母乳だけだとビタミンD3が足りなくなりやすい?!ビタミンD3の摂取方法!

赤ちゃんにとって、成長のために必要な栄養素が豊富に含まれているのが母乳ですね。
とても豊富な栄養素が含まれています。
そんな母乳は、自然の完全栄養食として、色々な物が発展している現代でも一番だと言われているほどです。
ところがそんな素晴らしい母乳の中で、ビタミンD3という栄養素は含まれている栄養素が少ないというのです。
ビタミンD3は、赤ちゃんの成長にとって必要な栄養素です。
そこで今回は、ビタミンD3について、母乳に不足するのか、不足しているときの摂取方法などについて詳しくご紹介していきますね。
目次
ビタミンD3とは?効果は?
ビタミンDには、D2からD7までの6種類があります。
ビタミンDは人間の体の中のカルシウムのバランスを整えてくれます。
丈夫な骨を保つために、重要な栄養素となります。
そんなビタミンDは、体にとって、ビタミンD2とビタミンD3の2つがあります。
基本的には2つとも同じ働きですが、ビタミンD2よりもビタミンD3のほうが2倍もよく働きます。
ビタミンD2は植物由来ですが、ビタミンD3は動物由来となります。
ビタミンD3が不足するとどうなるの?
ビタミンD3が不足すると、カルシウムとリンが体内に吸収され、骨を形成したり、骨を作ってくれます。
遺伝子の働きをコントロールしてくれることで免疫力がアップしたり、糖尿病の予防、発がん性を抑えてくれます。
そのため、ビタミンD3が不足してしまうと、骨が弱くなってしまう骨軟化症となったり、骨がもろくなる骨粗鬆症につながってしまうことがあります。
また、糖尿病、免疫力の低下、動脈硬化、うつ病、花粉症、自閉症などにもなりやすくなってしまいます。
子供や赤ちゃんの場合は、くる病というもののリスクが高まるとも言われています。
赤ちゃんのビタミンD3不足でくる病に!?
赤ちゃんや子どもがビタミンD不足になってしまうと、くる病というものになりやすくなります。
くる病とは、骨が軟化してしまう病気です。
成長期の子供の骨はカルシウムが不足してしまうと、骨が曲がってしまいますね。
骨が折れやすくなったり、柔らかくなってしまいます。
骨の成長のためには、リン、カルシウム、ビタミンDが必要となります。
食糧難の頃はよく子供がくる病になってしまっていました。
現代は、くる病になってしまうことは少なくなってきていますが、やはり食生活の乱れ、栄養のバランスが乱れた食事などにより、ビタミンD不足となり、くる病になってしまう可能性は十分にあります。
くる病になると、手足の関節が膨らんだり、骨が曲がってしまった状態で成長し、ひどいO脚になってしまうこともあります。
頭の頭蓋骨が手で押しただけで凹んでしまうというようなことすらあります。
他にも、虫歯になりやすい、歯の色がくすみやすい、身長や体重が伸びない、筋力が低下するなどという症状に見舞われてしまいます。
血中のカルシウム濃度も低下し、手足のしびれや麻痺などが起こることもあります。
ビタミンD3の摂取方法!
ビタミンD3の摂取方法としては、不足してしまうと、骨がしっかりと成長できません。
そこで、ビタミンD3を十分に摂取させる必要がありますね。
人間は、ビタミンD3を食べ物から摂取し、日光に浴びることで、紫外線による影響でビタミンD3が生成されます。
ビタミンD3を摂取するためには、動物の肉、魚、レバー、卵などから摂取することができます。
同じ働きをするビタミンD2は植物性で、きのこや海藻や天日干ししいたけなどにより摂取可能です。
ビタミンD類は肝臓や腎臓で加工され、骨の形成をしてくれます。
ビタミンD3は人間の皮膚にある、7―デヒドロコレステロールが、太陽の光を浴びると活性ビタミンD3に変化し、骨の成長に役立ちます。
ビタミンDを摂取した後は、太陽の光をしっかりと浴びることが大切ですね。
赤ちゃんがビタミンD3を摂取するためには?
赤ちゃんのうちは母乳しか飲まないと、ビタミンD3はやはり足りません。
しかし、ビタミンD3を含む食材を食べるわけにもいきませんね。
そこで、離乳食を食べられるようになったら、ビタミンD3を積極的に摂取すると良いです。
母乳の中にはビタミンD3が殆ど含まれていません。
母乳1リットル当たりビタミンD類は0,6から3,0μgなので、1日に飲む量は1リットル未満となり、ビタミンDは十分に摂取できてません。
赤ちゃんの1日のビタミンD摂取量の摂取基準は、5.0μgとなるので、母乳だけだと不足してます。
一方、人工ミルクの場合は、ビタミンD3も豊富に含まれています。
人工ミルクを飲んでいるという場合はビタミンD3不足の心配はないと考えられますね。
完全母乳だと不足してしまっているでしょう。
ビタミンD3不足と完全母乳育児
完全母乳育児だと、ビタミンD3は完全に不足してしまいます。
しかし、母乳で育てることにより、免疫細胞がママから赤ちゃんに与えられ、病気やアレルギーになりにくくなると言われています。
また、授乳のたびに密着することで、精神的に安心したり、母乳を吸うためには力がいるため、顎が鍛えられ、脳の発達を促してくれているとも言われています。
母乳にはビタミンD3が不足しているため、たまには人工ミルクを足し、ママも休んで、ビタミンDを摂取するのも1つの手ですね。
ビタミンD3不足が問題化?
完全母乳育児が進められてはじめ、2000年頃からは完全母乳を進める産院が増えています。
しかし、その一方でくる病の患者数も増えてしまっています。
もちろん、完全母乳であるということだけが原因ではありません。
アレルギーに対しての不安から離乳食を始めるタイミングが遅い、進め方が遅いなども原因の1つだといわれています。
また、紫外線は肌に悪いということで、日光に当たることが極端になく、ビタミンD3不足に陥りくる病につながってしまっているとも言われています。
母乳からのビタミンD3不足を抜け出すために!
完全母乳で育った場合、離乳食が始まる頃には積極的にビタミンD3を摂取し補っていきたいですね。
離乳食の内容
離乳食の内容をしっかりと考えるようにしましょう。
ビタミンDを豊富に含む食材をどんどん離乳食に取り入れていくとよいです。
日光
日光に浴びさせることも大切です。
日光を浴びていないと骨が弱くなったりもろくなります。
薄い肌はデリケートなので、強い日光は控えたほうがよいものの、ある程度日光に浴びさせてあげることは大切です。
家の中で日光を避けるばかりではなく、1日に何度か自宅の外へ出て日光を浴びるようにするとよいですね。
まとめ
栄養素が豊富で一番良いと言われている母乳でも、ビタミンD3という重要な栄養素は不足してしまっているのですね。
不足してしまっているビタミンD3は、離乳食が始まる頃から積極的に摂取させるようにしたいですね。
また、完全母乳のほうが良いというようなことを指導されることもありますが、ママの疲労の面でも栄養素の面でも、人工ミルクを取り入れながらの育児も大切ですね。