子供は虫が大好き!主役は虫!オススメの虫絵本10選

虫は、嫌いだったり苦手だったりする方も多いかもしれません…
私も苦手だったのですが、子どもたちがたくさん捕まえてくるため今では玄関は虫かごだらけで、もうすっかり慣れてしまいました。
それによく見ると可愛かったりもします。
身近にいるちいさな虫たち。
覗いてみると、なかなか面白い世界なんです。
“虫の本”“昆虫の本”というと、図鑑のイメージが強いですが、虫たちを題材にした絵本。実は結構あるんですよね。
今回はそんな虫がでてくる絵本を集めてみました。
シリーズになっている絵本が多いので、1冊気に入ればどんどん読みたくなること間違いなしです。
目次
むしたちのうんどうかい
作: 得田 之久、絵: 久住 卓也、出版社: 童心社
「さあ、みなさん!うんどうかいをはじめましょう」
入場行進を終え、赤組と白組に分かれた虫たちの応援合戦からお話が始まります。
「よーい“ブーッ!”」
「ミイデラゴミムシのおならが スタートのあいずです」
スタートの合図がおならという時点で、子どもたちは大笑いで絵本に惹きつけられるハズです。
走りっこ競争、飛びっこ競争、綱引き…虫たちがそれぞれの特徴を生かして、運動会の競技に参加します。
ちょうちょうとカマキリがダンスをしたり、ダンゴムシが玉入れの玉になっていたり…。
虫たちが運動会をするとこんな感じなんだなと、虫の世界を想像でき、自由でとても面白く、虫の世界ならではのユーモア溢れる絵本です。
むしたちのえんそく
作: 得田 之久、絵: 久住 卓也、出版社: 童心社
「きょうはクヌギばやしのむしたちが タガメいけにえんそくです。」
「すいじょうボートや すいじょうスキーにものれますよ」
この絵本の中の水上ボートはミズスマシ。水上スキーはアメンボです。
他にも、すいれんの花の冒険船に乗ったり、水に浮かぶ葉っぱのお布団でお昼寝をしたり、ミズグモの作ったヘルメットで水中散歩をしたり…
遠足をするのが虫だと、新しい世界観から虫をみて楽しめます。
それぞれの虫の特徴をよくつかんでいるのに、虫が少し苦手な私も思わず笑ってしまうような、かわいらしいイラストと、楽しい話なので、虫が好きなら尚オススメです。
むしたちのおんがくかい
作: 得田 之久、絵: 久住 卓也、出版社: 童心社
「さあ はじめますよ」
「カブトムシがしきだいをたたいて、みんなにあいずをおくります。いよいよ おんがくかいのはじまりです。」
「リリリ― ルルルー リーンリーン コロルリ チロルリ ガチャ ギ― チョン」
「むしたちが たのしそうに えんそうしていた そのとき」…
音楽会をするために集まった虫たち。
早く始めたいのに開催できない原因は、人間!
虫たちの住む環境のことまで考えるきっかけになる一冊です。
“むしたち”のシリーズ
- むしたちのサーカス
- むしたちのおまつり
- むしたちのかくれんぼ
かぶとむしのぶんちゃん
作: 高家 博成・仲川 道子、出版社: 童心社
「みんながすやすやねむるころ。かぶとむしのぶんちゃんが つちのなかからでてきました。」
「ふああー よくねた。おなかもすいたし きのみつをのみにいこうかな」
ぶんちゃんが木の蜜をすいに行く途中、すずめがくんに会ったり、女の子のかぶとむしのぷんちゃんを助けたり、蜜を吸っているところにいじわるをするクワガタたちがやってきたり…
力持ちでカッコ良いかぶとむしの絵本です。
暗い夜にどんな活動をしているんだろう、ほかの虫たちとどんな会話をしているのかな…カブトムシの世界を想像するのが楽しくなる一冊です。
くわがたのがたくん
作: 高家 博成・仲川 道子、出版社: 童心社
主人公はこくわがたのがたくん。
夜、こくわがたのくわちゃんと遊びに出かけると、ひらたくわがたくん、みやまくわがたくん、のこぎりくわがたくん、おおくわがたくん…次々やってきて、みんなで力比べが始まり…
クワガタたちが、自分の立派なあごを自慢しあって、力比べをするお話です。
本物のクワガタも、お話のようにいつも力比べをしているらしく、そのことは巻末のあとがぎの豆知識に詳しく書かれています。
