赤ちゃんのへその緒がとれた!おすすめの保管方法は?お手入れは必要?注意点とは…

赤ちゃんのへその緒がついている状態だと、パパママは沐浴の時、体を拭く時、オムツ替えをするときなど、へその緒の状態がものすごく気になりますよね。
「とれた時に見過ごして捨ててしまわないようにしてくださいね」
なんて言われたら、いつ取れるのだろうとドキドキしたり、とれたあとはどうしたら良いのだろうと心配にもなりますね。
そこで今回は、赤ちゃんのへその緒が摂れた時の保管方法や、へその緒が取れた後のおへそのお手入れ方法、注意点などについて詳しくご紹介していきますね。
目次
へその緒とは?
へその緒は妊娠2ヶ月頃、へその緒の元が作られ始めます。
生後3ヶ月頃から徐々に機能し始めます。
生後5ヶ月頃には本格的にへその緒が機能します。
へその緒によりママと赤ちゃんが結ばれており、栄養素の補給や酸素の補給を行います。
また、いらないものはママの体に送るなど、赤ちゃんの肺、腎臓等など、臓器の変わりとして活躍してくれるものです。
へその緒がとれた時の状態とは?
へその緒が摂れた後、へその状態は傷口と同じような状態です。
とてもデリケートです。
お腹の奥に根本が引っ込んだ状態になります。
そのため、乾燥しにくく、雑菌がついてしまった場合、炎症が起こりやすくなります。
へその緒がとれた時のおへそは、必要以上に触れないように気をつけましょう。
へその緒が取れた後に、臍のシワにかさぶたのような茶色い塊が入り込んでいることがあります。
強くこすって取ろうとしたり、掻き出して取ろうとするのはやめましょう。
優しく撫でるような力で、汚れを拭き取るようにして取り除くようにするのが正しい方法となります。
また、取れないときは無理に強く取ろうとしなくても、沐浴やお風呂を繰り返しているうちに、自然に綺麗になるのを待つとよいですよ。
へその緒はいつ頃とれるの?
へその緒はいつ頃取れるのだろう…。
だいたいの時期が分かっていれば、見過ごして捨ててしまったり無くしてしまうことがなさそうですよね。
へその緒が取れる時期としては、大体、生後1~3週間程でへその緒が乾燥し、取れることが多いです。
しかし、中には、生後1ヶ月くらい取れない場合もあります。
なかなか取れないなという場合、無理に取ろうとしたり、引っ張ったりするのはやめましょう。
自然に取れるまで待つのが正しい方法です。
もし、生後1ヶ月経っても取れないという場合、念の為、生後1ヶ月検診で小児科医に相談してみるとよいでしょう。
日本ではなぜへその緒を保管するの?
日本では、分娩時に出た胎盤や臍帯などを胞衣と呼んでいました。
胞衣は母親のお腹から出てきた後も影響するものであり、生まれたばかりの赤ちゃんが笑っているのは胞衣笑いと呼び、胞衣が赤ちゃんを笑わせてくれていると考えられてきました。
そのため、胞衣はとても大切なものであり、壺や桶などに入れ、産室の横、軒下、などに埋める、川や海に流すなどという方法が取られていました。
明治20年以降、胞衣及産穢物取締規則が施行されたため、埋める、流すなどの行為が禁止されました。
しかし、その後も胞衣を大切にするという気持ちは続き、へその緒が保管されるようになったのですね。
へその緒の風習や言い伝えがある!?
