病気のサイン?子供が咳をしたら観察するポイントとホームケア

小さい子の咳は、みているパパやママもつらく心配で、できるだけ早く止めてあげたいものですね。
ですが咳は、ホコリやダニ、風邪などのウイルスや細菌などから肺を守り、異物を体外に出そうとする反応です。
咳こんで吐いてしまったり、眠っていたのに起きてしまって大変ですが、機嫌や顔色が良ければ心配ありません。
咳の特徴や観察ポイント、ホームケアをご紹介します。
目次
咳が出ているときの観察ポイント
◆咳以外の症状がないか、観察する
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発熱・鼻水はでていないか
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咳が7日以上続いていないか
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ひどい咳で寝付けない・元気がない・水分が取れない
上記の場合は早めに病院を受診しましょう。
◆呼吸をするのが苦しそうではないか
◆どんな種類の咳をしているか
咳といってもいろいろな種類、特徴があります。
お子さんの咳が出ているときは音をよく聞いてみましょう。
咳が続いている期間も大事ですので、病院を受診した際にいつから、どんな状態かをすぐに伝えられるようにしておきましょう。
◆コンコンと乾いた咳から、痰がからんだゴホンゴホンしている咳までさまざま。
- 風邪症候群/普通感冒(鼻水や鼻詰まりから始まりあとから咳がでてくることがある。大体2~3日で軽くなってくる)
- 急性気管支炎(咳が乾いたコンコンから痰を伴う湿ったゴホゴホという咳へ変わってくる)
- 細気管支炎(咳やゼロゼロで呼吸が苦しそう)
- 肺炎(呼吸が荒かったり、咳がひどくなったりする。発熱を伴うこともある)
◆“ケンケン”“ウォンウォン”オットセイや犬の鳴き声のような咳
クループ症候群(のどの奥が炎症で腫れて、悪くなると呼吸困難をおこすこともある。ガラガラ声になったり声がかすれたり、呼吸が荒くなる。激しい咳がなくなっても、風邪の症状がしばらく続く)
◆コンコン乾いた咳のあとにヒューと息をする
百日咳(乾いた咳がだんだん特徴ある咳になって、長期間続く)
◆咳とゼロゼロが続く
ぜんそく様気管支炎(風邪が治っても咳とゼロゼロが続く)
◆息がゼイゼイヒューヒューする
気管支ぜんそく(発作の程度や頻度は子どもにより異なる)
咳が止まらない理由のひとつ
薬をのませているのになかなか咳が止まらないこと、よくありますよね。
特に冬は長く続くお子さんが多いです。
咳や鼻水が長く続く理由の一つは、子どもがまだ小さいということです。
子どもは大人よりも多く痰をつくりますが、大人のように痰をだしたり、鼻をしっかりかむことがうまくできません。
特に3歳以下のお子様ですと、鼻を上手にかめず鼻水がのどに流れて、痰のようになってしまい、それを上手に外にだすことができません。
咳は体を守るための大事な反応です。
痰の咳が続いたときは、鼻をかむ(小さいお子さんの場合は鼻水を吸い取る)ことと、保温と加湿で痰をだしやすくすることで対処していきましょう。
咳は子どもの病気の代表的な症状のひとつ
小さいうちは何度も風邪などにかかりますが、咳は体の異常を伝えてくれているサインですので、出始めたらよく観察し見守っていきましょう。
酷い咳の時はもちろんですが、元気そうでも咳がよく出るために寝つきが悪かったり、眠れても途中で何度も起きてしまうような場合や、よく眠れていても7日以上咳が続いている場合などは、早めに病院を受診すると安心ですね。
受診すればすぐに効く薬がもらえて咳が止まる、というものではないので、処方された薬を飲みつつ、ホームケアにも気を付けて回復を待ちます。
ホームケア
◆上体を起こしたほうがラク
横になると咳がひどくなることがあります。
昼間は元気だったのに、夜寝るころや朝方になって咳がひどくなりますね。
起きているときは、乳児幼児であれば縦抱きで上半身を立ててあげたほうが楽になります。
背中をさすったりトントンすると安心してくれます。
寝かせるときは、クッションなどで状態を少し高くしてあげる、気管や肺を圧迫しないので、痰が出やすくなります。
◆室内は清潔に
ホコリやダニ、ペットの毛、たばこの煙などはせきを誘発します。
窓を開けて部屋の中の空気をこまめに入れ替え、きれいに掃除をしましょう。
お子さんの使う寝具や、あそぶぬいぐるみも手入れをしましょう。
たばこの煙はお子さんの咳を誘発します。
室内での喫煙はできればやめてください。
◆加湿と保温
部屋の中が乾燥していると、のども乾燥して咳がでやすくなります。
加湿と保温は、のどや鼻の粘膜を乾燥から守って、ウイルスの侵入を防ぐバリアを強化してくれます。
加湿器をつけたり、洗濯物を干したりして、部屋の湿度をあげましょう。
またマスクをつけるのも効果的で、感染を防止することにもつながります。
小さいお子さんで嫌がるようでしたら、眠っているときだけでもこっそりひっそりとマスクをつけてあげましょう。
◆こまめな水分補給
のどが乾燥していると痰が絡みやすくなって、咳をするときに苦しくなります。
お子さんが欲しがるもので水分補給をします。
一度にたくさん飲ませるのではなく少量ずつ、何回かにわけてのませてください。
乳児なら、ミルクや母乳だけで大丈夫です。
冷たい飲み物や柑橘系の飲み物はのどに刺激になるので避けましょう。
◆お風呂に入る
加湿にもなりますし保温にもなるのでオススメです。
ただし、入浴するかどうかはお子さんの様子で判断するようにしましょう。
すこしくらい咳が出ていても元気であれば入浴やシャワーを使っても大丈夫です。
ひどい咳が続いていて体力を消耗しているとき、熱が高いときなどは入浴を控えたほうが安心です。
まとめ
子どもは本当によく咳のでる風邪をひきますね。
咳こんで夜中に目を覚ましたり、吐いてしまったり…パパやママも寝不足になってしまったり疲れてしまうかもしれません。
小さいうちは大変ですが、家庭でできる予防やケアをしっかり行い、必要な時は病院を受診して、風邪をひく頻度が減ってくる子供の成長を気長に待ちましょう。
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