子供の野菜嫌いにしてはいけないNG発言と意外な克服方法とは?

子供の野菜嫌い。
健康のためになんとか食べさせなければと思い、工夫してみても、「一切食べない!」「すぐに吐き出す。」「見るだけで嫌な顔をする。」と大変苦戦していませんか?
せっかく工夫して作った料理でも野菜に気づくと一切食べてくれなかったりと、野菜嫌いの子供に野菜を食べさせるのはかなり苦戦しますよね。
しかし、ついやってしまいがちな発言や行動が子供野菜嫌いをより加速させてしまっていることがあります。
逆に、意外な克服方法でいとも簡単に今まで一切食べなかった野菜を克服し、美味しく食べられるようになるのです。
子供の野菜嫌いを治せる正しい克服方法をご紹介します。
目次
子供の野菜嫌いを加速させるNG発言とは?
子供の野菜嫌いに対し、ママやパパの声掛けが、より子供の野菜嫌いを加速させてしまうことがあるのです。
食べなきゃダメ!と怒る
野菜嫌いな子供が、野菜を見て食べない!と言ったり、野菜だけを残したりという姿をみて、つい言ってしまいがちな言葉として
- 食べないとだめよ!
- 食べないと大きくなれないよ
- 食べないと病気になると
- 食べないとごちそうさまさせません
等というものが挙げられます。
これらの野菜嫌いに対して怒ったり、脅してしまったりと言う言葉は、野菜嫌いを加速させます。
無理やり食べさせてしまうことで、野菜に対してより嫌なものというイメージがつきます。
また嫌いな野菜と怒られた時の記憶が連動し、野菜を見ることすら嫌いになってしまいます。
嫌いな野菜を無理やり食べさせることで、味は実際に嫌な味ではないのに、怒られたり無理やり食べさせられたことで嫌いになってしまう事もあるのです。
野菜嫌いの克服方法!良い発言とは?
では一方で野菜嫌いを克服し、野菜を食べられるようにするために、嫌いな野菜を目の前にしている子供に、どんな声を掛けてあげればよいのでしょうか。
美味しいことを教える
実際にママやパパが野菜を食べ、「今日の○○美味しいな。」「パパ(ママ)今日の○○美味しいねー」と野菜の名前を○○に入れ、美味しそうに食べている姿や会話を何気なくします。
するとママもパパもおいしそうに食べているから、食べてみようかな?美味しいかもしれないと思い、野菜を口にしてくれることがあります。
野菜の栄養の効果を教える
野菜を食べると体にどんな良いことをもたらしてくれるのかという栄養素の効果を簡単に子供にも教えてあげると良いです。
例えば、
「かぼちゃを食べると元気になるんだよー!」
「小松菜を食べると骨が強くなってパパみたいに大きくなれるんだよー」
「人参を食べると良く目が見えるようになるんだよー」
など、他にもビタミン類や食物繊維やカルシウムなどの栄養素の効果を子供に分かりやすく伝えてあげると良いです。
食べないと病気になるよ!大きくなれないよ!と脅してしまうよりも、野菜を食べるといいことがあるという事を思わせてあげたほうが良いですね。
食事の時間が楽しい!が野菜克服に大切!
子供にとって、食事が楽しい時間だと思えることが大切です。
野菜克服のためにも、食事の時間は楽しい時間でありましょう。
食事の時間が楽しくない時間、怒られる時間となると、野菜はおろか食事を摂ることさえ嫌いになってしまいます。
楽しい食事の時間を心がけましょう。
野菜嫌いは成長の証!!
どうしても野菜を食べてくれない事に怒ってしまう。心配でしょうがないというママ、パパへ。
子供の野菜嫌いは、実は成長の証なんです。
人間は酸っぱいものを腐ったものだと認識し、苦いものを毒と感じる本能があります。
これは人間が生きていく上でとても必要な本能で、危険センサーが発動するのです。
この危険なものだと認識するセンサーは子供はより敏感に感じるため、大人よりも味に敏感です。
嫌いなものがあるということは、危険なものを察知する能力がしっかりと付いているという事に鳴ります。
また、何度もその危険だと察知したものを食べてみるうちに、その食材の味を知り、危険なものではないと脳が認識し、食べられるようになります。
ということは、怒ってしまい野菜の味ではなく野菜の存在が嫌になってしまうと、危険だと察知してしまった状態で踏みとどまってしまいます。
食べられない物を無理に食べさせず、徐々に少しでも食べるチャンスを与えて行くうちに、危険なものではないという認識となり、嫌いな野菜が克服できます。
野菜嫌いは成長の証ですが、もちろんまだまだ未熟なセンサーです。
何度もトライする機会を与えてあげませんか?
