赤ちゃんが泣き止まない!黄昏泣きって何?放置していても大丈夫?

育児にも少し慣れ始めた生後3カ月以降、赤ちゃんが夕方に泣きだして止まらないことに困ったことはありませんか?
授乳やおむつも替えたのに、何をしても泣き止んでくれなかったり、毎日不機嫌になってしまったり。
もしかしたらそれは「黄昏泣き」かもしれません。
今回は生後間もない赤ちゃんが夕方に泣くのはなぜなのか、いつまで続くのかをまとめてみました。
黄昏泣きって何?
黄昏泣きは、生後しばらく育児に奮闘し、ようやく授乳のリズムが整い始めた時期である生後3カ月頃から始まることが多いといわれています。
特徴として、日の落ち始める夕方頃から理由もなく激しく泣く、不機嫌になるといったことが挙げられ、おむつや授乳を欲しているわけでもありません。
中にはママが途方にくれるくらい毎日黄昏泣きをする赤ちゃんもみられます。
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(家事などで)ママが近くにいなくて寂しいのかな?
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疲れてストレスを感じているのかな?
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外が暗くなって怖くなっちゃったのかな?
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腸内にガスが溜まって苦しいのかな?
世間では色々な理由が考えられています。
ですが、黄昏泣きの原因は、現在でも医学的な解明はされていません。
泣く様子や泣き続ける時間帯には個人差があり、黄昏泣きをすることがない赤ちゃんもいれば、一歳頃まで続く赤ちゃんもいます。
多くの赤ちゃんは、だいたい生後5カ月から6カ月ぐらいに治まってくるようです。
あまりに激しく泣くので、何かの病気を疑ってしまうママもいるかもしれませんが、赤ちゃんの様子を観察して、発熱や体調に異常がなさそうならば見守ってあげましょう。
黄昏泣きの対処法
黄昏泣きにこれが効く!というような特効薬は残念ながらありません。
黄昏泣きが始まると、どうしても赤ちゃんに付きっ切りにならざるを得ないため、ママはやりたいことができないというジレンマに陥りがちになってしまいます。
あらかじめ「うちの子は夕方に泣くから」と心構えをしておいて、昼間のうちに洗濯や夕飯の支度など、できる家事を済ませてしまいましょう。
休日はパパに家事をしてもらうか、赤ちゃんの相手をかわってもらい、役割分担しましょう。
時間にゆとりができると、心にも余裕がうまれて赤ちゃんにも優しく対応できるようになりますよ。
また、もし便秘がちだったらお腹が苦しいのかもしれませんから、腸の周辺を「の」の字にマッサージしてあげましょう。
腸にガスが溜まって便が出せずに苦しくなってしまった可能性もあります。
赤ちゃんの黄昏泣きが始まったら、赤ちゃんの気を引く何かを探しましょう。
赤ちゃんが泣いている時の対処法
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リラックスできる音楽を流す
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おもちゃや絵本で興味を引く
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抱っこして背中をトントンする
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ベビーマッサージをする
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思い切って外に出る
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胎内音を聴かせる
絵本だったり、おもちゃだったり、ぬいぐるみだったり、お気に入りを見つけてあげることで赤ちゃんが落ち着いてくれることもあります。
もちろん、抱っこも赤ちゃんに安心感を与えるので効果的です。
首が座っていればおんぶも試してみてください。
他にも、ベビーオイルを塗ってお腹や全身を優しく撫でたりマッサージをしたり、色々と試してみることがおすすめです。
また、激しく泣いているときに思い切って外に出ると、赤ちゃんは環境が急に変わったことに戸惑って泣き止むこともありますから、ママの負担にならない程度で色々やってみましょう!
赤ちゃんが泣くということは、不快なことがあるというサインであることが多いです。
ただ、激しく泣くことが出来るのなら身体が元気な証拠でもありますから、悲観しないようにしましょう。
特に黄昏泣きは、時期が来れば必ず終わるものですから、イライラせずに赤ちゃんに向き合ってあげてください。
黄昏泣きの時期に気を付けたいこと
黄昏泣きの時期に気を付けておきたいことがあります。
それは、赤ちゃんが激しく泣くことに慣れてしまいがちになることです。
泣くことで体調や気持ちの変化を伝える赤ちゃんにとって、親が自分の泣き声に慣れてしまうことは大きなデメリットです。
赤ちゃんは泣くことによって不快感を伝えますが、夕方泣き続けることによって、家族の中で危機感が薄れ、本当に体調が悪い時に発覚するのが遅くなることがあります。
いつも夕方は激しく泣くからといって、赤ちゃんを放置したままにしないようにしましょう。
必ず体に触れ、体温が上がりすぎていないか、顔色は正常か、誤飲していないかなどをチェックすることが大切です。
また、嘔吐や下痢を伴う時は体調が悪い可能性が高いので、すぐに専門医を受診できるようにしましょう。
ひとりで泣かせたままにして放置していたり、泣いている赤ちゃんの前でスマートフォンを触り続けたり無視しておく状態が続くと、赤ちゃんは感情表現の乏しいサイレントベビーになってしまうかもしれません。
もちろん、泣き続ける赤ちゃんの相手はとても大変で、毎日付き合わなければいけないママは気が滅入ってしまうことでしょう。
産後鬱やノイローゼにならないよう、適度な息抜きや気分転換を挟んでリラックスできる時間を作ってくださいね。
温かい飲み物やゆったりとした音楽が効果的です。
配偶者や両親など、気軽に相談できる相手には悩みを打ち明け、協力を仰げるとベストですね。
サイレントベビーの特徴と防止策
そもそも、サイレントベビーとはどのような状態なのでしょうか。
直訳すると「無言の赤ちゃん」ですが、その通り、泣いたり笑ったりといった感情表現に乏しい赤ちゃんのことを言います。
泣いて困らせて親を困らせることも少なく、手がかからなくて育児が楽だと思うかもしれませんが、大きな間違いです。
赤ちゃんは小さいうちは泣くことで自分以外の存在に自分の状態を訴え、お腹が空いている、体調が悪いといったことを教えてくれます。
このような訴えを無視し続けていると、赤ちゃんは、感情を出しても誰も何もしてくれないという間違った学習をしてしまい、自分から喜怒哀楽を出すことをやめてしまうのです。
こうした学習は成長するにつれて、コミュニケーション不全などの形で現れ、通常の発達も妨げられてしまいます。
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泣いたり笑ったりする頻度が著しく低い
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赤ちゃんの反応が鈍い(目が合わない、反応がない)
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元気いっぱい遊ばない
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指さしをいつまでたってもしない
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常におとなしく、感情の起伏が見られない
このような状態が見られたら、赤ちゃんとのかかわりを見直すとともに、小児科や保健所に発達相談をするといいでしょう。
専門家に見てもらうことによって、客観的な意見を聞くことができます。
サイレントベビーに陥っているか、他の異常が隠れているかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
黄昏泣きは辛いですが、赤ちゃんの発達段階であり、いつかは終わります。
「いつの間にかこんなに泣けるくらい大きくなったのね」と、優しく見守ってあげましょう。
イライラと放置するより、たっぷりと触れ合って愛情をかけてあげることによって、赤ちゃんが落ち着くこともあります。
ずっと一人で泣かせたままにしておくと、赤ちゃんの異常に気付くことが遅れたり、サイレントベビーにしてしまったりすることにもなりかねません。
夕方の家事を前倒して終わらせる、手抜きをするなど工夫しながらじっくりと赤ちゃんに向き合っていきましょう。
ママが不安な表情をしているよりも笑顔で対応してくれている方が、赤ちゃんの精神もきっと安定します。