胎芽が確認できないときがある?!心拍が確認できない場合も?!初期流産の可能性は?

赤ちゃんはママのお腹の中で少しずつ成長していきますよね。
そんな赤ちゃんの胎芽(たいが)とは胎児の前の段階を指します。
胎芽は内臓などの元となる組織が作られています。
胎芽は生まれてくる赤ちゃんにとってものすごく重要な時期なのです。
そこで今回は、胎芽について、平均的な大きさについて、心拍が確認できないときについてなど、詳しくご紹介していきますね。
目次
胎芽とは?いつからいつまで?
胎芽は、胎児の前段階となります。
胎芽期は受精卵のときから妊娠10週目までをさします。
骨が形成し始めるまでの赤ちゃんの状態です。
胎芽期は、1つの細胞だったのに、受精卵が細胞分裂を繰り返すと、同時に1つ1つの細胞が大きくなるのです。
内臓や神経のもととなる組織が作られている時期です。
体の前後左右の軸も決定する時期です。
一方、この時期にママが薬を服用したり、ウイルスに感染したり、糖尿病になったりということがあると、胎芽の成長に影響がでてしまいます。
それくらい胎芽期はものすごく大切な時期なのですね。
赤ちゃんの胎芽はいつ確認できる?!
赤ちゃんの胎芽は一般的には妊娠5週目頃から確認できるようになります。
5~8週目頃までには確認できますね。
しかし、胎芽が確認できる数週には個人差があるため、数週だけで確認できないと落ち込まずに、医師と共に経過を観察していきましょう。
実は胎芽が存在しているのにも関わらず、腸の動きやエコーの向きなどにより見えずに確認できないこともあります。
焦ること無く確認できるのを待ちましょう。
胎芽の平均的な大きさ
胎芽の大きさについては、超音波検査にて調べられます。
妊娠5,6週目の胎芽の大きさは、平均2㎜程度。
その後、数週が進むにつれて大きくなってきます。
1日約1㎜ずつ程度で成長すると言われています。
妊娠9週目頃には35㎜くらいになります。
胎児と呼ばれる時期は妊娠11週目くらいで、60㎜以上です。
胎芽期の終わり、10週目頃の平均的な大きさとしては、35㎜~60㎜であるといえますね。
胎芽が確認できない!?エコーが原因?
そろそろ妊娠していれば、胎芽が確認できても良い時期なのです。
ところが超音波検査、エコーをしているのに胎芽が確認できないことがあるのです。
胎芽が確認できないときの原因としては、主に2つあげられます。
エコーで検知できない大きさ
エコーを使用することで検知できない大きさであるということが1つ目の理由です。
初期の胎芽はとても小さいのです。
そのため、超音波検査では確認できないことがあるのです。
検査をしても確認できないという場合は、経過観察を続けながら、再度超音波検査を受けた時に 確認できることもあります。
流産
胎芽が確認できない原因が流産してしまっている場合があります。
胎芽が見えない時だけではなく、胎嚢の輪郭が不明瞭、変形している、数週に見合わない小ささという場合なども流産の可能性があります。
しかし、ただただ小さくてみることができないだけであるかもしれないので、一度確認できなくても不安になりすぎずに落ち着いて医師に相談しながら経過を観察していきましょう。
胎芽の心拍とは?異常が起こっている場合は!?
胎芽の心拍数は、妊娠5週目頃だと、1分あたり90~100回という心拍になります。
成長とともに心拍数は増えて行きます。
妊娠9週目頃には1分あたり170~180回となります。
心拍数のピークですね。
妊娠16週目頃には、1分あたり150回くらいとなります。
胎芽の心拍には異常がある場合があります。
特に心拍数が遅いことが多いです。
すると流産の可能性が高いと考えられます 。
一方、心拍数が早いこともありますし、不整脈なこともあります。
早い場合や不整脈が見られる場合は、成長に異常が起こることがあります。
心拍数の異常が確認できた場合、慌てず医師の指示を聞きましょう。
胎芽の心拍が確認できない場合は…?
胎芽の心拍が確認できない場合、胎芽が小さく超音波検査では確認できないということがあります。
しかし、胎芽の心拍を確認する方法は主に2つあり、どちらかでは確認出来るがどちらかでは確認できない時期というものがあります。
エコーによって確認できないということもあるのですね。
経腹超音波法の場合
経腹超音波法の場合は、お腹の上から胎芽を調べる方法です。
一般的に妊娠8週目以降のたがの心拍が確認することができます。
しかし、早い時には妊娠5週目の頃に確認出来ることあります。
経膣超音波法の場合
経膣超音波法の場合は、4週目頃まで、6週目頃まで胎芽の心拍が確認できないことがあります。
それ以降は確認できることが殆どです。
胎芽確認後の流産の確率は…?
胎芽を確認でき、心拍を確認できた後に流産をしてしまう確率としては約15%あります。
ママが高齢である場合はもう少し高い確率となります。
初期流産の原因は約60~70%は受精卵の染色体異常により起こります。
胎芽が確認できてからも流産してしまうということはあるのですね。
ママのせいではありません。
責めないようにしましょう。
稽留流産の場合
胎芽が確認できたのにも関わらず、次の健診の際に胎芽が成長していなかったというような場合、また胎嚢が確認できていたのに胎芽は確認できなかったというような場合、稽留流産という状態がおこっていることが考えられます。
自覚症状がないため、自分では全く気づかず、受診し妊婦健診を受けた時に発覚するということがあります。
胎芽が確認できても、次の健診までに成長が見られない場合は稽留流産と診断され、妊娠を継続できません。
切迫早産も起こる
切迫早産と聞くと、お腹が大きくなってからのイメージがありますが、胎芽の時点で切迫早産状態となってしまうこともあります。
まだ流産ではなく、出血や腹痛などが起こり、徐々に流産へと向かっていっている状態となります。
しかし、心拍を確認できている場合は、安静にしていることで流産を食い止め、妊娠を継続できることもあります。
胎芽の時点で切迫早産の診断された場合は、絶対安静で妊娠を継続させるように頑張りたいですね。
場合によっては入院をして経過観察をするということもあります。
一度胎芽確認できても、その後の流産や稽留流産、切迫早産があるため、安心はしきれませんね。
しかし、あまりにも気にしすぎるのもよくないので、無理をせず、考え込まず、ゆっくりと過ごしたいですね。
まとめ
胎芽は妊娠してからまず最初に見ることができ、赤ちゃんの存在を確認できる時期です。
胎芽が見えることで、本当にお腹の中に1つの命が宿ったのだと感じます。
ところがこの胎芽は確認できるときと確認できないときがあったりと不安定な時期でもあります。
しかし、一度超音波検査を受けた時に胎芽が確認できなくても過度に心配しすぎないでくださいね。
場合によっては胎芽が小さすぎるため、まだ確認することができないという場合もあります。
再度超音波検査をうけたときには確認できたということも少くありません。
ひどく落ち込まず安静に過ごし、経過を観察しながら検査を受けましょう。
大体胎芽の成長が進み、妊娠約8週目頃には確認できるようになるでしょう。
心拍も確認出来るようになると母子手帳を交付してもらうことができたりと、ますます妊娠した実感が湧きますね。
その後もなかなか胎芽が確認できないというような場合は焦らずに医師の指示に従うようにしましょう。
胎芽期はこれから生まれてくる赤ちゃんにとって、ものすごく大切で重要な時期となります。
ママの体調も不安定になる時期ですが、安静に健康管理に努めながら、胎芽から胎児への成長を見守りたいですね♪