2歳児、3歳児が噛み癖をやめて自分の意思を噛まずに伝えるようになるには?

我が家の次男も噛み癖が少々ありました。
テンションが上がった時、うれしくなった気持ちを抑えられずどうしたら良いかわからなくなっている時に噛むような感じでした。
どんな時に子供の噛み癖が見られますか?
怒られた時、行きたくないことやりたくないことをしているとき、ただただつまらない時など子供をよく観察すると子供が噛むときがわかってきます。
保育所や幼稚園に入る前にやめさせたいと思いますよね。
人を噛むという事はお友達を怪我させてしまうという事になるかもしれません…。
なぜ噛むのか、噛んだ場合どう注意すればよいのか、噛む事をやめさせるためにはどうしたらよいのかをご紹介していきたいと思います。
目次
0歳児が噛むのとは何が違うの?
噛まれた時の痛さが違う
1歳以上の子供には立派な歯があります。
0歳児の歯のない時と比べると噛まれた時の痛さは桁違いです。
あごの力もドンドン強くなっているので、子供が成長するほど痛くなりますよ。
噛む理由も全然違う
自我が芽生え始めた1歳以上の噛み癖には、子供の意思が隠れています。
乳児期から幼児期に移行し、たくさんのことが出来るようになります。
しかし、言葉の発達が緩やかなため、上手く自分の気持ちを伝えたり、コミュニケーションを取ることができません。
1歳以上の噛み癖には、子供の怒りや悲しみなどさまざまな感情が潜んでいます。
0歳児とは全然違うので、参考程度に0歳児が噛む理由を簡単にまとめておきます。
- おもちゃや身近なものの学習(形、温度、触り心地などの確認)
- 自分の気持ちを表現している(眠い、お腹がすいたなどをアピール)
- 生え始めで歯茎がかゆい(歯固めや物を噛んでかゆみを緩和)
- 母乳の味が違う、うまく飲めない(乳首を噛んで授乳に対するなんらかの不満をアピール)
2歳児、3歳児の噛み癖はいつまで?
子供の噛み癖はいつまで続くのでしょう。
噛み癖は、4~5歳頃にやめる子供が多いです。
しかし、10歳を超えても噛み癖が続いてたり、なんと大人になってからも噛んでしまうということがあります。
年齢が高くなってからも噛む理由は子供の頃と変わらず、多くは精神的な不安を抑えるため、和らげるために噛んでしまいます。
大人になるにつれ噛みの癖はやめられなくなってしまいますので、子供のうちに噛みの癖をやめるようにママが治してあげたいですね。
2歳児、3歳児の噛み癖のタイプは?
子供はいろいろな物を噛みますよね。
例えば、ストロー、お箸、歯ブラシ、おもちゃ、ハンカチやタオルなど。
大きく分けて2種類のタイプがいます。
人を噛む子供と爪を噛む子供です。
もちろん、両方やる子供もいます。
多くはお友達、ママ、パパなど親しい人を噛みますが、知らない人を噛む子もたまにいます。
歯が生えている子供に思いっきり噛まれるとかなり痛いです!
傷が残ってしまうこともあります。
他人に噛みついて怪我をさせてしまったら大変ですので、しっかり治しましょう。
爪噛みの癖がある子は少なくありません。
手の指の爪だけではなく足の爪までも噛む癖があるという子も少なくありません。
爪を噛みすぎて、血が出たり、噛んだところからばい菌が入って病院に行かなくてはならなくなることもあるのでやめさせたいですよね。
また、大人になってからではなかなかやめられない癖になりますので、子供のころにきちんと治しましょう。
2歳児、3歳児の噛み癖の原因が愛情不足というのはウソ?
「噛み癖がひどいのは親の愛情が足りてないから」
こんな言葉を聞いたことはありませんか?
実際、噛み癖の強い子を持ち、愛情が子供に上手く伝わっていないのではないかと言われて悩むママも多いです。
しかし、噛み癖が酷いことと親による愛情不足との因果関係は全く認められていません。
噛むことによって自分の気持ちを表現することは、幼児が取る行動として自然であり、普通のことです。
悩みすぎず、理解しながら付き合っていきましょう。
2歳児、3歳児の噛み癖の原因は?
