赤ちゃんのうんちが硬い!出し方と便秘解消法

赤ちゃんのうんちが硬くなったり、出すときに顔を真っ赤にして泣くようになった。
お尻が赤くなったり、硬いうんちに血が混ざったりしていて、赤ちゃんが辛そう。
かといって、これぐらいで病院にかかっていいのかな? そんな経験をしたことはありませんか?
新生児の頃から便秘に悩む赤ちゃんもいますが、 離乳食が始まると、特に硬くなりがちな赤ちゃんのうんち。
あまりの痛さに、うんちを出すのを嫌がってしまう赤ちゃんもいます。
赤ちゃんがうんちを出しやすくするためには、どうしたらいいのでしょうか。
実は、水分や食生活がうんちに大きく影響しているんです。
今回は赤ちゃんが便秘や硬いうんちになる原因や便秘の解消についてご説明します。
赤ちゃんの便が硬くなる原因
新生児の赤ちゃんは、一日に何度も排便します。
これは、まだ胃腸の機能が未熟で、一気にたくさん出すことが難しいことから少しずつ出しているためです。
排便リズムが徐々に整ってくると、一日に一度程度に落ち着きます。
もちろん、赤ちゃんによっては一日に数回したり、二日に一回排便したりと様々です。
ただ、この頃にうんちが硬くて赤ちゃんのお尻が赤くなったり、切れて出血し、痛くて泣くようなら水分不足が原因の可能性が高いです。
母乳やミルクが足りていないことが考えられるので、身体から水分が奪われやすいお出かけ後や入浴後に水分を摂らせてあげましょう。
赤ちゃんは大人よりも体温が高く体温調節機能も未発達なので、夏の暑い時期や家庭内のエアコンの温度といった外的要因の影響を受けやすくなっています。
日頃から気を付けてあげたいですね。
離乳食が始まると、赤ちゃんは同じ時間に授乳や離乳食を体験することで、徐々に生活リズムが整ってきます。
水分以外のものを初めて摂取しはじめますが、この時期から赤ちゃんが便秘になったり、固いうんちで困るお母さんも多いです。
- 排便時に痛そうに泣いている
- 肛門が切れて出血がある
- 長くいきんでいるのに便が出ない
- 一週間以上排便がない
普段は元気だからと尻込みせずに、こんな症状があれば、かかりつけのお医者さんに一度診てもらいましょう。
赤ちゃんにも安全に使える下剤や便を柔らかくする薬を処方してくれます。
病院にかかる前に、おうちでできるケアを試したい方は綿棒浣腸やお腹のマッサージがおススメです。
綿棒浣腸ってどうやるの?クセになるって本当?
赤ちゃんの便秘解消に効果的な「綿棒浣腸」 医療従事者でなくても簡単に行うことが出来る、即効性のある手段です。
一番効果的なタイミングは、赤ちゃんの腸の動きが活発になっている授乳や離乳食を終えて30分程たったぐらいです。
肛門にたっぷりとオイルをつけた綿棒をいれて刺激してあげる方法なので、慣れるまではお母さんも少し怖いかも。
でも、以下の方法でやれば安全! 赤ちゃんの肛門を傷つけずに刺激することが出来ます。
綿棒浣腸の手順
準備するもの
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大人用綿棒
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ベビーオイル(オリーブオイルでも可)
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新聞紙
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新しいおむつ
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おしりふき
手順
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赤ちゃんを仰向けに寝かせ、背中から下の部分に新聞紙を差し入れます。
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片手で両足を持ち上げ、もう一方の手であらかじめオイルをしみ込ませた綿棒の真ん中を持ち、赤ちゃんの肛門にゆっくり差し入れます。
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綿棒の真ん中を持つことで、綿棒を奥まで入れすぎて内部を傷つけることを阻止できます。
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やさしく肛門内で円を描くように刺激します。
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30秒程度でやめます。
たまっていた便が勢いよく出ることがあるので、必ず新聞紙を引いてくださいね。
なかなか出ない場合は、お腹をさすったり、優しく押して、便を誘導してあげてください。
綿棒浣腸が刺激になって、しばらくしてから排便する赤ちゃんもいるので、新しいおむつに変えてあげて様子を見てみましょう。
様子を見ても出ない場合は、再度挑戦しても構いません。
ただ、赤ちゃんが明らかに元気がなかったり、食欲が減っている、便秘が続いているなどの症状がある場合は病院を受診してくださいね。
よく、綿棒浣腸はクセにならないのかを気にするお母さんがいます。
結論から言うと、クセになりません!
