子供の霰粒腫!発見が遅れると危険!予防方法は?手術も?

子供の霰粒腫(さんりゅうしゅ)とはものもらいの一種となります。
霰粒腫は発見が遅れてしまうと危険です。
発見が遅れてしまった場合、治るまでの時間がものすごくかかったり、手術を行う必要となる場合もあります。
そのため、子供の霰粒腫は早めに発見してあげて、早めの対処が必要となります。
そこで今回は子供の霰粒腫の症状、治療法、予防法などを詳しくご紹介していきます。
目次
霰粒腫の原因とは?
霰粒腫の原因についてご紹介していきますね。
霰粒腫とは?
霰粒腫はまぶたのマイボーム腺というところにある皮脂腺に脂が詰まって慢性的な炎症が起きると肉芽腫という塊ができます。
ものもらいの一種ですね。
原因
ドライアイ、化粧品などが原因となり、まぶたの炎症、アレルギー性結膜炎、皮膚をこすることによる細菌感染、鼻炎などにより、マイボーム腺開口部が閉塞してしまうことにより、皮脂腺に脂が詰まってしまい、霰粒腫ができます。
また子供の場合、目をやたらこすることも霰粒腫の原因となります。
洗っていない手で目をこすってしまうことにより、まだ発症していなかった霰粒腫のできかけのものから細菌感染が起こり炎症が起こってしまいます。
前髪が伸びすぎてしまっていることも霰粒腫の原因となります。
子供は髪が伸びるのが早いため、大人が気づかないうちに目にかかってしまっていることもあります。
髪の毛についている脂がマイボーム腺に入ると霰粒腫となります。
よく遊び汗をかいたときも、すぐに拭き取り清潔にしていないと、汗から霰粒腫ができてしまうこともあります。
子供の霰粒腫の症状とは?!
霰粒腫は、まぶたに溜まってしまった脂により、軽度のかゆみや痛みが起こります。
また、赤い腫れなども見られ、表面を優しく触るとコリコリとしたしこりができているのがわかります。
痛みはほとんどないため、痛みを訴えることも少なく、小さいうちは気づかずに見過ごされてしまうことも多々あります。
放置してしまうと、しこりが大きくなり、表面の皮膚が破れてしまうことがあり、膿がまぶたから出てくることもあります。
皮膚が破れるとそこから細菌感染がおこり、強い痛みを感じたり、ひどく腫れたりという悪化が見られます。
目が充血することもあります。
早めに気づき、早めの正しいケアが必要です。
子供の霰粒腫は病院へいくべき?!
霰粒腫は悪化すると大変です。
悪化する前に正しい治療が必要となります。
小さな子供の場合、自分の身に起きている症状を正しく大人に伝えることが難しいため、大人が思っている以上に悪化してしまうことがあります。
子供がよく目を気にしたり、触ったりする様子が見られたら、まぶたの確認をして上げる必要がありますね。
まぶたにしこりができてるようなときは、放置すると細菌感染などに発展してしまうため、早めの受診が大切です。
痛みやかゆみを訴えていなくても、しこりが見られる場合は受診することをおすすめします。
診断方法は?!
病院での診断方法は、一般的には視診となります。
子供の霰粒腫の治療方法は?!
子供の霰粒腫の治療方法としては、一般的には自然におさまります。
しかし、細菌感染などを防ぐために、抗生物質の目薬を使用し経過観察となります。
自然治癒が見込めない場合は、点眼薬の他に軟膏などが出されることもあります。
一方でまぶたにできたしこりが大きい場合は、切開排膿を行う必要があります。
字の如く、切り開いて中の膿を出します。
しこりを摘出する処置が必要となるのですね。
霰粒腫の摘出が必要か否かは、子供の年齢を踏まえ、慎重に検討されます。
手術方法としては、腫れてる部分を切開し溜まっている膿を出すという方法なので、比較的簡単な手術だと言われています。
しこりが大きく症状がつらそうであるという場合は、手術が必要となる場合があるので、医師とよく相談して決めましょう。
霰粒腫への自宅ケアの方法は?!
霰粒腫への自宅でのケア方法としては、霰粒腫ができてしまったところから細菌感染が起こる事を防ぐことが第一に必要です。
霰粒腫ができたところに傷などができないように、違和感を感じ目を触ってしまうことが増えるので、爪を短く丸くキレイにしておきましょう。
短くするだけだと、爪の横が鋭くなり、逆に傷がつく原因となります。
短くした後にやすりなどを使用し、丸く鋭いところがないように丁寧にケアしてあげましょう。
また、手をこまめに洗ってあげることも大切です。
触らないようにと伝えても、目の違和感に触ってしまう事が増えます。
手からの細菌感染が最も多いため、手を常に清潔にしておく必要があります。
普段よりもこまめに手を洗ってあげるようにしましょう。
また、前髪が目にかかっている状態だと、霰粒腫への刺激となり、悪化の原因となります。
前髪が目にかからないようにカットするか、ピンやゴムなどを使い目にかからないようにしましょう。
子供の霰粒腫の予防方法
子供の霰粒腫はできるだけ避けたいですね。
そこで霰粒腫ができないように自宅でできる予防方法をご紹介しますね。
霰粒腫を予防するためには、目の周りを清潔に保つということが一番大切です。
お風呂の際にシャワーだけで済ませてしまうのは霰粒腫ができやすい状態になります。
霰粒腫を防ぐためには、湯船に浸かるとよいです。
湯船に浸かることで身体があたたまり、目の周りもあたたまるため、詰まってしまい霰粒腫となるマイボーム腺が詰まりにくくなります。
特に、身体をよく動かして遊んだ日、汗をよくかいた日などは、湯船に使ったり、目の周りを含め、顔をしっかりとキレイに洗ってあげましょう。
まとめ
子供の霰粒腫を防ぐためには、普段から目への刺激を避けることが大切です。
前髪や汗などは日々気をつけることができますね。
また、霰粒腫の予防のためにも、シャワーだけで済ませずに湯船につかるようにしましょう。
霰粒腫のでき始めは小さく、炎症もあまりひどくないため、放置していていても大丈夫だろうと思われがちですが、すぐに悪化しひどい炎症を起こしてしまうものです。
悪化してからの治療は大変ですし、手術が必要となる場合もあります。
目を気になる素振りが見られたら、しこりができていないか確認し、しこりが見られるような場合は、ひどくなる前に眼科へ受診しましょう。
しこりがあり炎症が起こっていない状態であれば、点眼と経過観察で治ります。
早めに気づき早めの対処が大切ですね。