子供の5月病が増加?変化に注意!原因や症状・対策や治し方は?

子供の5月病というものが増加傾向にあります。
大人でもGW開けの5月病や憂鬱な気持ちになるという事がありますが、実は子供にも起きているのです。
5月、入学や進級を終え、ひと段落な時期ですが、子供は強い疲れを感じているかもしれません。
子供の5月病を知り、お子さまの変化に気づいてあげられると良いですね。
今回は子供の5月病について、ママが気づいてあげるための症状や様子、原因や5月病を改善するための方法をご紹介していきます。
子供の5月病が増加傾向に!原因は?
大人の気持ちの問題で使用されている言葉というイメージが強い5月病ですが、子供の5月病が増加傾向にあるのです。
5月病の原因は?
- 新しい環境に滴応できない事へのストレスや不安や焦り
- イメージしていた新しい環境と現実のギャップ
- 馴れるか馴れないかの時期に来るGWで更に新しい環境への嫌悪感
- 頑張ろうという気持ちの空回りや真面目さ、緊張感
新しい環境で頑張ろう、新しい環境に馴染めないなどという気持ちや、それに対する頑張らなければならないのに上手くいかないなどという時期に、GWという長いお休みがあることで、心や体の張りつめていた糸がプツリと切れてしまうような状態になることがあるのですね。
子供の5月病の症状は?
では子供の5月病の症状についてです。
ここ最近様子がおかしいな、いつまでもお休み気分じゃだめ!なんだか怠けているな。体調を崩しがちだななどと感じている原因は5月病かもしれませんね。
精神的な症状
- イライラしていることが多い
- 不安
- 焦り
- 憂鬱
- やる気が起きない
- 物事への関心が無い
身体的な症状
- 食欲がない
- 朝起きられない
- 歯ぎしり
- 頭痛やめまいなどの体調不良
- 夜寝つけない
- 些細なことで良く泣く
- 疲れやすい
- 幼稚園や保育所(学校)に行きたがらない
- 物や人に八つ当たりする
- 口数が減る
- 表情が暗い
- 喜怒哀楽を表現しない
等という症状が見られます。
子供が5月病にならない為の対策
では子供が5月病にならないために気を付けてあげられる対策についてです。
ママやパパ家族の対応や過ごし方が大きな影響となり対策することが出来ますよ。
頑張りすぎない為の声掛け
つい新しい環境に飛び込ませるママやパパは心配な気持ちや頑張って欲しいという気持ちが言葉となり、子供のプレッシャーになる言葉をかけてしまうことがあります。
「頑張ってね。」「○○しようね!」「○○できた?」などという言葉が原因で、子供が頑張りすぎてしまう事に繋がり、5月病への反動となることがあります。
子供は自分や周囲の状況から、頑張らなければいけない、早く慣れたい、新しい環境から受ける刺激などで自分自身一生懸命です。
そのため、ママやパパ、家族は応援よりも、「頑張りすぎなくていいんだよ」という環境作りをして心を休ませてあげることが大切です。
早く新しい環境に馴れてほしいという気持ちをぐっとこらえ、ゆっくり馴れていけばいい、徐々に出来るようになるという気持ちで接し、声掛けをしてあげると良いですね。
休日のリフレッシュを
一生懸命頑張る平日を乗り越え、休日は家族でリフレッシュできる時間を作ってあげると良いです。
特に、体を動かし汗を流し、日光に当たり過ごすことで、心も体もリフレッシュすることが出来るのでおすすめです。
家族で楽しい時間を過ごすことで、子供は頑張りすぎた気持ちをリセットし、キャパオーバーになることなくまた頑張ることが出来るようになりますよ。
話を聞きだすのではなく聞いてあげる姿勢
子供は新しい環境の中、様々なことを感じ過ごしている事でしょう。
その気持ちを整理したり、不安なことを解消する方法は、やはりママやパパに話を聞いてもらう事となります。
但し、今日は○○できたの?今日はどうだったの?などとママやパパのほうから問い詰めるように聞いてしまうと、逆に負担と感じてしまうことがあります。
年齢が高くなればなるほど、自分から話してきてくれる環境作りや話してきてくれた時にしっかりと聞いてあげるという姿勢が大切ですね。
悩みなどを抱えていた時は、解決策を一緒に考えたり、大丈夫だよという事を伝えてあげる事も大切ですね。
スキンシップをとる
ママやパパと触れあい、スキンシップをとるだけでも、何を声掛けしなくてもストレスが解消されたり、安心感を得ることができます。
一緒にお風呂に入ったり、膝に座ってきたときにギュッとしてあげたり、抱っこやおんぶをいつもよりもたくさんしたり、一緒にゲームやごっこあそびをするなど、一緒に過ごす時間を取りましょう。
