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妊娠中の癒着胎盤とは?手術が必要?リスクや治療法!

妊娠の数週が進むにつれ、どんどん赤ちゃんに会えるの楽しみでドキドキしていきますよね。

しかし、妊娠中にはトラブルが起こることもありますね。

そのトラブルの1つとして挙げられるのが癒着胎盤です。

癒着胎盤は妊娠中は症状が特に起こらないものの、産後大量出血が起こってしまうことがあります。

そこで今回は、癒着胎盤についての原因や治療法についてお送りします。

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癒着胎盤って?どんな状態?

通常出産時に胎盤はママの子宮から剥がれ落ちます。

胎児と一緒に、又は胎児の後に子宮から胎盤が出てくるのです。

後産と呼ばれるものですね。

ところが、胎盤の一部の絨毛が子宮筋層内に侵入してしまうことにより、胎盤が子宮の壁に癒着してしまうと、産後子宮から胎盤が剥がれ落ちなくなってしまうのです。

子宮から胎盤がスムーズに剥がれ落ちない状態を癒着胎盤というのです。

子宮口の付近に胎盤が形成されてしまう前置胎盤と主に癒着胎盤は起こりやすい傾向があります。

前置胎盤の場合、癒着胎盤のリスクは前置胎盤でない場合と比べ2000倍高いと言われています。

癒着胎盤が起こる確率は妊婦さんが1万人いたら1人か2人というくらい稀なことではあります。

癒着胎盤の原因は?

癒着胎盤の原因は、いくつかあります。

妊娠中をすると至急内部に脱落膜という膜が形成されるのです。

通常は胎盤は脱落膜にくっついてできるため、分娩後子宮からスムーズに剥がれてくれます。

ところが何らかの原因により脱落膜がうまく作られていないため、絨毛が脱落膜の内側にあるはずの子宮筋層に侵入するため、胎盤と子宮筋層が過度に密着し、癒着胎盤となり胎盤が剥がれ落ちなくなってしまいます。

癒着胎盤となる原因は以下のことが挙げられます。

  • 前置胎盤
  • 子宮内膜の過度なひっかき(人工妊娠中絶などにより)
  • 子宮手術による傷の跡(帝王切開や筋腫核の出術などにより)
  • 子宮奇形
  • 内膜の損傷、炎症
  • 先天的子宮内膜形成不全

癒着胎盤の予防法は?

癒着胎盤の予防法についてですが、癒着胎盤を妊娠期間中に診断することが難しいのです。

そのため予防する方法もないのです。

しかし、前置胎盤の時は癒着胎盤のリスクが高いため、慎重に分娩が行われます。

帝王切開の跡の妊娠は癒着胎盤になりやすい?

癒着胎盤の原因の1つとして、子宮手術による傷の跡が挙げられますね。

そのため過去に帝王切開で出産すると、子宮壁を切開するため、子宮内膜が抜け落ちてしまっていたり薄くなってしまいます。

そのため前置胎盤や癒着胎盤になりやすくなってしまうのです。

また、一度帝王切開の経験があり、前置胎盤と診断されている場合、癒着胎盤の可能性が想定されます。

そのため、癒着胎盤を想定した状態で分娩がすすめられ、輸血などの準備が整えられます。

しかし、帝王切開の経験があった場合でも、前置胎盤の場合でも、適切な処置を受けることで、分娩を行い終えることができます。

不安になりすぎずリラックスして分娩に望みましょう。

癒着胎盤の診断はいつ?

癒着胎盤の診断は分娩の時となります。

妊娠中には症状がほぼ現れません。

そのため出産前に検査をして診断するということ難しいです。

しかし、妊娠中に前置胎盤がわかった場合、超音波断層検査、MRIなどを使用し、分娩前に癒着胎盤について予想はされ、確実ではないものの分娩中に処置ができる準備が行われます。

癒着胎盤を改善して出産できる?

癒着胎盤の状態でも出産を無事終えることはできます。

帝王切開で出産する対処法

妊娠後期になっても前置胎盤が治らないという場合は、帝王切開で出産する事が多いです。

帝王切開の手術中に子宮壁に胎盤が癒着していると癒着胎盤と診断が確定します。

自然分娩の場合

自然分娩のあと30分ほど経過してみ子宮が外に出てきていないおいう場合、癒着胎盤が疑われ処置が行われます。

いずれにせよ、出産しないと実際に癒着しているかどうかは確定できないのですね。

癒着胎盤のへの治療法?

癒着胎盤が起きてしまった場合、癒着の程度により治療法が異なります。

剥がれ落ちかけているときは…

癒着胎盤が剥がれかけているときは、完全に剥離させるための治療が行われます。

用手剥離という処置が行われます。

しかし、胎盤が部分的に剥がれているのにもかかわず、少し子宮の壁に付着しているという場合は子宮の収縮はうまくいかないことで大量出血を起こしてしまう可能性があるのです。

そのため用手剥離の前に止血や輸血が優先されることがほとんどです。

開腹手術

胎盤を手で剥がすことはできないという場合、無理やり剥がしてしまうと子宮の壁を傷つけてしまうことになるため、開腹手術に切り替えて剥離させることもあります。

自然に待つ

次の妊娠や出産を希望しているという場合は、子宮動脈の血流を遮断します。

止血がうまく行ったあとに、自然に胎盤が剥がれ落ちてくるまで待ちます。

癒着がひどい場合は…

胎盤の癒着が強く止血も難しいという場合は、子宮を摘出する場合もあります。

子宮摘出は次回の妊娠を希望している場合、かなりショックが大きいことです。

しかし、母体優先のために必要な手術となります。

まとめ

妊娠中は気づくことができないものの、出産して初めて癒着胎盤が発覚することがあります。

癒着胎盤は母体の命にかかわることもあるため、出産前にしっておきたいリスクです。

癒着胎盤が起こる可能性としてはかなり稀なので過度な心配はいりませんが、一応こういったケースもあるということを知っておきましょう。

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