妊娠中に口の中がすっぱい気がする…。すっぱい原因と解消法!

妊娠中に口の中が常にすっぱい感じがする、すっぱくて気持ちが悪いというような症状に見舞われることがあります。
妊娠中に口の中がすっぱいと感じるのはなぜなのでしょうか。
妊娠中の口の中がすっぱい原因や、すっぱいときの対処法、予防法についてご紹介していきます。
目次
妊娠中の口の異変…症状は?
妊娠中期になると口の中に異変を感じることがあります。
症状には個人差がありますが、酸っぱいものを食べたわけでもないのに、口の中がすっぱいと感じることがあったり、食後に喉の奥がすっぱいと感じたり、苦味を強く感じることもあります。
口の中がすっぱいと感じるときに、唾液が多くなったような感じがしたり、ひどい場合には水を飲むことで酸味や苦味を感じて食欲が低下してしまうこともあります。
何を食にべても美味しいと感じず、食後に食べたものをすぐに吐いてしまうという症状に見舞われることもあります。
妊娠中に口の中がすっぱいと感じる原因とは?
妊娠中に口の中がすっぱいと感じるという変化を感じる妊婦さんは、全体の約90%にも及びます。
味覚が正常に働いていないことが原因として挙げられます。
味覚の機能がうまく働かないことには原因があります。
亜鉛不足
亜鉛不足が遠因で味覚の変化が起こることがあります。
味覚の機能が正常に働かず、口の中がなにもしていないのにすっぱいと感じる場合、自発性異常味覚が起こっている可能性が高いと考えられます。
妊娠中、亜鉛は赤ちゃんの成長に必要な栄養素となります。
しかしこの亜鉛は味覚を感じる細胞の働きを維持するために必要な栄養素でもあります。
妊娠中期になると、より赤ちゃんも成長し、亜鉛が消費され、ママの身体の亜鉛が不足しやすくなります。
亜鉛が不足することで味覚を感じる機能が低下し、口の中がすっぱいなどという味覚の違和感を感じるようになってしまうのですね。
ホルモバランスの乱れ
妊娠はママおホルモンバランスが乱れます。
赤ちゃんを育てやすい環境に身体が変化するとともに、ホルモンバランスが大きく乱れ、身体にも精神的にも不調が現れます。
臓器の働きや感情のコントロールをしてくれる自律神経もみだれます。
自律神経が乱れると、味覚にも変化が起こり、口の中がすっぱいと感じる原因となります。
乾燥
口の中が乾燥することも、口の中がすっぱいと感じる原因となります。
ドライマウスと呼ばれる状態となり、唾液の量が不足し、口の中が乾燥してしまいます。
乾燥した口の中はすっぱいと感じたり、ネバつきを感じます。
ドライマウスの原因は、口周辺の筋力の低下や、口呼吸、ストレスなどが挙げられます。
胃の機能低下・逆流性食道炎
妊娠中は女性ホルモンの一種である、プロゲステロンの分泌量が増えるため、ホルモンバランスの乱れにより、胃の機能が低下してしまうことがあります。
すると、胃の中には食べ物が長くとどまったり、胃もたれや胸焼けが起こりやすくなります。
すると口の中がすっぱいと感じやすくなるのです。
妊娠中は子宮も大きくなり、子宮により胃腸が圧迫され、胃酸が逆流しやすい状態にもなります。
逆流性食道炎の状態となり、胃酸の影響で口の中がすっぱいと感じることもあるのですね。
妊娠中の口のすっぱいはいつまで続く?!
妊娠中に口の中がすっぱいと感じたり、その他の口の違和感は、妊娠初期から始まることもあり、いつ始まるのか、いつ終わるのかは個人個人全く違います。
そのため、いつからいつまで続くのかということを具体的にあげることができません。
妊娠特有の亜鉛不足や女性ホルモンの乱れが口の中のすっぱい原因の場合は、出産するまで続く場合もあります。
口の中のすっぱいは放置していいの?!
妊娠中に口の中が常にすっぱいと感じるときは放置していいのか気になりますよね。
口の中がすっぱい原因が妊娠によるものの場合は、出産後には落ち着きます。
そのため、出産までの間、上手に対処法を行いながら乗り越えるしかありません。
しかし、何も食べることができないほど口の中の違和感が深刻な場合は、一度受診し医師に相談したほうがよいですね。
妊娠中の口の中がすっぱい!受診する場合は?