また、子供に安心感を与えられるだけではなく、ママやパパもスキンシップの中で、心の変化や異変に気づくことが出来るのでおすすめです。
生活習慣を整える
バランスの良い食事で体の状態を万全に整え、質の良い睡眠を十分に取ることで、体も心も安定させるという事も大切です。
新しい環境になると、普段よりもより心も体も疲れやすいので、十分な睡眠を取れる時間を確保したり、食欲のわくメニューにしたりという工夫をしてみるとよいですね。
GWの過ごし方
GWはお休みですが、普段通りの生活リズムを崩さないほうが良いです。
心も体もいつもと同じ生活を続け、GW開けに備えたほうが、激しい生活の差による影響を受けずに済みます。
また、GW最終日は、翌日に備え、ゆっくりと過ごすことをおすすめします。
遠出のお出かけなどをして、普段生活とかけ離れた非日常的な生活から、日常生活へと切り替えるために、普段良く行くスーパーなどへ行き、明日の朝はこれを食べていこうか!などと翌日の生活が始まる心の準備が出来る時間とるのもよいですね。
子供の5月病を改善するための治し方
では子供から5月病の症状が見られた場合、どうしてあげたらよいのでしょう。
重度の場合は小児科など医療機関への相談が必要になってくることもありますが、大体はママやパパが改善してあげることが出来ますよ。
ママやパパの声掛け
5月病の症状が見られると、怠けているように見えたり、頑張れていないと感じることがあるでしょう。
しかし、そこで頑張りなさい、しっかりしなさいなどと焦らせたり気を奮い立たせる言葉は逆効果となってしまいます。
プレッシャーをかけてしまうような言葉は避け、心の中の気持ちを汲み取りながら、一度、子供の気持ちを受け止めます。
不安だよね。そうだよね。等。
その後、こうしたらできるんじゃないか、だんだんできるようになる、慣れてくる、大丈夫と安心感を与えられるような声掛けを意識すると良いです。
甘い食べ物をおやつで補給
おやつで甘い食べ物を与えてあげることで、脳にブドウ糖が送られ、リラックス効果を得ることができます。
おやつや朝のやる気が起きないようなときに、少し甘い食べ物を食べさせるのもおすすめですよ。
青い色が効果的
脳科学的には、青色は最もリラックス効果を得られる色です。
心が落ち着きリラックスできるので、青色を生活の中に取り入れ、子供の目に付くようにしてみると良いですよ。
柑橘系の香りがおすすめ
玄関や子供部屋などの香りを柑橘系にするのもおすすめです。
柑橘系の香りには、リラックス効果とやる気が起きるホルモン、ノルアドレナリンというものの分泌を促してくれるため、5月病の改善にも良い影響を与えてくれます。
音楽を聴く
音楽には気持ちをリラックスさせたり、やる気を高めてくれる効果があります。
車の中などで場面に合わせ、リラックスする曲やノリの良い曲などをかけ、一緒に楽しんでみると良いですよ。
カルシウムを積極的に
カルシウムは天然精神安定剤とも呼ばれている栄養素です。
ストレスの軽減や心の安定に繋がるので、ヨーグルトや牛乳、チーズ等を食事に取り入れ、カルシウムを摂取させてあげるとよいです。
セロトニンを増加させる
セロトニンという分泌物が減少してしまうと、人間は鬱状態になってしまいます。
子供も同じです。
セロトニンの分泌を促すと5月病改善に効果的です。
バナナや乳製品、大豆にはセロトニンが豊富に含まれているため、積極的に食事に取り入れてみましょう。
保育園や幼稚園(学校)との連携を
保育園や保育所、幼稚園などでも、子供がGW開けの生活に馴染めるか、疲れが出るなどという事は把握しているということで、担任の先生にも、このような症状が見られているという事を伝えておくと良いでしょう。
また、出来る事ならば、疲れが究極に達する前に、少しお休みを取りつつ、様子を見ることが必要な場合もありますね。
まとめ
- 子供の5月病が増加傾向にあります。
- GW開けは特に子供の様子の変化に目を向けましょう。
- 5月病を予防しましょう。
- 5月病を改善するためには、ママとパパの声掛けや環境作りが大切です。
子供の5月病、精一杯頑張っている頑張り屋さんはなりやすくなってしまう傾向があります。
どうしてそうなの?しっかりしてほしいという気持ちも湧き出てくるかもしれません。
しかし、5月病になってしまっているのは、普段お子さまがものすごく頑張っている証拠ですね。
ママやパパ、家族の方もお子さまの変化に焦らず、ゆっくりと徐々に生活に慣れていけるようバックアップしてあげたいですね。