噛み癖の具体的な原因を解明していきます。
一言でいえば「精神的に不安定になるため」です。
いろんな精神状態で噛むことがありますので、子供がなぜ噛むのかを理解しましょう。
甘えたい!かまってほしくて噛む
2~3歳になると自分で出来ることが増えてきて、甘えるということが少なくなってきます。
また、2~3歳になると弟や妹が生まれて自分が放置されることが増えると、自分も甘えたいという気持ちを持ちます。
我が家も次男が2歳の頃にもう一人生まれたため、甘えたかったのでしょう。
噛むことで注目されたい、構ってほしいという気持ちを表現しています。
自分でやりたいけどうまくできず噛む
2,3歳になると自我が芽生え始め、何でも自分でやりたいと思うようになります。
そこでママやパパが手伝うことが嫌で噛むことがあります。
また、自分でやりたいという気持ちはあるものの、しっかりできず、やりたいけどできないというジレンマでイライラして噛んでしまうこともあります。
人に会った時に噛む
会った人に急に噛みつくという場合、悪い気持ちを持って噛んでいるのではなく、挨拶代わりに噛んでしまうという事もあります。
会えたことがうれしい時や出会って嬉しい時にその気持ちを噛みつくという方法で表現してしまうのですね。
喧嘩して噛む
もちろん噛むことが攻撃的意味合いの場合もあります。
自分が使っていたおもちゃを取られた、何かしら遊んでいるときに喧嘩が勃発したときですね。
イライラする、悔しいという気持ちが高まり噛んでしまうのです。
噛み癖がある2歳児、3歳児にママがやりがちなことは?
噛むことだけを叱る!
「噛むことはダメだよ。」「噛んだら怒るよ。」というように「噛む」という行為だけを叱ってしまいがちです。
しかし、この叱り方では子供の噛み癖は治りません。
なぜなら、「子供は噛むことはダメと言われても噛むことでしか表現できないために噛んでいるから」です。
噛むことで子供は自分の気持ちをママに伝えようとしています。
「伝えたいその気持ちをママは理解しているよ」というを子供に伝えてから、「噛まなくても大丈夫だよ。噛むことはやめようね。」と注意しましょう。
噛みつかれたときに声をあげる
歯が生えそろってきた子供に噛まれると本当に痛いので、噛みつかれた痛みから咄嗟に声をあげてしまいがちですが、実は逆効果なんです。
赤ちゃんはママが高い声をあげると遊んでいると勘違いしてしまうことがあるからです。
出来るだけ声をあげずに冷静に「子供がなぜ噛んでしまったのか」を考え、落ち着いて気持ちを受け止めてあげましょう。
後で噛んだことを叱る
外で友達やママを噛んでしまったり、爪を噛んでいたりしていても、周囲の目を気にしてちゃんと叱ることができないママもいます。
しばらくして家に帰ってから「あの時なんで噛んだの?噛んだらダメでしょ!」と言っても、なんで今怒られているのか子供にはわかりません。
噛んでしまったその瞬間に注意することで、子供は「今のはいけないことなんだ。」と感じることが出来ます。
怒鳴る、叩く!
体罰をしてしつけをするのはよくありません。
怒鳴ったり、叩いたりするとママに恐怖を感じ萎縮してしまい、怒鳴っていることに意識が向くため、肝心の「噛むことがダメ」という事が子供の頭に入らなくなってしまいます。
冷静に言い聞かせるように心がけましょう。
2歳児、3歳児が噛んでしまった時は?
噛み癖は、発達が進み言葉が出始めるにつれて自然と治まってくる場合もあります。
しかし、幼稚園や保育園で爪を噛んでいたり、家族だけでなく友達も噛むようになってしまうと気になりますよね。
そのため、できれば保育園や幼稚園での社会生活が始まる3歳頃までには治したいですよね。
では、どうやって注意していけばいいのでしょうか?
冷静に理由を説明する
日頃から家の中で噛んでしまった時に根気強くなぜ噛んだらダメなのかの理由を添えて伝えるようにしましょう。
まず、立ったまま上から見おろす形で言うのではなく、座るか膝立ちをして目線を合わせます。
そして、怒鳴ったり、甲高い声で感情的に叱るのではなく、落ち着いた声で語り掛けるようにしましょう。
「爪からばい菌がたくさんはいってきて病気になったら遊べなくなっちゃうよ。」「爪がなくなって血がでてきちゃうよ、痛いよ」などと噛んだ爪を見ながら教えてあげましょう。
頭ごなしに叱ったり、叩いたりしてしまうと、子供は「怒られて悲しい」「叩かれて痛いよ」という事で子供の心が動揺してママの言葉が耳に入らなくなってしまいます。
友達を噛んでしまった場合はママも一緒に謝る!
自分一人で謝ることができる子は、しっかりと相手のお友達へ謝らせることが大事です。
しかし、2~3歳の時期は自分から謝ることが苦手という子もいます。
「恥ずかしい」「怒られるかも」という気持ちで固まってしまいます。
そんな時は、ママが一緒に謝るようにしましょう。
ママが謝っている姿を見て、子供も謝り方を学んでくれますよ。
2歳児、3歳児の噛み癖をやめさせるためには?