へその緒は大切に思われていたものであり、風習や言い伝えも色々あります。
へその緒をママの棺桶の中へ
へその緒をママが死んでしまった時に、棺桶の中に子供のへその緒を入れて貰うと良いという言い伝えがあります。
死んだあと、闇魔大王さまのところへ行き地獄行きだと言い渡された後、へその緒を見せると多めに見てくれて天国へ行けると言われています。
へその緒を子供の棺桶の中へ
へその緒を子供自身の棺桶の中へ入れるという風習もあります。
へその緒はママと赤ちゃんが繋がっていたものであり、棺桶に入れれば、天国でもママと会うことができるという言い伝えがあります。
煎じて子供に飲ませる
へその緒を煎じて子供に飲ませるという方法もあります。
子供が大病を患わった、夜泣きがひどいなどというときに、へその緒を煎じて飲ませると助かる、おさまるというような言い伝えがあります。
へその緒が取れたら!保管方法
へその緒が取れた際は、まずはへその緒をしっかりと乾燥させることが大切です。
乾燥させた後は専用の容器に入れて保管することになります。
アメリカやその他の海外ではへその緒を保管しておくというような風習はないようで、日本でもとっておく人ととっておかない人がいます。
もちろん、家庭の方針によっては捨てるという選択もありです。
しかし、妊娠中に赤ちゃんとママが繋がっていたという証拠をとっておきたいなという気持ちで保管しておくパパママも少くありませんね。
目の前で取れた、取れたことに気づいたという場合は、保管しておくとよいでしょう。
もし、取れたことに気づかなかった場合、誤って捨ててしまったということがあっても、あまり気に病まなくても大丈夫です。
へその緒を保管する際におすすめの容器
へその緒を保管する際におすすめの容器としては、桐製の箱となります。
桐製の箱は日本では昔からへその緒を入れる容器として使用されてきました。
桐は湿度を低い状態のまま、一定に保つことが出来る、恒湿性という作用があるため、桐箱の中にあるものが腐りにくいというメリットがあるのです。
また、桐の香りには防虫効果があるため、虫が入りにくいというメリットもあります。
軽くて丈夫であるという部分もメリットの1つですね。
へその緒の保管に際し、桐の箱はとても良い適切な容器となります。
へその緒の正しい保管方法
まずは取れたへその緒を通気性の良い布で包みます。
ガーゼなどで包むとよいですね。
包んだへその緒を数日間置いておき、へその緒をしっかりと乾燥させましょう。
しっかりと乾燥していないと、へその緒がカビてしまったり、腐ってしまう原因となります。
桐の箱を用意し、保管しましょう。
箱の中にそのまま入れても大丈夫です。
清潔なティッシュやコットンなどを敷いてから保管するのもよいですね。
桐の箱や専用のケースに入れた後は、書く場所があるため、赤ちゃんの名前や生年月日、へその緒が取れた日付などを記入しておくとよいです。
プラスティック製の容器、布製の容器の場合、保管中に湿気がでやすく、腐敗の原因となってしまいます。
カビが繁殖してしまうことも珍しくないので気をつけてくださいね。
へその緒が取れた後のお手入れ!
ではへその緒が取れた後のお手入れ方法や注意点について詳しくご紹介していきます。
へその緒が取れた後のお手入れ方法
へその緒が取れた後は、アルコール消毒すべきであるとおすすめしている病院もあります。
一方、水だけで拭き取るという方法で十分であるとしている病院もあります。
退院する前に、病院の方針に沿うお手入れ方法を確認しておくとよいでしょう。
万が一、へその緒が取れた後にへそが赤く腫れてしまっている、へそから膿が出てきている、へそからの嫌な臭いが強烈であるなどという場合、へその緒が炎症を起こしていたり、病気になってしまっている可能性が高い状態です。
悪化してしまう前に小児科に受診し相談してみてくださいね。
注意点!
へその緒が取れた後、昔は五円玉や包帯を使用し処置しました。
それが一般的だったのです。
しかし、現在は昔のような方法はあまりおすすめされていない方法となっています。
乾燥しにくい状態となり、雑菌が増えやすくなってしまいます。
ガーゼに軽く包み自然乾燥させるとよいです。
へその緒はいつ本人に渡すべき?!
昔はへその緒を本人にわたすのは、男性の場合、戦争に行く前でした。
子供と母親が繋がっていたへその緒を渡すことで、また母親のところへと戻って来れるようにと願いを込め渡されていたのです。
しかし、最近は男性のへその緒は実家で保管されたままということが多いですね。
女性の場合は、お嫁さんへ行く時に渡すということが昔も今も多いです。
結婚をした際に母親から旦那さんへ渡されるというケースもあります。
まとめ
赤ちゃんのへその緒を保管するという風習があるのは、日本とアジアの一部の国だけの独特の風遊だと言われています。
欧米では殆ど行われていません。
また、最近では取っておくという風習が少くなってきていますが、思い出として保管しておくのもよいですね。
もし、取れた時に捨ててしまったり、気づかないうちにとれていたというエピソードがあれば、その出来事を子供に教えてあげるのもよいですね♪
なくしてしまったからといって、バチが当たったり、ダメなことではないので安心してくださいね!