妊娠初期に立ち仕事は危険?!流産しやすくなる?!妊娠継続のための対策

妊娠0~15週目までの間、妊娠初期の間、お腹が目立たない時期なので、仕事を続けるというママは少なくありません。
妊娠を機に仕事をやめるというのは古い考えだと言われることが多くなってきていて、今では妊娠してもぎりぎりまで仕事で活躍するママは多くなってきているのです。
職場環境が整っているとギリギリまで歩き続けているというママもいるほどです。
妊娠初期は赤ちゃんが育つための基盤ができる時期となります。
万全な状態でないということで、立ち仕事をしているという場合、流産などの原因にならないのか心配になりますね。
そこで今回は妊娠初期に立ち仕事を続けてもよいのか、流産の原因になるのか、妊娠を継続するためにはどうしたらよいのか、対策等をご紹介していきますね。
目次
妊娠初期
妊娠初期は0から15週目です。
妊娠の兆候を感じたり、妊娠の初期症状が出始めます。
体のだるさや胸の張り、眠気やおりものの変化などが起こりますね。
しかし、頭痛や腹痛などの痛みがあり、妊娠初期の妊娠12週目までは流産しやすい時期と言われています。
全体の9割にも及ぶと言われるほどデリケートな時期なのですね。
妊娠初期に起こりうる流産の種類とは?
妊娠初期に起こりうる流産の種類についてです。
進行流産
お腹の中い赤ちゃんが居るものの、流産が進行してしまいます。
最終的には子宮口が開き、胎児が出てきてしまいます。
妊娠の継続はできません。
下腹部に強い痛みや出血をともなります。
切迫流産
流産になりそうな状態です。
妊娠初期にトラブルは良くあります。
流産とは異なり、出血が確認され、胎児の心拍が確認できている場合は、妊娠継続の希望があります。
腹痛や性器出血などがあります。
流産になりそうな状態なので、切迫流産の場合は安静入院を勧められるか自宅安静となります。
稽留流産
お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまうという状態です。
出血や腹痛などの自覚症状が起こっていません。
自然に排出されてしまうことがあったり、心拍が確認できずに発見されるということもあります。
稽留流産で放置してしまうと進行流産になりますが、自然排出されることもあります。
稽留流産の場合も自然排出の可能性を考え、1週間ほど経過観察を経てから、排出されなかった場合は手術となります。
妊娠8週目までの時期だと、胎児ではなく胎芽といい状態なので、ママの体に吸収されてしまうこともあります。
立ち仕事と流産の関係性は?
妊娠初期の流産は、自然流産や初期流産とも呼ばれます。
妊娠初期のママが安静にしていれば流産を防げたのではないかと悔やんでしまうことがありますね。
しかし、ママが気をつけていたからといって予防できるわけではありません。
妊娠の初期流産の原因は受精卵の染色体異常です、
成長の過程により、上手に細胞分裂ができず、子宮の中で成長ができなくなってしまったり、胎児側に流産の原因がある場合がほとんどです。
そのため立ち仕事が原因で流産するとは言い切れませんね。
立ち仕事のリスクとは?
ただし立ち仕事のリスクもあります。
疲れやストレス
立ち仕事では、疲れやストレスを感じやすくなります。
アパレル、美容師、教師、店員などなど、立っている仕事が多い職種だと、やはり疲れあやストレスが溜まりやすいですね。
もちろん慣れいているから…。とはいえ、やはり妊娠するとただでさえ体調が優れないので、普段よりも疲れやストレスを感じやすくなります。
身体が冷える
立ち仕事、歩き続けていると、足がむくみますよね。
1日中立ち仕事をしていると、足は疲れ血行が悪くなり、むくんでしまいます。
同じ姿勢で立っていると、第二の心臓と呼ばれているふくらはぎの筋肉が使われていない状態となってしまい。血液を下から押し上げることができなくなってしまいます。
血液の循環が悪くなり、冷えやすくなります。
改善せず放置すると悪化し、静脈瘤ができてしまうこともあるので注意が必要です。
妊娠初期に立ち仕事を続ける際の対策
では妊娠初期に立ち仕事を続けるためにの対策についてです。
仕事を続けるということは、妊娠へのリスクもありますが、立場上退職できない、経済的理由で働き続けなければいけない、仕事が好きで続けたいなどということもありますね。
そこで妊娠初期で立ち仕事をしていても、妊娠やママの身体に負担がかからないようにするための対策をご紹介してきます。
着圧ソックス
着圧ソックスを履くと良いです。
足のむくみの解消や血行促進効果を得ることができます。
ストッキングタイプのものもありますね。
着圧ソックスを履くことで、足首のふくらはぎにかけ、段階的にかかる圧力が異なります。
立ち仕事をしているママの足の疲れ、冷え、静脈瘤の予防のために履くとよいですね。
圧力ソックスの着圧の強さも種類があります。
そのため就寝中は強い圧力のソックスを履くのは辞めましょう。
足の体操
立ちっぱなしで仕事をしていて、同じ姿を保っていると、ふくらはぎの筋肉を全く使わないと血液の循環が悪くなります。
そこで、できるだけ合間合間で屈伸運動を行ったり、こまめに歩き回ったり、かかとを上げ下げしたり足の体操を行いましょう。
血行促進となり冷え対策にもなりますし、血流も良くなります。
念入りなケア
仕事が終わってから、帰宅後は自宅に帰り、必ず自分の身体のケアを行いましょう。
栄養のバランスが摂れた食事を取るというのも大切ですが、一番は入浴です。
入浴すると血行促進となり、身体の疲れがとれます。
入浴中に足のマッサージを行ったりするのもよいです。
また、ストレス発散にもなるので気分転換にもよいですね。
帰宅後は入浴しましょう。
上司に相談
妊娠して立ち仕事を続ける場合、上司に相談することも大切ですね。
自分だけで対策をとり防ぐことができない場合もあります。
つわりや貧血なども起こりやすいので相談しておきましょう。
安定期に入るまでは報告しないほうがよいということもありますが、上司にだけは相談しておくとよいですね。
我慢せずに異変を感じたときなど、休みたいときなどは上司に伝え我慢しないようにしましょう。
また、もし医師に上手に相談できない場合や相談しても考慮してもらえないという場合などは、医師に相談し、【母性健康管理指導事項連絡カード】を使用し、上司に伝えましょう。
事業主はこのカードの記載内容への措置をとる必要があるので活用してみてくださいね。
妊娠初期に立ち仕事!兆候が見られたら要注意
妊娠初期に立ち仕事をしていた際に兆候が見られた場合は要注意が必要です。
立ち仕事を続けていて、
- 食欲の減退
- めまい
- 貧血
- おりものに血が混ざる
- 腹痛
- 急な出血
などの兆候が見られた場合は要注意です。
出血が見られた場合はとにかく自己判断せずにかかりつけの産婦人科に連絡し受診しましょう。
まとめ
妊娠初期でも仕事を続けなければいけないということもありますね。
しかし、やはりデリケートな時期なので、無理は禁物です。
パートナーに相談し、仕事を続けるか否かということについてもよく相談したほうがよいですね。
体調や妊娠の状態、職場環境などを考慮しながら仕事をしましょう。