子供に「ダメ!!」は良くない?!ダメと言わずにダメを伝えるおすすめの伝え方

子供がしてはいけない事をした時、危険な時、何かをやめて欲しいとき、ついつい口にしてしまう言葉が『ダメ!』ですね。
意識してみると、咄嗟にダメ!と言う言葉が出てしまっている事も多々あります。
しかし、この『ダメ』という言葉が、子供と親の関係性を壊してしまう因となったり、子供将来に影響してしまう事があるのです。
『ダメ』は子供にとって大きな否定となります。
そこで少し工夫し言葉を変え、『ダメ』を他の言い方に変えて伝えることで、子供にとってとても良い影響を与えることが出来るのです。
言葉1つで子供との人生が変わってくるのなら、気を付けたいですよね。
目次
子供にダメ!は避けるべき。なぜ?
子供は親から『ダメ』という否定的な言葉で伝えられると、自分が否定されているような気持ちやとがめられているような気持ちになります。
自分は親から良く思われていない、大切にされていない、愛されていないなどという気持ちが湧き出てきてしまうのです。
また、大きくなるにつれて、『ダメ』と言う否定的な言葉により、反発したい気持ちも高まり、ダメと言われることを逆にしたくなってしまう事もあります。
人間関係が言葉1つで変わるように、毎日毎日否定的な『ダメ』という言葉でを無意識に使いすぎてしまっていると、親子関係が崩壊してしまう事もあります。
親子関係云々の前に、『ダメ』という無意識な親の言葉で、子供が自分の存在が否定されているような悲しい気持ちになっているのは避けたいですよね。
ダメな事を伝えることは大切!
『ダメ』という言葉は子供にとって良くない言葉ですが、ダメな事を教えないというわけではありません。
危険が伴う場合など子供の行動を止め、正しく教えることは、子供が小さければ小さいほど大切ですよね。
また、こうして欲しい、こうしたほうが良いのにと子供の行動を見て思ったときも、教えてあげることは子供にとって有意義な知識となります。
子供を止めなければいけないとき、子供に良い方法を教えたい時、『ダメ』という言葉以外で、子供に否定的にならない言葉で伝えると良いのです。
ダメ!と注意したい時に使える他の言葉は?
危険なこと、今すぐにやめてほしいこと、など注意したい時に、『ダメ!』という言葉で否定せずに、子供を守ることができる言葉、伝え方をご紹介します。
ストップ!!
危険なことを今すぐにでも辞めさせなければいけない時、例えばはさみを一人で使おうとしている時、一人で歩いていきそうになり危険な時、動いたら危険!!というような場合、大きな声で引き止める必要があります。
そこで大きな声で『ダメ!!』と言ってしまうと、強く否定されたことがとても悲しくなってしまいますね。
また、なぜしてはいけないことなのかと言う理由もわからないまま、否定されたことに対してのショックしか残りません。
そこで使えるのが「ストップ!!」です。
兎に角すぐに行動は止めさせ、その後なぜ止まってほしかったのか、してはいけない事だったという事を、伝えることができ、子供も聞き入れてくれやすい状況で説明することができます。
「やめて!」や「止まれ!」でも同じ意味ではありますが、なんだかとてもキツイ言い方になってしまうように感じますよね。
そこでストップがおすすめです。
一緒に英語も覚えられて良いですね。
○○してくれたら嬉しい
何かしてほしいとき、何かを早くしてほしい時、正しい方法で進めてほしい時等にオススメの伝え方です。
大人でも「○○してはいけないよ。」「○○しないで」などと注意されるよりも、「○○してもらえると嬉しいです。」「○○していただけたら助かる」などと言われた方が聞き入れやすいですよね。
相手の言い分を聞き入れ、対応したくなりませんか?
子供も同じく、「○○してくれるとママ嬉しいな」などと伝えることで、ダメと言われて悲しくなる事もなく、ママがしてくれると助かる行動をすんなりとしてくれるようになります。
保育士さんなども、子供に対して「○○してくれると先生嬉しいな。」
「○○しちゃったら先生悲しいな」「○○していると先生心配だな。」などと伝えているのが見られます。
ママも怪我をしちゃったら悲しいから、それをしていると心配だな、してくれたら嬉しいなと気持ちを交えて伝えると子供にすごく伝わりやすいですね。
いけないよ!
