初めての育児で知りたい!母乳?ミルク?うんち?抱き方?

無事出産を終え、ようやく赤ちゃんと対面!
これから長い育児生活のスタートです。
まだ泣くことでしか表現できない、小さな小さな赤ちゃん。
おむつやミルク、体重の増減など、初めて育児をするママには不安なことも多いかもしれません。
ママにとって初めての育児かもしれませんが、赤ちゃんはそれ以上にすべてが初めて! お腹の中にいた頃は胎盤を通して酸素や栄養をもらっていた赤ちゃん。
まだおっぱいを上手に吸えなかったり、上手に眠れなかったりしても仕方ないですよね。
気を長く持って、心に余裕をもって接していきましょう! 今回は生後0ヵ月、いわゆる新生児の赤ちゃんの発達と特徴、お世話をする上で気を付けたいことをご紹介します。
目次
生後0ヵ月の赤ちゃんの身長と体重
新生児期の赤ちゃんは、目まぐるしく成長します。
男の子
出生時
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身長:44.0~52.6cm
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体重:2.10~3.76kg
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頭囲:30.5~36.0cm
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胸囲:27.7~35cm
生後30日頃
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身長:48.7~57.4cm
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体重:3~5.17kg
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頭囲:33.8~39.1cm
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胸囲:31.8~39.3cm
女の子
出生時
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身長:44.0~52.0cm
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体重:2.13~3.67kg
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頭囲:30.5~35.5cm
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胸囲:27.9~34.5cm
生後30日
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身長:48.1~56.4cm
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体重:2.90~4.84kg
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頭囲:33.1~38.2cm
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胸囲:31.4~38.4cm
上記のデータは平成22年度に厚生労働省によって行われた調査で得られたものです。
早産で生まれたり、お腹の中で大きく育った赤ちゃんはこの表から外れることもあります。
もちろん個人差の範疇で医師や助産師に特に支持を受けていないのであれば問題はありません。
赤ちゃんの発育が心配な場合は住んでいる地域の保健所や子育て支援センターに相談してみましょう。
新生児期の赤ちゃんの生活
新生児の赤ちゃんは、眠る、泣く、飲むをくり返しながら発達していきます。
一日のほとんどを眠って過ごしていますが、眠りは浅いためちょっとしたことですぐに起きて泣いてしまうことも多いです。
また、大人と違って昼と夜の区別がついていないので、どうしてもママが寝たい時でもお腹が減って泣いてしまいます。
月齢が進むうちに少しずつ昼夜の区別がつくようになりますから、ゆっくり見守ってあげましょう。
イライラしてしまうかもしれませんが、温かいものを飲むとリラックスできますよ。
新生児の時は1時間で泣く赤ちゃんもいれば、4時間以上の間隔があく赤ちゃんもいます。
母乳の場合は間隔があいていなくてもあげられるので、飲みたがる素振りが見られたらあげましょう。
吸う力や一回に飲める量は個人差が大きいので、赤ちゃんのペースを汲み取ってあげることが大切です。
それでも泣き止まない場合、もしかしたらおむつが汚れて気持ち悪いのかもしれません。
この時期の赤ちゃんはおしっこは一日に10回程度、うんちも頻繁にしますから、おむつかぶれをさせないためにもしっかりとチェックして、こまめに交換してあげましょう。
汚れたおむつを脱がせた後で、しっかりとおしりを乾燥させてあげるとかぶれにくいですよ。
授乳やおむつ交換をしてもぐずってしまう場合、室内環境が起因している場合があります。
赤ちゃんはまだまだ体温調節機能が未熟で、大人よりも体感温度に敏感です。
暑さや寒さが影響して泣いている場合があります。
汗はかいていないか、服を着せすぎで蒸れていないか、よく観察しましょう。
体温も大人より少し高めなので、着せる服は大人が着ている枚数から一枚引いたぐらいが快適に過ごせます。
母乳とミルクどちらがいいの?
