子供の手足口病!症状や対処法、出席停止?予防法や大人にもうつる?!

毎年、6月頃から大流行する手足口病。
夏に流行し、秋から冬にかけて落ち着いてくる感染症です。
5歳以下の乳幼児が患者の約9割という病気なのです。
特に保育園や幼稚園に通っているお子さんは感染しやすい病気となりますね。
子供が手足口病罹ったかなと疑うべき症状や対処法。
出席停止になるのか、その期間は?
手足口病にならない為の予防法法などをご紹介していきます。
目次
手足口病の症状とは?
手足口病の症状についてです。
まずは発疹が見られます。
主に手のひらや足の裏や足の甲に発疹が出来たり、口の中に水ぶくれ状の発疹が見られます。
時に肘や膝、お尻などに発疹が見られることもあります。
口の発疹は痛みを伴う事もありますが、そのほかの部分は特にかゆみも痛みもない発疹です。
続いて発熱もあります。
38度以下の発熱を伴うことがありますが、全員が発熱するわけではなく、手足口病になった患者さんの3分の1程度の方が発熱も伴います。
重症化する場合も!!こんな症状には注意!
手足口病は時に重症化してしまい、危険な状態となることもあります。
以下のような症状が見られた場合は、重症化している可能性が高いため、早急に医療機関への受診をしましょう。
- 38度以上の高熱
- 発熱が2日以上続く
- 頭痛を強く訴える
- 嘔吐
- 呼びかけに応じる様子がない
- 呼吸が早く乱れている
- 水分補給ができない
- 排尿排便がない
- 視点が合わない
- ぐったりした様子
手足口病は合併症を引き起こすことも・・・
時に手足口病が原因で合併症を引き起こしてしまうこともあります。
- 髄膜炎
- 脳炎
- 心筋炎
- 神経原性肺水腫
- 小脳失調症
等が引き起こされることがあります。
正しい対処が必要です。
手足口病への正しい対処法は?
では手足口病に罹ってしまった場合の正しい対処法についてです。
まずは受診を
手足口病らしい症状が見られたら、まずは小児科へ受診しましょう。
重症化を防ぐための対処療法を受けます。
自宅療法が基本ですが、口内の発疹がひどく水分を補給できず、水分不足に陥る場合は、合併症を防ぐために入院となることもあります。
自宅での療養が大切
手足口病を発症させているウイルスに劇的に効果のある治療薬というものがありません。
その為、病院での治療は対処療法となります。
そこで大切なのが自宅での療養となりますね。
一番大切なのは、安静です。
安静に過ごし、体力を回復します。
そして水分補給も大切ですね。
脱水に注意し、しっかりと水分補給を行いましょう。
口の中に出来た発疹を痛がり、水分補給が難しいという場合は、医療機関へ受診してください。
食事は口内の発疹が痛むため、嫌がることが多いでしょう。
まずは無理に食べさせず、水分補給が出来ていれば大丈夫です。
すこし食べられるようなときは、刺激物は避け、柔らかく煮込んだうどんやおかゆ、ゼリーやプリンなどの柔らかいものを食べさせてあげると良いです。
手足口病の出席停止は何日間?
手足口病の出席停止は正確な日にちに決まりはありません。
但し、発熱や発疹が落ち着き、食事がとれるようになるまでは出席停止となります。
医師の診断が必要だという決まりはありませんが、入所している保育所や保育園、幼稚園など、場合によっては医師の診断に基づく登校許可が必要な場合もありますので確認してください。
全身の体調が良好となると登園、登所可能となりますね。
手足口病に感染しない為の予防法
手足口病は一度感染しても、また繰り返しかかる病気です。
更に生後3カ月未満の乳幼児は、手足口病が重症化しやすいので注意が必要です。
合併症にも繋がりやすいため、生後3カ月未満のお子さんが居るご家庭で、御兄弟が手足口病に罹ったという場合は、要注意です。
また、大人も感染しますので、家族で感染が広がらないように注意しましょう。
手足口病感染経路は?
手足口病の感染経路は
飛沫感染 | 咳やくしゃみなどから排出されたウイルスを吸い込む |
接触感染 | 手に付いたウイルスや食品についたウイルスを口から摂取 |
糞口感染 | 便から排出されたウイルスが体内に侵入 |
となります。
排便に注意
便からは、症状が落ち着いてからも約2週間から4週間ほどはウイルスが排出され、感染経路となります。
おむつ変えの時やトイレを使用した後などは、マスクの使用やゴム手袋の使用、おむつを密封処、トイレの除菌などを徹底しましょう。
手洗いうがいが大切
手足口病のウイルスを手を介して口に入り、感染してしまうという事が多いため、手洗いうがいはものすごく大切です。
洗い残しの無い正しい手洗いうがいを行いましょう。
有効なワクチンが無く、予防接種などで防ぐことはできません。
有効な予防手段は、入念な手洗いうがいとなりますね。
まとめ
- 手足口病の流行時期は6月頃から夏がピーク
- 手足口の発疹と時に発熱が見られる
- 口の中の発疹は痛むがその他はひどいかゆみや痛みはない
- 小児科に受診したのち自宅療養
- 安静と水分補給が大切
- 全身の症状が良好となり、食事がとれるまでは出席停止
- 飛沫感染、接触感染、糞口感染が感染経路
- 家族に患者が出た場合は、オムツの処理やトイレの使用に注意
- 予防法は入念な手洗いうがい
ワクチンがない為、保育園や幼稚園等で正しい手洗いやうがいが出来ていないと、防ぎようのないとも言えますね。
普段から正しい手洗いとうがいをしっかりと教えておくことはとても大切ですね。
また、感染してしまった場合は、重症化や合併症を避けるために、正しく対対処しましょう。