逆に、上手に排便できない赤ちゃんに同じ時間に排便を促すことで、排便リズムが整ってくるとともに、便秘も解消されます。
赤ちゃんはまだまだ上手に力むことが出来ず、うんちの出し方も下手です。 溜まっていく便をお腹にためておくより、出すための手助けをしてあげましょう。
たくさん食べて飲んで成長するうちに筋肉がつき、徐々に上手に排便することが出来るようになりますよ。
便秘を解消するマッサージ
赤ちゃんの便秘に効果的なマッサージがあるのでご紹介します。
便秘だけでなく、赤ちゃんへのリラックス効果や親子のスキンシップにもなるので、是非お試しくださいね。
まずは「の」の字マッサージ。
腸を温めながらマッサージすることで、自然な排便を促すマッサージです。
お母さんの手が冷たいと赤ちゃんがびっくりしてしまうので、冬場は手を温めてから行ってくださいね。
「の」の字マッサージのやり方
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赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
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おへそを中心にして、時計回りを意識して手のひらで円を描くようにマッサージします。
ベビーオイルや低刺激の保湿クリームを塗ってから行うと、スムーズにマッサージすることが出来ます。
また、自転車のペダルを漕ぐかのように足を動かす運動もおすすめです。
赤ちゃんを仰向けにして、片足ずつ自転車をこぐ時のように上下に動かすだけです。
身体も温まるので、リラックス効果も期待できますよ。
快便に導く食生活
一時的に便秘を解消するだけでなく、日ごろから便秘にならないように対策して、赤ちゃんの負担を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。
やはり、大事なのは食生活と水分補給です。
特に、離乳食の食べが少なかったり、栄養バランスが偏っていたりすると便も固くなりがちです。
食物繊維や水分が便秘解消のカギを握ります。
赤ちゃんが好みやすいカボチャやサツマイモには豊富な食物繊維が含まれているので、積極的に取り入れてみましょう。
離乳食の一品をスープにすることで、水分補給にもなります。
また、リンゴやバナナといった果物に含まれている果糖には、腸内で水分を集める特徴があるので、便を柔らかくする効果があります。
うまく離乳食に取り入れていけば、便秘が改善することができますよ。
すりつぶしたり、すりおろしたりすれば、離乳食が始まったばかりの赤ちゃんでも食べやすくなります。
まだうまく食べられない赤ちゃんには、オリゴ糖がおススメです。
あまり馴染みがないかもしれませんが、スーパーの砂糖が陳列されているコーナーに品揃えされているので、実は簡単に手に入ります。
液状のものを選んで、少しお湯に混ぜてから冷ましてあげると飲みやすいでしょう。
大人の便秘にもとても効果的なので、便秘に悩むお母さんはコーヒーやヨーグルト、料理に混ぜると摂取しやすいですよ。
摂りすぎると逆にお腹を下してしまうことがあるので、赤ちゃんにあげる際は1グラム程度の少量にしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんの便秘は綿棒浣腸やマッサージ、食生活の改善で解消することができます。
赤ちゃんが排便時の痛みで泣き叫んだり、排便を嫌だと思ってしまう前に手助けをしてあげましょう。
綿棒浣腸はクセになりません。
赤ちゃんが排便に必要な筋肉がしっかりつくまでのサポートだと思って手伝ってあげましょうね。
食物繊維や水分を離乳食に取り入れることで、普段から便秘を改善することが出来るので、少しだけ意識してみてください。