離乳食開始!初期の進め方と意外と知らない危険な食べ物とは?

生後5カ月から6カ月頃から始めるとよいといわれている離乳食。
親世代に聞くママも多いかもしれませんが、実は昔とはかなり違っている現代の進め方。
赤ちゃんが初めてミルク以外を口にすることになりますが、最初はどんな風に進めたらいいのかがわからない! かといって、赤ちゃん連れだと自治体の離乳食教室に行くのもハードルが高い。
今回はそんなママたちの悩みを解決するために、離乳食初期の進め方や使ってはいけない食材など、離乳食初期に知っておきたい知識をご紹介します。
いつから離乳食をはじめるの?準備するものは?
離乳食は、大人と同じように食事を摂れるようになるまでの準備期間です。
大体生後5ヶ月頃から1歳半まで、段階を踏んで食べ物の食感や風味になれていく練習をしていくうちに自然と授乳が減って、いずれは100%の栄養を食事から摂るようになります。
離乳食初期は、離乳食を始めてから2ヶ月ほどの期間を指します。
赤ちゃんの消化機能は生後5ヶ月頃までは未熟で、母乳やミルクしか摂取できませんでしたが、生後5ヶ月を境にその機能が徐々に整い始めるといわれています。
赤ちゃんが大人の食事に興味を持ってよだれが出たり、首や腰がすわってきたら離乳食開始の合図です。
授乳間隔が3時間から4時間に空くようになっていれば、離乳食をスタートしてみましょう。
初めは、すりつぶしてドロドロのペースト状にした10倍がゆからスタートします。
離乳食をはじめるにあたって、あると便利なものはこちらです。
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食事用エプロン
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メラミン製の器
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フィーディングスプーン
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すり鉢
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すりこぎ
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計量スプーン
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小さめの鍋
支えながら座れるようなら、クッションなどを使って赤ちゃんを座らせてあげましょう。
それが難しいようなら、赤ちゃんを座らせた状態で抱っこしながらあげてみてください。
食事エプロンは紙製の物より、洗い替えが出来る素材のものがオススメです。
腕も覆える長袖タイプのものは、赤ちゃんの食べこぼしも服を汚さずに洗えるので使いやすいかもしれませんね。
赤ちゃんが動けるようになると陶器の食器は落として割ってしまうこともあります。
ある程度聞き分けられる年齢になるまでは、メラミン製が安心です。
また、離乳食用の調理セットや赤ちゃん用の食器セットを購入したり、百均で揃えるママも多いです。
多機能ハンドブレンダーを購入しておくと、時短でペーストが作れるのはもちろん、離乳食の段階に合わせて素材をみじん切りすることもでき、大人の料理の幅も広がるので便利ですよ。
離乳食初期の進め方
離乳食初期、特に最初は赤ちゃんの体調や様子を見ながらあげましょう。
時間帯は平日の午前中、かかりつけのお医者さんがあいている時間がベストです。
というのも、万が一赤ちゃんにアレルギーの症状が出た場合、すぐに病院にかかることができるからです。
初日はペースト状にした10倍がゆを、小さじ1だけ食べさせます。
この時、赤ちゃんがスプーンを嫌がったり、食べたものを口から出した場合、無理に食べさせないで終わりにしましょう。
体調が悪かったり、機嫌が悪い時に無理して進めようとすると、赤ちゃんが食事を嫌がってしまうようになるからです。
もっと欲しがる時は少しなら与えても構いませんが、あくまで様子見の段階なので、多くは食べさせないようにしてくださいね。
