叩かない育児を目指す!子供がどうしても言うことを聞かないときの対処法!

子供を褒めて育てましょう。
褒めて伸ばしましょう。
そういった育児を私も推奨したいと思っています。
実践しています。
しかし、やはり一方で、褒めるだけで育てるなんて無理。叱らないから悪い事をするのだ。と褒めてする育児に否定的な言葉もありますね。
もちろん褒めて育てる育児をしている中で、叱るということもあります。
ところが、そのしつけのために叱る際に叩くという行動を行ってしまっていることがありますよね。
ニュースでもよく見て悲しい気持ちになります。
そんな叩くという行動ですが、それは本当にしつけになるのでしょうか。
叩かない育児というのは不可能なのでしょうか。
もちろん我が子だからこそ愛情を持ち叩いて教えている、子供のためを思って叩いているということもあるでしょう。
どうしても言うことを聞かない、叩かないと分からないという場合、どうにかしてでもやめさせなければいけないという場面もありますね。
そんなとき、叩く以外の方法で伝える方法はないのでしょうか。
ご紹介していきたいと思います。
目次
体罰の正当化とは?
子供を叩いてしつけをするという親は、体罰を正当化していることが多くあります。
人間は、自分が育てられたときと同じように自分の子供を育てるということが言われています。
子育ての連鎖と言われますね。
子育ての連鎖の中で、子供の頃に自分が暴力的なしつけというものを受けて育った経験があると、子育てには叩くという体罰が必要であるという考えになりやすい傾向があります。
体罰を正当化、肯定的に考えてしまっているのですね。
「言っても聞かない時には叩いて教えるしかない、叩いてでも教えるのが親」の務めであるということがありますね。
幼い頃の経験を通し、自分自身の中に染み付いてしまっているのです。
また、自分自身の親を否定したくないという気持ちで、同じことを繰り返すということもあります。
「厳しく育てられたからこそ今の自分があるのだ、だから叩いてくれていたことに感謝している」と思ってしまっていることもありますし、自分自身の人生を肯定するためにも、体罰を良しとし、叩く育児となってしまうのですね。
ママだって人間!感情的になることも…
ママだって人間ですね。
「〇〇をしないなら〇〇はなしよ!」と脅してしまったり、つい手がでてしまうということもあるでしょう。
イライラがピークに達し、ブチ切れてしまうこともあるでしょう。
しかし、そんな中、子供は犬猫と一緒で叩いてもよい、頭は叩いてはいけないもののお尻は叩いても良いと考えてしまうのはどうでしょうか…。
子供は、生まれながらにして、やって良いこと、ダメなことを判断できる状態で生まれてくるわけではありませんよね。
そのため、日々の生活の中で、親が少しずつ教えて行かなければいけません。
それがしつけですね。
そのしつけは、本来ゆっくりと丁寧にルールを一つ一つ教えていくというものです。
力づくで教えるものではありません。
例えば、どうしても習い事に行きたくないというときに、「〇〇に行かないならご飯抜きね」「〇〇を頑張らないのなら〇〇のご褒美は無しにします」などと言葉の暴力で脅すのも、力づくで教えるということと変わりません。
厳しく育て、しつけをして、できないときは罰を与えて子供が反省すると思っているかもしれませんが、それは単なる錯覚なのです。
上記の方法だと、反省をするというところにはいたリません。
さぼるのは良くないことだから次から頑張ろうとはなりません。
その習い事自体を嫌いになってしまい、イヤイヤ通うこととなるでしょう。
本当に自分が悪いことをしてしまったから反省するではなく、怖いから言うことを聞く、怖いから従っているというだけになります。
子供の意思で改善するということにはつながらないのですね。
しつけのために叩く!を続けていると…
しつけのために叩くという事を続けていると、子供は親と同じ事をするようになります。
自分の意思と反するときは、暴力という手段を使って自分の思い通りにするという事をし始めます。
また、親の目が届かないところで、自分よりも怖い子に暴力をふったり、小動物をいじめたりという事を行うこともあります。
更に大きくなってから、立場が逆転し、子供が親に対して暴力をふるようになってもしょうがありません。
子供ができて親になったときも、同じように子育ての連鎖、暴力をふるようになりますね。
しつけのために叩く以外の方法で伝えるためには!
しつけのために叩くではなく、その他の方法でいけないことを伝えるためにはどうしたらよいのかということをご紹介していきますね。
最初から教える
まずは最初から教えるということが大切です。
- 赤ちゃんだからテーブルの上に上がってもよい
- 赤ちゃんだから絵本を踏んだり破いたりしても良い。
- 落書きしても良い
- 人を叩いても良いということを許している
と、大きくなってからはいけないことを、別にしても良いことだと思ってしまうのですね。
しかし、3歳頃になり、急に親が区切りを付け始め、幼稚園に入るのだから、お兄ちゃんになるのだから、という唐突な区切りにより、今までしても良かった事を急にダメなことだと教えられると、混乱しますね。
すぐに改善できるわけがありません。
約3年間で染み付いた癖は治るまでにかなりの時間が必要となります。
すんなりと改善されることはないでしょう。
すると、叩いたり、大きな声で怒鳴ったりして教えなければならなくなってしまいますよね。
そこで、赤ちゃんの頃から、まだ分からないだろうなと思う頃から、「してはいけない事はやらせない」という癖を付けましょう。
絵本の上に乗った時やテーブルの上に乗った時は、「降りようね」と優しく声がけをしながら下ろす、絵本の読み方、めくり方を見せながら読み聞かせるなどを続けていると、1歳になる頃にはしっかりと理解しはじめます。
動けるようになったら、お座りができるようになったら、すぐにしてはいけないことは優しく教えはじめ、習慣、癖をつけてあげるとよいですね。
叩かないと分からない?声と表情で十分!
もう今さら優しく教えても言うことを聞くわけがない、癖は治らない、こういう子だから暴力で教えなければいけないのだと思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、実は叩かなくても、声と表情で十分に伝わるという研究結果もあるのです。
メラビアン効果というものがあり、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの概念があります。
始めて合った人が認識する割合は、
- 言葉と話しの内容で7%
- 口調、声質、話すスピードによる聴覚情報にて38%
- 見た目、表情による視覚情報で55%
と、話しの内容から理解する認識というのはかなり低いのです。
そのため、親が子供に対して言葉で注意をしても、なかなか伝わりにくい部分があります。
そこで、声や表情を使い、いけないこと、叱っているということを伝える必要があるのですね。
言葉と共に、低い強いトーンの声、怖い表情を使い、「〇〇はいけません!!〇〇しましょう!!」と注意することで、子供はいつもとは違う雰囲気、ママがいけないことを叱っていると認識し、悪いことなのだと反省し改善することができます。
また、叱った事を強調するためにも、子供の心のためにも、鬼のような形相で叱ったあとは、優しい穏やかな顔に大変身させ、悪いことに気づけたこと、改善できたことを褒めましょう。
「よくできました!とっても素敵!」と褒めてあげることを繰り返すことで、子供はしても良いこと、してはいけないことを判断できるようになります。
叩かなくても、声と表情を本気で変えるだけで、十分に伝わるのですね。
まとめ
叩いても、痛い、怖いという気持ちが優先され、本当に伝えたいところは子供に伝わりません。
実際に子供に思っている事を伝えたいのなら、叩いて、「痛い」「怖い」という気持ちで従わせるのではなく、どうしていけないのか、どれがいけないことでどれがしてもよいことなのか、子供自信が判断出来るようになるとよいですよね。
叩く以外の方法で、伝える方法を始めてみましょう!