子供の教育法!シュタイナー教育ってなに?特徴やどんな子になるの?

シュタイナー教育という教育法を聞いたことはありますか?
幼児教育の1つで、耳にしたことはあるけど詳しい特徴や内容は知らないという人が多いのではないでしょうか・・・。
そこで今回はシュタイナー教育の特徴や、シュタイナー教育を受けた子供はどんな子供に育つのかと言うことについてご紹介していきたいと思います。
目次
シュタイナー教育とは?
シュタイナー教育はオーストラリアの哲学者、ルドルフ・シュタイナーさんが提唱した教育思想であり教育実践です。
シュタイナーは1919年にドイツのシュトゥットガルトにて、工場労働者である子供たちへ教育施設として【自由ヴァルドルフ】という場を設立しました。
独自の思想を元に、知性だけでは無く人間的な成長を促すためのものとしてシュタイナー教育が行われました。
シュタイナー教育を基とした施設は増え続け、世界中にシュタイナー教育は広がっていきました。
シュタイナー教育の特徴
シュタイナー教育の特徴についてです。
12年間一貫教育
まず一つ目の特徴は、12年間一貫教育であるということです。
小学校中学校高校の区切りは無く、1年生から12年生までがあります。
12年生まで同じ校舎で学ぶ形です。
1つの教科を集中
シュタイナー教育の場合は、エポックと呼ばれる時間があります。
エポックという時間では、国語、算数、理科、社会の主要教科から自分で1教科選びます。
そして数週間に渡り、選んだ1教科だけを学びます。
選択した1つの教科を学んでいる数週間の間は、ほかの教科を一切学びません。
国語を選択したらそれ以外の教科は一切学ばない。等、そうすることで1つの教科の学習にしっかりと知識を深められます。
教科書不要
シュタイナー教育では教科書を使用しません。
教科書を使用しない代わりに、エポックノートに書き込みをして学んでいきます。
自分の経験や学びの記録をエポックノートに記し、自分自身で教科書を作っていくのです。
芸術的な手法を使用
シュタイナー教育で学ぶ際は、低学年は芸術的な手法で学びます。
例えば算数を学ぶ際は、木の実を使ったりします。
生活や生命など、身の回りのものを学習内容と結びつけて学んでいきます。
点数での評価は無し
シュタイナー教育では点数で子供に評価を与えません。
成績で子供たちが競う事もありません。
子供自身の興味で学習に取り組むべきであるということが根本にあるからです。
シュタイナー教育にはテストがありません。
子供たちに先生から渡される通信簿にも点数や数字による評価は無いのです。
通信簿に書いてあるのは、人物描写、学習面の観察など、その子について詳しく記されています。
シュタイナー教育が提唱?教育過程とは?
シュタイナー教育の提唱によると、人間は7年ごとに成長の節目を迎えるとされています。
生まれてから成人するまでの0歳から21歳までの間、成長過程として7年ごとの3つに分けられます。
その3つの過程事に成長に合わせた教育法が提唱されています。
- 0歳から7歳までは体を作る
- 7歳から14歳までは心を育てる
- 14歳~21歳までは思考を育てる
そうです。
シュタイナー教育を受けると子供はどう育つの?
シュタイナー教育を受けた子供はどんな子供に育つのか気になりますね。
一般的に日本で行われている教育法を受けた子供と何か違いはあるのでしょうか。
シュタイナー教育では、正解のない問題に取り組む形があります。
問題意識を持つことが大切にされているのです。
そんな教育を受けた事により、シュタイナー教育を受けた人は起業家が多くいるそうです。
また芸術的感性が養われることで、芸能人やアーティストも多く輩出されています。
日本でシュタイナー教育を受けさせるためには?
日本でシュタイナー教育を受けさせたいなと思った場合、シュタイナ-学校、シュタイナー学園と呼ばれている学校がいくつかあるのです。
シュタイナー教育が行われている学校は、文部科学省に認可されていないフリースクールとなります。
Npo法人などが運営していますね。
シュタイナー教育が行われている学校や学園では、初等部、中等部、高等部とあり、12年間一貫教育となります。
入学の際は面接位が行われ、入学試験は設けられていないところがほとんどです。
シュタイナー教育に対する両親の理解などについても重視される面接となるそうですよ。
高校卒業資格はもらえない?
シュタイナー教育が行われている学校や学園に通う場合、高校卒業資格をもらうことはできません。
そのため、学校によっては在学中に高校卒業認定試験に向けた勉強ができるところも合います。
数は少ないものの、幼稚園でシュタイナー教育を取り入れているところもありますよ。
シュタイナー教育を自宅で実践?
シュタイナー教育を自宅での育児に取り入れることも出来ますね。
子供たちを評価や点数だけで評価するのではなく、子供が興味を持ち、自分からドンドン伸びていくことに集中させてあげるという事になります。
もちろんシュタイナー教育には肯定的意見もあれば否定的意見もあり、あまりにも教科ごとに成績の差が生まれてしまったり、得意不得意がハッキリとしてしまうというような事もあります。
こんな教育法もあるということを知り、シュタイナー教育を選択する方法もありですし、こんな教育法もあるのだと子供の成長をゆっくりと見守る心を持つのもよいですよね。