この時期はまだまだ栄養のほとんどを授乳することで得る時期ですから、食後は授乳をして赤ちゃんの気が済むまで飲ませてあげましょう。
また、アレルギー症状が起きる場合があるので、発疹が出ていないか、下痢や嘔吐はしていないかを気にかけてあげてください。
発疹の場合、お医者さんにかかるまでに消えてしまうことがあるので、もし症状がでたらスマートフォンでいいので写真を撮っておくと対応がスムーズです。
初めの一週間はおかゆに慣れさせる練習だと思って、炭水化物だけのメニューを続けます。
一週間たって、おかゆを上手にゴックンできていたら、ミネラルを多く含んだ野菜か果物を一品プラスしてみましょう。
野菜は柔らかく煮たものをすりつぶし、食べやすい温度に冷ましてから与えます。
苦みのある野菜は控え、人参やサツマイモ、ジャガイモのような滑らかにすり潰せるものがいいかもしれません。
野菜は二日続けて同じ食材をあげることで慣れさせ、赤ちゃんのアレルギーの有無を確認してから新しい野菜へ移るようにするといいでしょう。
旬の野菜は旨味が増しているので、旬のものを使ってみるのもいいですね。
順調なら二週間後にはたんぱく質をプラスします。
タンパク質といっても、肉は消化するのが難しく、未熟な赤ちゃんの胃腸の負担となってしまうので、豆腐か白身魚にします。
初めのうちは豆腐も加熱したものを、しらすをあげる際は茶こしに入れ、お湯を回しかけて塩分を抜いてからすりつぶしてください。
赤ちゃんの味覚は大人より敏感だと言われています。
特に初期は、調味料を使って味付けをする必要はありません。
大人が好む味付けは、赤ちゃんの内臓に負担をかけるだけでなく、味覚の発達に深く影響を及ぼしてしまうので、気を付けましょう。
素材そのままの味を、しっかり味わうことが食への興味に繋がっていきます。
ある程度食材に慣れたら、今日はおかゆとミネラル、明日はおかゆとタンパク質、というように飽きさせないようにしましょう。
離乳食開始1か月後頃には、少し粒を残したおかゆをゴックン出来ることが理想的です。
おかゆに慣れてきたらパンをお湯でくたくたに煮たものや、ゆでたうどんをペースト状にしたものも試していくと、赤ちゃんの新しい刺激に繋がります。
離乳食初期に気を付けたい食材
この時期はどんな食材もしっかりと茹で、柔らかくなったものをすり潰したり、すりおろしたりすることによって、ペースト状にする必要があります。
慣れるまでは消化のいいおかゆとアクが少ない野菜、なめらかなペースト状に加工できる豆腐などのたんぱく質をあげましょうね。
食物繊維の豊富なレンコンやゴボウは、加熱しても歯ごたえがあって食べにくい食材です。
春菊やニラなど、風味にクセのある野菜もこの時期には不向きです。
また、かゆみ成分を多く含む山芋や里いもは、赤ちゃんにはまだ与えられないので、芋類ならジャガイモ・サツマイモを積極的に取り入れると良いでしょう。
1歳以下の乳児に絶対に与えてはいけないものもあります。
それは、ハチミツです。
ハチミツにはボツリヌス菌という細菌が含まれており、免疫機能の未熟な乳児が摂取すると、腸内で菌が繁殖して、便秘や呼吸困難などの障害を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。
意外と知らない人も多く、甘みと栄養価が高いことから上の世代に勧められることもあるかもしれません。
毅然とした態度で断り、赤ちゃんの身体に悪いことを説明してあげてくださいね。
また、生ものも食中毒を引き起こす可能性があります。
しっかり火を通すこと、新鮮なものを新鮮なうちに調理することを心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
離乳食初期は、食べることに慣れる練習という意味合いが強いので、あまり食べてくれなくても焦る必要はありません。
赤ちゃんが食事することを嫌いにならないよう、優しく温かく接してあげてくださいね。
成長するにつれて、きっと食べてくれるようになります。
毎日同じ時間に離乳食を与えているうちに赤ちゃんの生活リズムも整ってくるので、続けることが大切です。
この時期に気になる食物アレルギーや食育に関する記事はこちらを参考にしてみてください。