強く叱らなければいけないことを子供がした時、注意することはとても大切です。
その場面でも、「ダメだよ!」ではなく、「○○してはいけません!」「○○してはいけない!!」と強く伝えることで、何がいけない事だったのかと言う事も良く分り、子どもの存在や意見を否定することもなく、危険な事やしてはいけない事を伝えることが出来ます。
バツー!!×ですよー!!
緊急性が伴なわないときは、顔の前で×を作り、「バツー」と伝えると良いです。
特に小さな子供でも伝わりやすくおすすめです。
また、『×』だけではなく、いいことは『〇』、ママや他の人が嬉しくなるようなことをした時はハートなどと表現してあげると良いですね
こうしてほしい!と言う願いを子供に伝える時は?
こうして欲しいのに!こうしたほうが良いのに!という場面がありませんか?
例えば、
ノリを使用して工作をしていて、つけすぎでベタベタ!!
はさみを使っていて、運よく手を切らないけど切りそうな時。
手の洗い方がものすごく適当なときや食事のマナーが悪い時
など・・・。
そんな時も、「ダメ!○○しなさい!」「ダメだよ。○○しないと○○できないよ」などと伝えるのはあまり良くありません。
否定された上に、とがめられているような気持ちになってしまいます。
機嫌が悪くなり反発し、より酷い状況になってしまう事もあるでしょう。
ポイントは暗い方向ではなく、明るい方向に変わるということ、今がダメなのではなく、今もいいけどもっと良くなるという感じで伝えることが大切なのです。
暗い結果ではなく明るい結果を
「○○しないとダメじゃん!!○○できなくなっちゃうよ?」
「ダメだよ。○○になれないよ?」
ではなく、
「○○しておくと○○する時間もあるね!」
「○○できたね!○○も出来るともっとかっこいいんじゃなーい?」
などと、何かしてほしい事、をした後は、子供にとっても良い結果が待っているというように伝えましょう。
すると意外とすんなり変わったり、より頑張れるようになります。
否定せず促すだけ!
例えば急いてほしい時など
「急がないとだめだよ!」
「○○してたらダメだよ!間に合わないよ!」
「おかたづけしないとダメじゃん!」
ではなく
「よし!急ごーう!」
「間に合うように頑張ろう?」
「お付けしましょー」
と明るい口調と雰囲気で促すだけです。
意外と強く否定されるよりも、楽しくスムーズに行動してくれますよ。
言葉以外にも、ダメという言葉を使わなくても
何かをしてほしい時は
- 時間を教えて時間を見て示す。「何時までに終わらせよう!何時には○○に行くよ」
- 選ばせる。「先に○○する?先にこれしちゃう?」と選ばせることでしなければいけないと子供が自分で思うようになる。
- ゲーム形式で楽しく!「どっちが早く○○出来るかな?よーいどん!!」「上手に○○出来るかな~?」
などと明るく伝えて行動を促すことができます。
まとめ
ダメという言葉は、とっさに出てしまいがちですし、一から説明したり工夫するよりも意外と簡単に子供に何かをやめさせたり、諦めさせることが出来てしまいます。
しかし、それは、子どもが本当になぜしてはいけないのかという重要なことを知るのではなく、自分だからしてはいけないのだ。自分がいけない存在なんだと思ってしまう原因となるのですね。
一方でママやパパは子供にダメな事を伝えたり、正しい道を教えることはとても大切です。
そこでダメと否定するのではなく、子供が前向きに明るく捉えたり、こうだからダメなのだという理由を理解できるように伝えてあげたいですね。
意識してみるだけでもダメ!という言葉をつい使ってしまっている自分に気づきます。
これからでも遅くないはずです。
他の言葉で伝えてみると、子どもの顔も全然違っていますよ♪