子供の食中毒の原因と症状!その予防法と対処法!

日々生活している中で細菌やウイルスはたくさん存在していますね。
その中で食中毒が引き起こってしまう原因となる菌もあります。
子供が食中毒の原因となる菌を摂取してしまった場合、食中毒の嘔吐や下痢などが起こり、子供の場合は重症化しやすいので注意が必要なのです。
そこで今回は子供の食中毒の原因や症状について、また予防方法や発症してしまった場合の対処方法についてご紹介します。
目次
食中毒とは?
食中毒はウイルスや細菌などが含まれて居る飲食物を食べてしまうと引き起こります。
発症すると嘔吐や下痢や発熱などが起こる中毒症状が起こります。
飲食店で起こる食中毒はニュースで取り上げられたりするため、多いように感じますが、実は毎日食事をしている家庭内でも食中毒は起こってしまうことがあるのです。
家庭内で起こると症状が集団では出ずに一人だけに起こってしまうこともあるので重症化するまで気がつくことができないこともあります。
そこで症状をしっかりと把握し、早めの対処をすることが大切です。
食中毒の原因と種類
食中毒の原因となるのは、細菌・ウイルスとなります。
- フグなどによる食中毒は、動物自然毒
- きのこなどによる食中毒は、植物性自然毒
科学物質や寄生虫が原因となっていると言われてます。
細菌の場合は温度や湿度により食べ物の中で増殖してしまいます。
増殖したものを食べた結果、食中毒となるのです。
ウイルスは食べ物内で増殖することはありません。
しかし、食べた後に人間の腸内で増殖し食中毒が起こってしまいます。
子供の細菌性の食中毒の予防法!
まずは細菌性が原因となり食中毒が起こる場合の予防方法についてご紹介していきます。
細菌性の食中毒の場合、原因となる菌が食べ物で増殖してしまうことで起こります。
主に5月~8月頃に常温で増殖してしまいます。
原因となる菌は、
- 黄色ブドウ球菌
- 病原大腸菌
- ボツリヌス菌
- キャンピロバクター
- サルモネラ属菌
などが挙げられます。
予防法
予防方法は、食材の中心部が75度以上である状態で1分以上加熱すると消滅します。
夏場は肉類の中心部までしっかりとよく火を通した状態で食べるようにしましょう。
細菌を持ち込まないようにするためにも、お料理をする前に爪を切り清潔に、手をしっかりと洗ってから使用しましょう。
子供のための特別な予防法
子供の場合は他にも特別な予防方法があります。
夏場ミルクを作った状態で常温で置いて置いてしまうと、短時間で驚くほど細菌が増殖してしまいます。
細菌性食中毒の原因となってしまいます。
また、哺乳瓶を煮沸消毒していたとしても、乳首やビンの縁や底、乳首とビンの接続部分、などにミルクが残ってしまっていると、そこで細菌が増殖してしまい、食中毒が起こる原因となってしまいます。
あら残しなく清潔な哺乳瓶を保ち、ミルクは作り置きせず、飲む直前に作るようにしましょう。
また、塩分が少ない食事は細菌が増殖しやすい状態となります。
離乳食は塩分が少ないので、細菌が増殖しやすいので、調理した後すぐに食べさせるようにすると良いです。
保育所や幼稚園にお弁当を持って行く場合も細菌が増殖しやすい状態です。
お弁当が冷めるまで蓋を開けて置きましょう。
温かい状態で蓋を締めてしまうと、水蒸気により細菌増殖の原因となってしまいます。
また、お弁当の温度が上がらないように、保冷剤をいれて持
ってくことも大切です。
生物を入れないようにする、水分が少ないおかずにするという工夫をすると、より細菌の増殖しにくい食中毒になりにくいお弁当となるのでおすすめです。
ウイルスが原因となる食中毒を予防する方法
続いてウイルスが原因となり起こる食中毒を予防する方法についてです。
ウイルスが原因で起こる食中毒の中で有名なのはノロウイルスですね。
ウイルス性の食中毒の場合は、生牡蠣やホタテなどの二枚貝の摂取やウイルス性食中毒に感染している人の嘔吐物や便からの二次感染などが原因として考えられます。
子供の場合、ウイルスが原因となる食中毒を発症することは少ないものの、親や周囲の身近な人がウイルス性の食中毒に感染して、嘔吐物や下痢便から感染してしまうというケースが多いです。
主に冬場に感染、発症しやすい傾向がありますね。
予防法