あとがきはこのシリーズの本すべてに書かれてますが、大人が読んでもなるほど~と思わされる興味深い内容なので、ぜひあとがきまで一緒に読んでみてください。
ころちゃんはだんごむし
作: 高家 博成・仲川 道子、出版社: 童心社
だんごむしのころちゃんは、兄弟みんなで外へ遊びに出かけることにしました。
「いってらっしゃい、きをつけてね。こわくなったら まるくなるのよ」
てんとうむしさんや、ミミズさんに挨拶したり、寄り道をしていたころちゃんは、いつの間にかひとりぼっちになってしまいます。
ひとりでいるころちゃんは、カマキリに襲われたり、モグラの穴に落ちてしまい…
ものすごく身近な虫。
だんごむしのことがかわいく思えてくる絵本です。
だんごむしが脱皮する場面が特にオススメです。
ありこちゃんのおてつだい
作: 高家 博成・仲川 道子、出版社: 童心社
「ありこちゃん、あぶらむしさんのところへいって みつをもらってきてくれない?」
「わあい、そとへでるの うまれてはじめて。うれしいな」
お姉さんアリたちのつけた匂いに沿って、それからお日さまの場所も覚えながら歩いていくと、あぶらむしさんたちを見つけるのですが…
道路を歩いていても、公園に行った時も、とにかくどこにでもいるアリ。
そんなアリが主役の絵本なので、虫はあまり…というお子さんにもオススメです。
てんとうむしのてんてんちゃん
作: 高家 博成・仲川 道子、出版社: 童心社
「てんとうむしのてんてんちゃんは、のはらへあそびにいきました。」
「あっ ぽちぽちくんたちだ」
「みてみて。ぼっくのせなか きれいでしょう」
「ぼくのは ぽちぽちがいっぱいだよ」
「くろちゃんのもかわいいね」
「みんなちがうもようだね」
「ぴかぴかひかって きれいね」
いろいろな模様のてんとう虫がいること、ひっくり返ってしまったときにはどうするか、敵に襲われた時にはどうやって逃げるのか…てんとう虫の生態についても、絵本を読みながら楽しく理解できます。
“かわいい虫の絵本”シリーズ
- かたつむりののんちゃん
- ばったのぴょんこちゃん
- ちょうちょのしろちゃん
- かまきりのかまくん
- とんぼのあかねちゃん
カマキリくん
作: タダ サトシ、出版社: こぐま社
主人公はこんちゃんという男の子。
虫が大好きで、紙でいろいろな虫を作っています。
ある日捕まえたカマキリをバッタのいる虫かごに入れます。
次の日の朝、バッタがいなくなっていることに衝撃を受けて、草むらににがしてあげることにしました。
こんちゃんは、カマキリがほかの虫を食べて生きていることを知らなかったんですね。
だからショックで泣いてしまいましたが、カマキリとは友達でいたいけど、大好きな虫だからこそ、他の虫たちが生きたまま食べられてしまうのが耐えられない…。
虫たちが擬人化されているものではなく、カマキリ本来の姿が描かれている絵本です。
タダ サトシさんの絵本
- カブトくん
- ありんこリンコちゃん
- オオムラサキのムーくん
- むしのもり
- おいでよ!むしのもり
- はっけん!むしのもり
- こおろぎのえんまくん
セミくんいよいよこんやです
作:工藤 ノリコ、出版社:教育画劇
とっても気になる題名ですよね…。
ずっと土の中で時期が来るのを心待ちにしているセミくん。
そんなセミくんに電話がかかってきて…
羽化のシーンも、お祝いのパーティーも、どのシーンもとにかく細かくて綺麗で繊細な挿絵が素敵です。
「ミーン ミーン、うれしいな」
「いきてるって うれしいな」
「ミーン ミーン ミーン!」
セミに愛着がわくような、夏に鳴いているセミを応援したくなるような一冊です。
まとめ
虫とりをする子どもたちって、環境や生活の変化もあり、やはり年々減ってきているようです。
私も正直虫のことはまだ好きといえない…むしろ苦手寄りですが、絵本のイラストはかわいらしく書いてあるので、子どもたちと楽しく読ませてもらっています。
とっても身近な生き物である虫。
虫を捕まえに行ったり、お家で飼うのは大変かもしれませんが、そんな中で絵本を通してでも、興味を持ったり、生き方や生態を知ったりできたら、こどもたちの知らない世界を広げていけるのかなと思います。