正期産と正産期と臨月の違いとは?いつから?正期産の過ごし方!

妊娠後期になると正期産という言葉をよく聞くようになります。
正産期という言葉もあるので似ていますね。
正期産について、正期産の過ごし方、正期産でも起こる可能性があるリスクなどについてご紹介しますね。
目次
正期産と正産期の違いとは?
正期産と正産期ということばがあります。
言葉の響きも感じも意味も似ています。
正期産は、赤ちゃんやママの身体が出産に適している時期に出産することを指します。
正式な医学用語の一つとなります。
正期産で産まれた赤ちゃんを満期児と呼びます。
赤ちゃんが充分に成熟し、子宮外に出ても問題ないとされる時期(妊娠37週0日から41週間6日)の間で生まれると正期産といわれます。
それ以降に生まれる場合は過期産となります。正期産よりもリスクが高くなると言われています。
生産期に出産すると正期産となるということですね。
いつ陣痛が始まってもおかしくない状態の時期だと言えます。
生産期と臨月の違い
生産期と臨月も混同されやすい言葉となります。
お産間近であることを指す言葉ですが、厳密には違いがあります。
正産期は妊娠37週0日から妊娠41週6日を指しますが、臨月は妊娠10ヶ月、妊娠36週0日~39週6日を指します。
正産期よりも一週間早いため、妊娠36週に産まれた場合は早産となります。
2週間に1度のペースだった妊婦健診は臨月に入ると一週間に1度のペースになります。
子宮口の状態や赤ちゃんの様子を定期的にチェックすることになります。
正産期と早産の違い
早産は妊娠22週0日~36週6日までに出産した場合のことを指します。
妊娠22週目よりも早く出産した場合は流産と呼ばれ、胎児の生存率が著しく低下シマス。
早産の原因は様々なものが挙げられます。
妊娠高血圧症候群、常位胎盤早期剥離、感染症などが挙げられます。
ストレスや喫煙や歯周病が早産のリスクを高めると言われています。
身体の成長が未熟なので、お腹の外でスムーズに適応できない事が多くなります。
正期産でうまれた赤ちゃんに比べ、身体も小さく器官の動きも未熟な事が多い傾向があります。
医学の進歩により早産で産まれても助かる命が増えて 来ています。
しかし後遺症などが残るリスクは高いですね。
できるだけ正産期に出産するのが理想です。
正期産・正産期に出産しても低出生体重児の場合がある?
2500g以下で産まれた赤ちゃんは低出産体重児と呼ばれます。
未熟児と呼ばれていた時期もあります
低出生体重児が産まれた場合、医師により経過観察と保健指導が必要となります。
住んでいる都道府県に届け出を出す義務もあります。
子宮内での胎児の発育が遅れ、分娩数週の平均体重よりも小さく出産する状態をSḠAと呼びます。
正期産であっても、低出生体重児が生まれることがあります。
母体
母体の妊娠中の生活習慣が出生時の赤ちゃんの体重に影響することがあります。
また、背が低い、元々痩せている妊婦さんが出産した赤ちゃんは平均よりも体重が軽い傾向があります。
妊娠中の過度なダイエットや低栄養状態も低出体重児のリスクが高まります。
妊娠高血圧症候群の場合も、低出生体重児になりやすい傾向がありますね。
妊娠高血圧症候群になると、子宮や胎盤で血液が流れにくくなります。
すると赤ちゃんに必要な栄養素がしっかりと送られなくなり、低体重となりやすくなるのですね。
妊娠中の飲酒や喫煙も低出生体重児となるリスクを高めます。
赤ちゃん側
赤ちゃん側の先天性異常により低出生体重児となる場合もあります。
多胎・双胎により栄養供給のバランスが乱れ、低出生体重児となる場合もあります。
正期産でも呼吸障害が起こることはあるの?
