤ちゃん返りって?
弟、妹が生まれてから、急に上の子が赤ちゃんになったように、幼くなったようにわがままになったり、何でもイヤと反抗したり、赤ちゃんに対して嫌いそうな態度を見せるのが赤ちゃん返りです。
原因
赤ちゃん返りの原因としては、下の子が生まれたことにより、ママを取られたような気がする、ママが構ってくれない、自分だけのママだったのにという気持ちが生まれ、やきもちを焼いてしまったり、自分にママの目を向けてほしいという気持ちから赤ちゃん返りが起きてしまいます。
赤ちゃん返りの具体的な症状は?
では、赤ちゃん返りとはいえ、一人一人赤ちゃん返りの仕方は異なります。
その中でも良く見られる赤ちゃん返りの症状をいくつか挙げたいと思います。
出来ていたことが出来ない
赤ちゃん返りの1つ目は、できていたことが下の子が生まれた途端出来なくなってしまいます
正式に言えばできないふりをしています。
例えば一人で着替えをできていた子が、「ママが着せて!」「一人で出来ない!」と言い出すのです。
ママとしては今まで一人で出来ていたじゃない、甘えないでやりなさいよ。と思うかもしれません。
自分で出来ないとママに言い、赤ちゃんがママに全部やってもらっているように、自分もママにしてほしい、ママに見てほしいという気持ちがあるのです。
ママを困らせたいからではなく、自分もママにやってほしい、と言う気持ちの表れなのですね。
抱っこを異常にせがむ
赤ちゃん返りの2つ目は、異常にママに抱っこをせがむようになります。
言葉で「抱っこ!抱っこ!」と言うときもありますし、ママは赤ちゃんが泣いているから抱っこしていなければいけなく、「ちょっと待ってね。」と言うと、赤ちゃんを抱っこしようとしているのを防ぐようにし、自分がママの膝に座ったりもします。
今までこんなに抱っこをせがむことなんてなかったのにな、赤ちゃんが泣いていても自分が抱っこされたいのかな・・・と悩むかもしれません。
しかし、ママが赤ちゃんを良く抱っこするようになったり、授乳で赤ちゃんとくっついている時間が多いのを見ていて、自分とのスキンシップを取る時間が減り、さみしく感じていたり、甘えたくなっています。
何でもイヤイヤ!
3つ目の赤ちゃん返りはなんでもイヤイヤ!と言いわがままになったと感じるでしょう。
イヤイヤ期は既に終わっているはずなのに、生まれる前はイヤイヤしていなかったのに・・・。
なぜイヤイヤ!とわがままを言うようになるのかと言うと、ママは上の子に何かしてと頼んだ時、素直にスムーズに行えば、ママはすぐに赤ちゃんのもとへ行ってしまうはずです。
しかし、素直に行わずイヤイヤ!と拒めば、ママは「どうして嫌なの?」「やろうよ!」などと上の子のそばで問いかけたりしますよね。
それだけママに近くにいてほしかったりお話がしたいのです。赤ちゃんのもとへ行こうとしているママを引き留めたいのです。
暴力をふるう
上の子が赤ちゃんに対して暴力をふるう事があります。
赤ちゃんだけではなく、自分にも視線を向けてほしいのに、触れ合いたいのになかなか自分を見てくれないことが続いた時などに、そのさみしさや怒りが赤ちゃんに向けてしまうのです。
上の子が暴力を振るえば、当然上の子を叱ってしまうことでしょう。
しかしママが怒ってしまったら、より赤ちゃんへの暴力や耐え切れない気持ちが爆発してしまうことでしょう。
赤ちゃんに暴力をふるうときは、上の子はかなりさみしい思いを抱いていると考えられます。
突然大泣きする
突然大泣きしママを困らせることがあります。
赤ちゃんを一緒にお世話していたり、赤ちゃんと上の子の生活にも何ら問題は無いように見えていたのに、突然急に大泣きしてしまうことがあります。
実はその大泣きは赤ちゃん返りです。自分の気持ちを伝えずに我慢したり、わがままを言わず我慢する子に多い症状です。
ママに迷惑をかけないように、赤ちゃんが生まれたからしょうがない、我慢に我慢を重ね、その我慢は言葉や行動には現れず、涙になって溢れ出してしまったのです。
忙しい時に大泣きされてしまい、理由も話さないとなるとママもパニックになってしまいますよね。
そんな時は抱きしめてあげると泣き止む可能性が高いです。
保育所・幼稚園に行かない!