子供とのスキンシップ時間を作る
子供とのスキンシップを取れる時間をしっかりと確保して作りましょう。
いつもスキンシップの時間を作っているという場合は、もう少し増やしてみましょう。
子供が感じる愛情不足や不安や緊張などはすべて親子のスキンシップ、ふれあいにより解消されるのです。
触れ合うだけで子供の心は大きく満たされます。
- 一緒に遊ぶ時間を増やす
- 会話できる時間を増やす
- 1日1回ハグをする
- 意識的に大好き!大切!などの気持ちを伝える
など、愛情を形にして子供にしっかり伝えましょう。
愛している気持ちが大きいのはもちろんですが、それが子供に伝わっていないことが多いのですよね。
子供がわかりやすい、伝わりやすい愛情表現をしましょう。
噛むことが良くない理由をしっかり伝える
噛むことが良くないことだ!と日頃から子供に伝えておくことも大切ですね。
その時は子供が納得する理由をしっかり説明してあげてください。
「腕とか足を噛んだら真っ赤に腫れたり、血が出たりしてとても痛いんだよ。
その傷からばい菌が入って病気になったり、ずっと消えない傷あとが残ったりするんだ。
痛いことをするとお友達と喧嘩になって、〇〇ちゃんともう遊べなくなっちゃうんだよ。」と人を噛むとどうなるのか教えてあげましょう。
「白い爪の部分を噛んでいるだんだん深爪になるんだよ。
深爪になると血が出てくることがあるよ。
血が出たところにばい菌が菌がたくさんはいってきて膿んで痛くなってしまうことがあるんだ。
爪が変形してしまったり、指が痛くて遊べなったりするんだよ。」と爪を噛むとどうなるのか教えてあげましょう。
「噛むのをやめなさい!」というだけではなく、「こういうことになってしまうこともあるからやめようね、やめたほうが良いね!」と伝えるとよいですね。
納得のいく理由があることでやめられる子も少なくありません。
噛めない状況を作って子供に寄り添う
噛むことができない状況を作って子供に寄り添う方法もあります。
これはママが近くで噛まないように見守る方法です。
噛んだ時に「噛まない!」と指摘する方法だと、より噛みの癖が加速してしまう可能性が高いです。
そこで、噛みそうな様子を発見したら、指摘するのではなく、そっと手を握ったり、優しく抱っこして噛めないようにします。
そして子供に話しかけ、なぜ噛みつきそうになっていたのかを見極め、その気持ちを共感してあげることで噛むという意識を紛らわせます。
例えば、おもちゃが取られて噛もうとしていた場合は「おもちゃを取られて嫌だったよね。使いたかったね。」と気持ちを理解しているよ。という事を伝えます。
すると子供は、噛まなくても自分の気持ちは理解してもらえるのだと気づき、徐々に噛み癖が軽減していきます。
こうした行動でやめさせることで愛情も伝わりますし、逆効果になることもなく噛めない状況を作ることができます。
爪噛み癖の場合は噛めないように爪に細工する
噛めないように爪に細工するという方法もあります。
爪苦味成分が入っているマニキュアを塗ったり、爪に絆創膏を貼るという方法です。
また、爪に絵を描いてあげたり、ハンドクリームを塗るという方法もありますね。
そうすることで爪を噛んだときに爪を噛みたくなくなるような状況に見舞われるため、徐々に爪を噛む仕草をしなくなり癖をやめさせることができます。
また、爪が伸びていたりかけていると気になって噛んでしまうということもあるので、爪を短く丸く整えてあげるということも大切ですね。
まとめ
身体能力的には出来ることが増える時期ですが、精神面の発達が追い付かない時期なので、言い聞かせても効果がない場合も多く、大変ですよね。
自我が芽生え始めると、伝えたいことが伝えたいジレンマや苛立ちに寄って、家族に何かを伝える手段として噛むことがあります。
感情的に叱らず、落ち着いて子どもと向きあい、ダメなことはきちんと伝えてあげましょう。
根気強く伝えることが大切で、めげてしまいそうになることもあるかもしれませんが、子どものために社会生活に入るまでにしっかりと改善してあげましょう。
実際に、我が家の次男が2~3歳の頃によく噛んでいましたが、「噛むのはダメよ!」と強く注意した時よりも、噛んだ跡を見せて注意したり、子供の気持ちを理解しているという事を伝えたときのほうが子供は私の話をよく聞いてくれました。
頭ごなしに叱るという事は子供にとって意味のないことだとわかりました。
今では4歳になり、「噛むことは人に痛いことをすること」と理解でき、相手を傷つけると事がほぼなくなりました。
しかし、兄弟喧嘩では意図的に噛むということはありますが…笑
噛み癖で悩んでいるママ・パパは焦らず向き合う事で必ず噛み癖は治りますよ!