新生児の呼吸障害として、無呼吸発作、呼吸窮迫症候群、胎便吸引症候群、新生児一過性多呼吸、細菌性肺炎、気胸などがあります。
呼吸器官が未熟な早産や低出生体重児の場合起こることが多い傾向があります。
しかし、正期産の場合も起こる可能性があります。
母体糖尿病合併児、帝王切開手術の場合、正期産でも呼吸窮迫症候群が起こる可能性があります。
新生児一過性多呼吸の場合は、皮膚が青みがかるチアノーゼが起こることもあります。
2,3日以内の酸素吸入により治る事がほとんどです。
吐き気やお腹の張りが正産期に起こる場合は?
正産期にお腹の張りや吐き気に見舞われることがあります。
お腹の張り
正産期になると子宮が収縮しお腹の張りを感じたり、生理痛に似た痛みを感じることがあります。
少し休むことで張りが落ち着くのであれば問題ありません。
しかし、張りがひどい場合、続く場合、発熱をともなう場合などは一度医師に相談しましょう。
お腹の張りや痛みの間隔が短くなるような場合は陣痛の可能性もあります。
出産にはつながらない前駆陣痛の場合もありますね。
痛みや張りの間隔をあ焦らずに計測しましょう。
腰痛
妊娠後期になると、赤ちゃんも大きく成長しますし、母体の体重の増加も進みます。
正産期になるとお腹が下がってくるため、重心が前に偏りやすくなり、反り腰になりがちです。
出産に備え、プロゲステロンやリラキシンというホルモンの分泌も増え 、靱帯の結合組織が緩み腰痛が起こりやすくなります。
腰痛を感じるときは、休息をとったり正しい姿勢を意識しましょう。
腰帯やガードルの使用もおすすめです。
医師に相談してから使用してみてください。
後期つわり
つわりのような吐き気や胸焼けを感じることがあります。
正産期に起こる場合、子宮が大きくなり、胃腸や周辺の消化器官を圧迫することで吐き気や胸焼けがおこっています。
げっぷが多く出るようになるママもいあすね。
しかし、出産間近になると、赤ちゃんが下に下がってくるため圧迫が解消されてラクになります。
むくみ
ホルモンの分泌の変化や子宮により静脈が圧迫されることで、下半身がむくみやすくなります。
足をあげて休息をとったり、弾性ストッキングを着用するとよいです。
妊娠高血圧症候群の症状にもむくみが挙げられるためむくみがひどい場合は一度医師に相談しましょう。
正産期の過ごし方!
では正産期はどのように過ごすとよいのでしょうか。
軽い運動
医師に運動の制限を指示されていない場合は、軽い運動を生活の中に取り入れましょう。
近所を散歩したり、自宅の中でストレッチを行なうのもよいですね。
お産にむけて体力づくりをしましょう。
心と身体のリフレッシュにもなるのでおすすめです。
近所の場合は外出してもよいものの、連絡が取れる状態ででかけましょう。
また、暑い日、寒い日、夜間などの外出は控えたほうがよいですね。
運動をしていて疲れを感じた時はすぐに休み無理せず行いましょう。
準備
出産にそなえて準備も始めましょう。
入院時に必要なものをすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
また、外出する際は必ず母子手帳と健康保険証を持ち歩くようにしましょう。
産院までの移動手段がない場合は、陣痛タクシーの予約も行ったほうがよいですね。
陣痛や破水がはじまったときに、だれに連絡するかも確認しておきましょう。
リラックス
お産の際、緊張すると筋肉が固くなるためお産がスムーズに進みません。
上手にリラックスできるとお産はスムーズに進みます。
自分にあったリラックス法を見つけておくことをおすすめします。
異常
なにか異常を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。
定期的なお腹の張りやおりものに血が混ざったおしるしなどが見られた場合は、かかりつけの産院に電話をして相談するとよいです。
また、胎動が極端に少なくなった場合なども電話で相談してください。
まとめ
正産期、妊娠37週0日から41週6日の間に出産するものでした、
産まれた赤ちゃんはスムーズに外の生活に順応し生きていくことができるくらいまで成熟していて、後遺症のリスクなども低くなります。
できる限り正産期に出産したいですね。
いつ陣痛が起こってもおかしくない時期なので、リラックスして過ごしたいですね。