妊娠中に口の中がすっぱいとかんじたり、違和感を感じることで、食事もろくに摂取できないという場合は、一度病院を受診することをおすすめします。
妊娠が原因の場合がほとんどですが、その他の病気が原因の場合もあるので、症状がひどいときは医師に相談する必要があります。
味覚障害の場合、一般的には耳鼻科咽頭科、口腔外科、内科等を受診しますが、妊娠中の場合は、かかりつけの産婦人科に受診してください。
妊娠中の口の中がすっぱい時の対処法!
妊娠中の口の中がすっぱいと感じる場合、出産前の間を乗り切るための対処法についてご紹介します。
できるだけ症状を軽減するための方法ですが、効果にも個人差があるので、色々試してみて、自分に合う対処法を見つけることも大切です。
亜鉛不足の解消
亜鉛不足を解消しましょう。
口の中がすっぱいと感じる場合、食生活の中で一日に必要な亜鉛をしっかりと摂取することが大切です。
自宅でも簡単にできる亜鉛補給の方法としては、煮干しや豚肉、海苔や牛肉などには亜鉛が豊富に含まれているため、積極的に食事にとりいれましょう。
妊娠した場合、平均摂取推奨量は1日約11mgとなります。
豚肉の場合は、100gで6.4mgふくまれています。
牛肉の場合は100g あたり6.9mgほどです。
こまめに食事の中に亜鉛を取り入れたり、食事により摂取することができないと言う場合はサプリメント等を活用するのもよいですね。
サプリメント
サプリメントの活用もよいです。
食事だけでは栄養を十分に摂取できないこともあります。
そこでサプリメントを活用することで、効率よく手軽に十分な栄養素を摂取することができます。
少なすぎても意味がありませんし、摂取しすぎも危険です。
用法用量を守り、身体に合うサプリメントを服用するようにしましょう。
サプリメントを活用する際は、一度かかりつけの医師に相談してから使用することをおすすめします。
生活習慣
生活習慣を整えることも大切です。
女性ホルモンのバランスを整えるためにも、生活習慣を整えましょう。
栄養のバランスが良い食事を摂取したり、十分な睡眠を取ったり、適度な運動を生活の中に取り入れましょう。
また、ストレスを溜め込まずに上手に解消することも大切です。
咀嚼回数
食事の際咀嚼回数を増やすことも対処法となります。
妊娠中の口の中がすっぱいと感じる味覚障害の原因としては可能性としては低いものの、ドライマウスとなってしまっている場合、咀嚼回数を増やすことにより、唾液の分泌量が増え、乾燥を防ぐことができます。
また、口呼吸になってしまっていることも、口内乾燥の原因となるので、鼻呼吸をするようにしましょう。
姿勢や食事の仕方
口の中が酸っぱいと感じるとともに、胸焼けや胃がムカムカするような感じがある時は、逆流性食道炎が原因の場合はあります。
その場合、1回の食事の量を減らし、少量ずつを1日5,6回に分けて摂取することをおすすめします。
また、就寝前、2,3時間は食事をしないようにしましょう。
大きくなったお腹が胃を圧迫してしまうため、姿勢が悪いとより逆流性食道炎を悪化させてしまいます。
姿勢を正し圧迫を 防ぎましょう。
妊娠中の口の中のすっぱいを予防する方法!
妊娠中の口の中のすっぱいなどという味覚の変化を予防するためには、亜鉛不足など、栄養のバランスの偏りを予防するために、バランスの良い食事をとるように心がけましょう。
また、栄養素が食事で十分に摂取できないという場合は、サプリメント等を活用して摂取するようにしましょう。
まとめ
妊娠中は味覚障害や口のなかがすっぱいと感じることがありますが、出産後は自然に収まります。
妊娠中はすっぱい口への対処法を行いながら、乗り切りたいですね。
しかし、食べることも飲むこともできないほど、すっぱいが異常、口の中が異常な場合は、一度かかりつけの医師に相談し診察をうけましょう。