下の子が生まれるまで毎日元気に泣いたりもせず保育所、又は幼稚園へ通っていたのにも関わらず、急に行きたくないと言い出したり、泣いて離れなくなることがあります。
しかし、やはりそれは赤ちゃん返りであり、自分もママと赤ちゃんのように一緒に居たいと思っている気持ちからの行動です。
無理やり行かせると、より行きたくなくなってしまうので、その日は休ませ、スキンシップをたくさん取ると良いですね。
赤ちゃん返りへの対処法
赤ちゃん返りが起こった時、ママが上の子にしてあげることはなんでしょう。
上の子と下の子には仲良くなってほしいですよね。今後も仲良くなれるように、上の子にも下の子にもさみしい思いをさせないように、ママが出来ることをご紹介します。
毎日のスキンシップを大切に
上の子の赤ちゃん返りに気づいたら、スキンシップをたくさんとしましょう。
生まれたばかりの赤ちゃんのお世話はとても大変です。しかし上の子とのスキンシップも大切で重要な事です。
例え1日の中のたった5分、10分で構いません。下の子とは別の空間、離れたところで上の子にママを独り占めさせてあげて下さい。
その時に今日一日どんなことがあってどんなことがうれしかったのか、悲しかったのかなどを聞くのも良いですよ。
ママのぬくもりを感じながら自分の話を聞いてもらう事は上の子の心も体も幸せで満たされますよ。
どうしてもゆっくりとスキンシップが取れないというときは、一瞬でいいので一日1回強くギューっと抱きしめてあげてください。
しかし上の子はもっともっとママとギューっとしていたいはずです。「後でもっといっぱいギューしようね!」などと言う言葉をかけてあげると良いですよ。
たくさん褒める
上の子をたくさん褒めてあげて下さい。
上の子が今までよりも手がかかる、大変だと思っているとつい上の子を叱ってしまうことがあるでしょう。しかしそれは赤ちゃん返りをしている子供にはより強いさみしさや悲しみを感じることとなってしまいます。
叱るよりも褒めてあげましょう。もし赤ちゃんが泣いていて上の子を抱っこできなかったときは「赤ちゃんが泣いている間待っててくれてありがとうね」と褒めるのです。
赤ちゃんに必要なタオルを手が離せず上の子に頼んで取ってもらったときは「赤ちゃんのためにありがとうね!助かるよ。」などと褒めると良いです。
他にも「お手伝いしてくれて助かる、ありがとうね」「いつもありがとうね」と伝えましょう。
小さなことをたくさん褒めると、上の子はママが自分のことをしっかりと見てくれているのだと感じます。何かしてくれた時はその場ですぐに褒めましょう。
気持ちを言葉で伝える
下の子が生まれたとしても上の子への愛情や大好きである気持ち、大切な気持ちは全く変わらないですよね。
下の子が大切だという気持ちと同じように上の子の子も大切なのです。
しかし、まだ幼い上の子が、そんな親心を察することが出来るでしょうか。たぶんできず、ママは下の子が大切なんだ、自分よりも下の子が好きなのだと感じてもおかしくありません。
そこでママは上の子が分かるように言葉でしっかりと大切だという事を伝えるのです。
「○○のこと大好き」「ママにとって○○はとっても大切だよ」「いつも元気でいてくれてうれしいよ」などと伝えましょう。大人からすればこのようなストレートな言葉は少々照れくさくて言いにくいかもしれません。
一方子供にとってはこのくらいストレートな言葉で伝えなければ伝わりにくく、そのまっすぐなメッセージをまっすぐに受け止めてくれますよ。
上の子を責めない
上の子が赤ちゃん返りしても上の子を責めないでください。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから我慢してよ!」「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」「お姉ちゃんなんだから」・・・。
このような言葉は上の子を責める言葉になってしまいます。
そう言われれば、上の子の赤ちゃん返りはヒートアップする一方です。
急にママに突き放されたような気持ちになってしまいます。
赤ちゃん返りは決して上の子が悪い訳ではありませんよ。悪者を気もなければいけないとすれば、それはママなのかもしれません。
上の子はママが大好きだからこそ、赤ちゃん返りするだけです。
上の子にお世話をしてもらおう
上の子に下の子のお世話のお手伝いをしてもらうのも一つの手です。
下の子を一緒にお世話をしていく中で、下の子を守る、面倒を見るという正義感や義務感が自然とわき出てきます。
すると下の子を大切にするようになり、兄弟の絆も深まるでしょう。
赤ちゃん返りはいつまで続くの?
赤ちゃん返りがいつまで続くかは、その子次第です。
短ければ1ヵ月ほどで落ち着き、元の状態を取り戻す子供もいますし、長く続けば1年以上続くこともあります。
上の子が悲しかったり、さみしかったり、ママにかまってもらいたいサインだと知っていてもママは少し疲れてきてしまうかもしれません。
しかし、そこで怒ってしまったり責めてしまうとより長く続きます。早く赤ちゃん返りが終わってほしいのであれば、たくさんの愛情を伝えスキンシップを取ることをおすすめします。
まとめ
赤ちゃん返り、我が家でもありました。
下の子が生まれる前から赤ちゃん返りの
事や、上の子がさみしがったり下の子を嫌いになることがあるかもしれないという事は、母から教えてもらっていたので知っていたので、下の子を構うだけにならないように、上の子の心情をとても気にして兄弟育児をするように心がけていました。
そのおかげか、下の子が生まれても特に赤ちゃん返りする様子は無く、赤ちゃん帰りが無かったのかなと安心していました。
下の子の事も一緒に可愛がったり、抱っこしたがったりします。
しかし、時々急に「ママ抱っこー!」と言って来たり「靴下履かせてよー」「ママがやって!」と出来ることを頼んで来たり、お膝に急に座ってきたり、「隣で寝たいー」と上の子二人が喧嘩をすることがあります。
そんな時、時々赤ちゃん返りするんだな、少しさみしい思いをさせてしまったかなと反省することがあります。
それでもギューっとしたり抱っこしたり、出来ることをたまにはしてあげると赤ちゃん返りは続かずに終わっているような気がします。
この記事を書いていても、普段でも、上の子にさみしい思いをさせてしまったかなと感じたとき、とても自分が情けなく感じたり、自分を責めたりしてしまいます。
しかし、ママが笑顔でいることが一番子供の安心、子供の笑顔につながるのではないかと思います。
大変な時も、上の子にさみしい思いをさせてしまったと気づいた時も、笑顔でたくさんスキンシップを取り、思っている本当の気持ちを伝えてあげればよいと思います。
是非思い当たる節があったママさんは参考にしてみてください。