子供の野菜嫌い!意外な克服方法は?
では、具体的にママが子供にしてあげられる以外な克服方法があるのです。
こんな風に変えるだけで食べてくれるの?!と思うような方法ですが、徐々に様々な野菜を食べてくれるようになりますよ。
野菜を一緒に選ぼう
お買いものに行った際、野菜を一緒に選んでみましょう。
例えば、
「きゅうりはボコボコチクチクしていたほうがシャキシャキで美味しいんだって!○○ちゃん選んで?」
「トマトは真っ赤な方が甘くてパワーもいっぱい詰まってるんだって!選んで?」
などの新鮮で美味しい野菜を選ばせてみてください。
すると美味しい野菜を自分が選んだと嬉しくなったり、興味を持ち、夢中で選びながら味が気になって来たりと食べたくなるチャンスになります。
野菜を一緒に調理しよう
簡単な調理を一緒にしましょう。
例えば
- トマトをしっかりと洗って下手を取る
- ジャガイモの土を水で洗う
- トウモロコシの皮をむく
- ブロッコリーを細かく手で分ける
など簡単なお料理をお手伝いしてもらいます。
すると自分で一生懸命お料理した小野が美味しそうに見えたり、食べてみたくなるきっかけになります。
一緒に作った野菜の料理を一緒に楽しく食べましょう。
野菜を一緒に育てよう!
自宅で小さなプランターで一緒に野菜を育ててみるのもおすすめです。
今では100均一でも土もプランターも種までもを購入出来ます。
簡単にひと夏で育つようなトマトやインゲンや枝豆などを一緒に育ててみましょう。
カイワレなどはたった2週間程度で出来あがります。
一緒に水を上げて成長を見ながら、出来た野菜には子供が興味を持ち食べてみたくなります。
楽しく野菜を育てて、自分で作った野菜を食べるというきっかけが野菜嫌い克服になることがありますよ。
野菜の切り方にポイントが?!
子供の味覚センサーは敏感ですね。
その為苦みや渋み、酸味を強く感じます。
また、食感にも敏感で大人は気にならないようなチクチク感やもさもさ感が嫌な食感に感じてしまう事もあるのです。
そこで野菜の切り方を変えることで、苦み等を抑え食感も良く、子供が食べやすい野菜料理を作ることが出来るのです。
玉ねぎの切り方
玉ねぎは、苦みが出ないように切ると子供は食べやすくなります。
切り方は、繊維に沿って切るのです。
すると苦みが抑えられ、シャキシャキとした食感が残ります。
逆にシャキシャキ感を抑えたい、柔らかくしたいという場合は、繊維に対して直角に切ります。
苦みが出るので、ドレッシングなどに浸してから食べることで、苦みが和らぎ食べられます。
きゅうりの切り方
きゅうりは繊維に対し直角に薄目にカットすると、水分が出て食べやすく、甘みも感じられるのでおすすめです。
キャベツの切り方
キャベツは千切りにすると、大人が感じるふわふわ感やシャキシャキ感を強く感じ、子供が嫌がる食感になることがあります。
シャキシャキの食感が好きなお子さんには、繊維に沿って切ると良いです。
一方シャキシャキは苦手でふんわりと柔らかい方が食べてくれるという場合は、繊維に対し直角に切ると良いです。
ピーマンの切り方
ピーマンは繊維に沿って切ることで、繊維から苦みが出にくく、苦さを抑えることが出来るため、子供でも食べやすくなります。
また、火を良く通すことで甘みが増します。
一方で繊維に対して直角に切ってしまうと、苦みが強く出てしまい、子供にはものすごく苦く感じてしまいます。
野菜の切り方だけでも、食べやすさに違いが出ます。
また、熱を加えると甘くなったり、マリネのような味で一晩付けたりという工夫で苦みや渋みを抑えて、徐々に食べられるものだという認識に変えていくのが良いですね。
まとめ
- 子供の野菜嫌い克服のためには怒らない、脅さない!
- 子供の野菜嫌い克服方法は食事を楽しみ野菜に興味を持たせる
- 子供の野菜嫌いは味覚が敏感で正しく本能的に理解できている成長の証
- 切り方だけでも食べやすさが変わる
子供の野菜嫌い、栄養が足りていないのではないか、食べないと大変だと不安に駆られ、つい焦ってしまいがちですが、何度も野菜にチャレンジする機会を与え続けることはとても大切なのですね。
何度も経験し野菜を知り、美味しく食べられるようになるまで、気長に付き合っていきたいですね♪