こんな悩みをよく聞きます。
「ミルクがいいよ!って親戚に言われた」
「母乳じゃないの?って親に言われた」
母乳の分泌が少なくて悩むママもいれば、母乳が出すぎて詰まってしまうことがストレスのママもいます。
母乳とミルクを比べて、どちらが優れているということは決してありません。
母乳のメリット
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免疫が赤ちゃんにも伝わる
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哺乳瓶を用意する手間がかからない
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ママの産後の回復が早い
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お金がかからない
母乳のデメリット
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赤ちゃんから離れられない
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授乳間隔が狭い
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乳腺トラブルが起きやすい
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赤ちゃんがどれだけ飲めたかわからない
ミルクのメリット
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ママ以外でもあげられる
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腹持ちが良いため授乳回数が少なく済む
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乳腺トラブルがない
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赤ちゃんが実際に飲んだ量を把握できる
ミルクのデメリット
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免疫が赤ちゃんに伝わらない
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ミルク代・哺乳瓶代・消毒液などお金がかかる
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荷物がかさばるため外出しづらい
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免疫物質が伝達されない
どちらも便利な点もあれば、不便な点があります。
完全母乳や完全ミルクにこだわらず、どちらにも慣れてしまうのが一番ですね。
ミルクをパパがあげることで、パパにとっては赤ちゃんとの貴重なふれあいの時間になります。
普段から完全母乳で育てていると、何らかの理由でママが赤ちゃんから離れることになった際に哺乳瓶拒否が起きる可能性もあります。
もし早めに保育園に入れたり、誰かに預ける予定があるなら、授乳前に搾乳をして赤ちゃんに哺乳瓶であげる練習をしておくといいかもしれません。
新生児の赤ちゃんとの接し方
うまれたばかりの赤ちゃんはまだ首もすわっておらず、身体の位置も自分で変えることが出来ません。
出来るだけ硬めの布団に寝かせてあげましょう。
柔らかい布団だと、窒息の危険が生じるため、まだ幼いうちは硬めのベビー布団を選ぶのが無難です。
赤ちゃんはママの優しい声色やお腹の中でも聴いていた心音が大好きなので、抱っこでコミュニケーションを取ったり、話しかけてあげてください。
首をはじめ、身体がまだ柔らかく不安定なので、首が座らないうちは横抱きで抱っこしてくださいね。
昔は「抱き癖がつく」と言われ、抱っこをしすぎるのはあまり良くないといわれていましたが、今は赤ちゃんとママの大切なスキンシップの方法として推奨されています。
これは、もし泣いている赤ちゃんを「抱き癖がつくから」と泣かせたままにしておくと、その赤ちゃんは「泣いても誰も助けてくれないんだ」ということを学習してしまい、感情表現が上手くできない「サイレントベビー」になってしまう恐れがあるからです。
赤ちゃんはまだ狭いコミュニティで生きていて、傍にいるママやパパしか知りません。
しっかりと愛情をそそぐことで、情緒面の発達が促され、感情表現の豊かな子に育っていきます。
抱き癖がついてしまっても、それが何年も続くわけではありません。
一生で赤ちゃんがママに甘えられる時期は限られているので、今のうちにたくさんコミュニケーションをとって、いい関係性が築けると素敵ですね。
どんなふうに話しかけていいかわからないママは、今していることを実況中継していくのがおすすめです。
「おむつ変えるわね」
「スッキリしたね」
「お風呂は気持ちいいですか?」
いつも話しているトーンより少し柔らかめの発音を意識すると赤ちゃんもリラックスできますよ。
最後に、赤ちゃんの脳はまだとても脆いので、揺さぶったり激しく動かしたりしないでください。
強く揺さぶるなど、間違ったあやし方は「乳幼児揺さぶられ症候群」を引き起こし、脳に障害が残ったり、最悪の場合赤ちゃんが死に至るケースもあります。
横抱きにしてゆっくりゆらゆら揺れるだけでも、赤ちゃんにとってはとても気持ちいい動作に感じられますから、ゆったりと遊んであげましょうね。
まとめ
今回は新生児期の赤ちゃんの発達と成長、生活や接し方についてご説明しました。
寝て泣いてを繰り返す新生児の赤ちゃんは、家族の抱っこや声かけ、お世話をすることで愛情を感じてすくすくと成長をしていきます。
最近では研究も進み、ミルクの成分も母乳に近くなってきました。
赤ちゃんにかかりきりでママが負担を感じないよう、パパにミルクを任せて休息を取ってみてくださいね。
育児はまだ始まったばかり。
適度に息抜きをしつつ、赤ちゃんと向き合っていきましょう。
新米ママにおススメの記事は他にもたくさんあります。
参考にしてみてください。