子供が耳鳴り?!音がする?考えられる原因と対処法
子供も耳鳴りをすることがあります。
耳鳴りの音の鳴り方は個人差がありますが、多くの場合ブーン、ピー、キーン、ボーといったような音が聞こえると子供が訴えます。
大人は耳鳴りを体感したことがあるという人が殆どですが、子供も耳鳴りが起こるのですね。
しかし、この耳鳴りを子供はうまくパパやママに伝えることができずに辛く感じていることもあります。
子供が耳からの音、耳鳴りを訴える時に考えられる原因、対処法、病院へ受診すべきか否かをご紹介していきますね。
目次
子供の耳鳴りは気づきにくい!!
耳鳴りは、実際は何も周囲で音が鳴っていないのにも関わらず、耳の中からキーン、ブーン、ボーといった音が聞こえる症状です。
子供の場合は耳鳴りの症状を自分で理解することができず、耳鳴りがしているとパパやママに伝えることができないことが多いです。
何も伝えることなく、耳鳴りが原因で機嫌が悪くなってしまっていたり、元気がないというようなこともあります。
耳の違和感を上手に伝えることは子供にとって難しいことなのです。
そのため、耳鳴りがしている、耳鳴りの原因となる異常が起きていることに気づきにくい傾向があります。
子供の耳鳴りに気づくためには?
子供の耳鳴りに気づくためには、
- 子供が耳を頻繁に気にして触れる
- 耳の中に指を入れたりする
- 変な音がすると言う
- 頭を振る
- 嫌がる
というような場合、耳鳴りが起こっている可能性があります。
こういった様子が見られた時は、簡単な言葉で、何か音がするのか、痛みなどが伴うのかなどを聞いて見ましょう。
子供に耳鳴りが起こる原因とは?
子供に耳鳴りが起こる原因としては、以下のことが考えられます。
中耳炎
中耳炎は生後半年~小学校低学年くらいまでの子供が頻繁になりやすい病気です。
この中耳炎が原因となり耳鳴りが起こることがあるのです。
風邪をひくと中耳炎を併発することが多く、喉や鼻などについた風邪のウイルスや細菌が耳管を通り、耳中の粘膜に付着し感染、炎症が起こり中耳炎となります。
中耳炎は大人もなるのですが、子供は耳管が短いことからウイルスが入り込みやすく中耳炎になりやすい傾向があります。
中耳炎の場合は、耳鳴りと共に以下のような症状が見られます。
- 黄色い鼻水が出る
- 高熱が続く
- 耳だれ
- 耳をよく触る
黄色い鼻水は細菌やウイルスが含まれているため黄色くみえます。
耳から膿が垂れているのが耳だれです。
高熱は39度~40度ほどの熱がでることがありますよ。
風邪をひくたびに中耳炎になってしまう子供は少なくありません。
風邪を引いた時は鼻水をこまめにとる、かむなどで予防しましょう。
また、風邪だけが原因となるのではなく、インフルエンザなどの感染症が原因で起こることもあります。
特にアレルギー性鼻炎を持つ子供は中耳炎になりやすい傾向がありますよ。
外耳炎
外耳炎は耳の入り口から外耳道の毛穴、傷から細菌が侵入し炎症が起こります。
外耳炎が原因となり耳鳴りが起こることもあり、子供が耳に触れたり引っ張ったりした時に激しく痛がることが多くあります。
耳から嫌なニオイがすることもあります。
突発性難聴
突発性難聴により、耳が聞こえなくなることがあります。
突発的に起こり、聴覚神経に異常が起こるため、脳に間違った信号が送られ、耳鳴りがおこることがあるのです。
両耳が同時に突発性難聴になるわけではなく、片耳だけが突然聞こえなくなることがあります。
子供に話しかけた時に聞き返してくることが多くなった、音がする方に顔の向きを変えて聞こうとするなどの症状が見られた場合、突発性難聴の可能性があります。
早期治療が必要です。
気づいた時は早急に耳鼻科へ受診しましょう。
子供の耳鳴りの原因はストレス?
子供に耳鳴りが起こっている時、原因がストレスであることがあります。
子供は意外と気を遣っていることがあり、子供が耳鳴りを訴えたとき、家庭環境などを見返すと怒っていることが多かった、忙しく会話が少なかったなどということがある場合があります。
また新しい環境に変化した時なども起こることがあります。
ストレスが耳鳴りの原因となっているのかもしれないと感じた時は、ストレスを取り除いた生活を心がけましょう。
睡眠時間が短いことで疲れが生じ、疲れが原因で耳鳴りが起こるということもありますね。
心身ともにストレスを溜め込まない生活に改善してあげたいですね。
子供の耳鳴りは病院へ行くべき!?
子供が耳鳴りを訴えている場合、急いで病院への受診する必要はありません。
しばらく様子を見ましょう。
しかし、耳鳴りの他に上記で挙げた病院の症状が見られる場合や会話の中で耳が聞こえないような様子が見られるというような場合は早めに耳鼻科に受診しましょう。
中耳炎の場合は、3,4日で自然治癒することもあります。
しかし悪化すると膿が溜まってしまうため、鼓膜を切開し、膿を出さなければいけないこともあるので早めに受診し、投薬などの治療をうけましょう。
鼓膜は再生されるものの、しっかりと治さないと滲出性中耳炎となり、耳の粘膜からの浸出液が中耳に溜まってしまいます。
滲出性中耳炎から突発性難聴が引き起こることもあるので、最後までしっかりと治療を受けることも大切です。
外耳炎の場合は軽度であれば消毒と飲み薬で比較的早く治ります。
まとめ
耳鳴りがしていると伝えてきたり、耳に違和感を感じているような場合、様子をみて、しばらく経っても異常が改善されないという場合は耳鼻科に受診してみるとよいですね。
耳の中は目では確認できないので、実際に病気になってしまっているか判断しにくい部位です。
心配な場合はなにも無ければ安心だという気持ちで受診して相談してみるのもよいでしょう。
耳鳴りとともに耳だれや発熱や痛みなどを感じている場合は早期治療が大切なので早めに受診し治療をうけましょう!