ウイルス性の食中毒を引き起こす原因となるウイルスは、熱に弱い傾向があります。
そのため、85度以上で1分間以上加熱することで活性性が無くなり、食中毒を引き起こさない状態となります。
しっかりと加熱し予防しましょう。
子供のための特別な予防法
子供のための予防方法としては、まずは抵抗力が低いうちは二枚貝の摂取を控えたり、生ものは食べさせないようにしたほうがよいですね。
また、もし家庭内の誰かがウイルス性の食中毒に感染してしまった場合は、嘔吐物はすぐに拭き取りましょう。
嘔吐物や排泄物に触れると感染します。
乾くと空気中に飛散してしまうので、より感染が拡大してしまいます。
嘔吐物や排泄物がついたらすぐにふきとり、更に次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
家庭では塩素系の漂白剤を薄めたもので拭き取るとよいです。
また、シーツや衣類などについた時は、塩素系の漂白剤に漬けて優しく揉み洗いしてから洗濯するとよいです。
また、トイレや洗面台、お風呂なども念入りに掃除し消毒したほうが良いです。
感染者が使用した食器やコップや箸等は、85度以上の熱湯で加熱すると消毒でき感染予防できます。
熱湯消毒だけではなく、塩素系漂白剤もともに使用し消毒すると、更に感染を予防することができるのでおすすめです。
子供の食中毒に早く気づくための症状のポイント
子供の食中毒が悪化しないためには、早く気づき早く対処することが大切です。
感染を広げないためにも早く気づくことが大切ですね。
そこで、子供の食中毒の症状や気づくためのポイントについてです。
急に下痢や嘔吐が起こる、発熱などが起こった場合、食中毒を疑いましょう。
風邪だろうと考え放置してしまうと重症化してしまう原因となります。
疑わしい時は早めに小児科を受診しましょう。
食べたモノだけではなく、生活の中で口に菌が入り込んでしまい発症することもあります。
子供が食中毒になった時の対処法
子供が食中毒になってしまった場合は以下の対処法を行いましょう。
早く受診
できるだけ早く小児科を受診しましょう。
食中毒の場合、食中毒が重症化するだけではなく、他の病気が誘発されてしまうこともあります。
症状が起こり、食中毒が疑われる場合は、早めに病院へ受診しましょう。
食中毒は最悪の場合死に至ってしまうこともあるので注意が必要です。
受診後もこまめに確認し、急変に備える必要がありますね。
下痢や嘔吐は出したほうが良い!
下痢や嘔吐は我慢させずに出させましょう。
体内にある細菌やウイルスを体外に排出するための大切な症状です。
薬などで止めてしまうことで、症状が長引いたり重症化してしまう原因となります。
我慢させずにすべて出しきりましょう。
脱水症状に注意
脱水症状に注意が必要です。
下痢や嘔吐になってしまうと、脱水症状に陥りやすくなります。
小さい子供は特に脱水症状に陥りやすい傾向があります。
こまめな水分補給を意識的に行いましょう。
水分が十分に補給できていると、菌を体外に出しやすくなるので、嘔吐や下痢も増えますが、症状が早くおさまることに繋がります。
水ばかりだとなかなか飲めないという場合は、イオン飲料等も活用するのもよいですね。
家族への感染を防ぐ
お世話をするパパママ、共に過ごす兄弟など、周囲の人への感染を防ぐことが大切です。
しっかりと正しく処理、消毒し感染を防ぎましょう。
子供の食中毒に市販薬で対応出来る?
子供の食中毒に市販薬で対応することが出来るか否かということについては、症状が思い時は市販薬に頼らずに、早めに小児科に受診する事をおすすめします。
症状が軽い場合は市販薬の整腸剤で対応品柄水分補給をしっかりと行うことで対処することができます。
しかし、注意点としては下痢止めは飲ませてはいけません。
下痢や嘔吐は止めずに出すことが大切であるということを忘れないようにしましょう。
重症化することもあるので、できれば受診し医師の指示を受けたいですね。
まとめ
子供の食中毒は辛く、できるだけ防いであげたいですね。
できるだけ予防するためにも、自宅内ではしっかりと加熱したり清潔にしたりと予防方法を実践し防ぎたいですね。
また、食中毒に罹ってしまった場合は早めの受診や、下痢や嘔吐は出し切るように対処しましょう。