子供のインフルエンザ脳症に注意!後遺症が残る?!症状や対処法!

冬になると子供たちはインフルエンザの流行により感染してしまいやすくなりますね。
我が家も保育所に行くようになってから、やはり感染してしまいます。
そんなインフルエンザですが、インフルエンザ脳症というものがあるのです。
インフルエンザ脳症へと発展してしまうと、脳が危険にさらされ、場合によっては後遺症が残ってしまうこともあります。
そこで今回はインフルエンザ脳症の症状や対処法、治療法や予防方法、後遺症についてなどを詳しくご紹介します。
目次
インフルエンザ脳症って?
インフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルスに感染することで起こる可能性があります。
免疫異常が起こり、脳の働きに異常が起こってしまうのです。
インフルエンザ脳症はインフルエンザによる合併症の1つであり、5歳以下の乳幼児が起こりやすい傾向があります。
インフルエンザ脳症が起こってしまうと後遺症が残ってしまったり、命を落としてしまう危険性もあります。
インフルエンザを重症化させないことが大切です。
インフルエンザ脳症の症状は?
インフルエンザ脳症の症状は、通常インフルエンザの時に見られる高熱、関節痛、倦怠感、咳などの症状とともに、意識障害が5分異常続いたり、痙攣が起こってしまうことがあります。
熱が出たあと、数時間から1日の間に現れることが多いです。
痙攣
インフルエンザにより痙攣が起こった場合、インフルエンザ脳症により痙攣が起こっているということもありますが、高熱による熱性けいれんがおこっている可能性もあります。
熱性けいれんの場合は5分以内におさまった場合は特別な治療は必要ないとされています。
しかし、15分以上続いてしまっているという場合や左右非対称のけいれんが起こっているというような場合はインフルエンザ脳症が原因となり起こってしまっている可能性があります。
インフルエンザ脳症が原因でけいれんがおこっている可能性がある場合はすぐに救急車を呼びましょう。
意識障害
インフルエンザ脳症になってしまっている場合、意識障害が起こることがあります。
ウトウトしていたり呼びかけても反応がない、刺激を与えても反応しない、という場合意識障害が起こっている可能性が高いので救急車を呼びましょう。
異常行動
異常行動が起こることもあります。
インフルエンザ脳症になってしまうと幻覚を見て意味のわからない行動をとったり、意味のわからない事を言うことがあります。
また、理由もないのに怒ったり泣いたり、笑ったり歌いだしたり、壁に向かって突撃していったりというような異常行動が起こることもあります。
異常行動とともにけいれんや意識障害が起こっている場合は早急に救急車を呼びましょう。
意識障害やけいれんがない時はしばらく様子を見て、長時間続く場合は病院に受診し医師に診てもらうとよいです。
インフルエンザ脳症の診断方法とは?
インフルエンザ脳症の診断方法としては、まずはインフルエンザの診断が行われますね。
鼻の粘膜を 綿棒で採取するという方法で即検査結果が出ます。
インフルエンザが陽性であり、それに加えて意識障害や痙攣が起こってしまっているという場合は、インフルエンザ脳症が疑われ、頭部の画像検査としてCTやMRIが行われたり、脳波の検査が行われます。
インフルエンザ脳症になってしまった場合の治療法!
インフルエンザ脳症になってしまった場合の治療法についてです。
支持療法
支持療法の場合、心配機能の評価や安定化、気道の確保などが行われます。
また、体温や呼吸数や血圧のモニタリングも行われます。
更に抗けいれん薬によるけいれん対策、体温管理のための解熱鎮痛剤が用いられることもあります。
特異的治療
特異的治療というものもあります。
インフルエンザ脳症の原因となる免疫異常を抑えるための治療が行われます。
ステロイドが大量投与されるメチルプレドニゾロン・パルス両方が行わます。
また、ガンマグロブリン療法という免疫抑制効果のあるたんぱく質が投与される治療もあります。
インフルエンザ脳症で後遺症が残る…?!
インフルエンザ脳症が発症すると約25%の確立で後遺症が残ると厚生労働省により発表されています。
インフルエンザ脳症により起こる後遺症としては…
- 身体障害(四肢麻痺、片麻痺)
- 精神的障害(知的障害、てんかん)
- 高次脳機能障害
などが挙げられます。
後遺症はリハビリテーションを通ずることである程度回復するとされています。
しかし、症状によっても回復するかどうかは全く異なり、担当医としっかりと相談する必要がありますね。
インフルエンザ脳症の予防法!
インフルエンザ脳症にならないための予防法が知りたいですよね。
インフルエンザ脳症を予防する方法は 、インフルエンザを予防することとなってしまいます。
インフルエンザを予防するために、毎日の手洗いうがいをしっかりと行うように徹底しましょう。
また、外出時にマスクを着用するようにしたほうがよいです。
また、インフルエンザの重量化を防ぐために、インフルエンザの予防摂取を受けておくことも大切ですね。
5歳になるまでは特にインフルエンザ脳症の発症率が高いため、インフルエンザの予防摂取を受けておいたほうがよいですね。
生後6ヶ月以降なら打つことができます。
解熱剤にも注意
インフルエンザの発熱時にアスピリンを含む解熱剤を服用してしまうとインフルエンザ脳症を引き起こしてしまう原因となります。
重症化してしまうこともあります。
解熱剤はアセトアミノフェン系が推奨されています。
高熱で苦しんで居る時は解熱剤を活用し少し楽にしてあげることも大切なので、医師に処方された解熱剤以外は使わないようにしましょう。
まとめ
インフルエンザに感染してしまうとインフルエンサ脳症になってしまう可能性があるので、インフルエンザを予防することが大切ですね。
インフルエンザ脳症の死亡率は30%から10%に低下しましたがやはり大切な命が奪われてしまう危険性があります。
インフルエンザ予防で守りたいですね。
もちろんですが、インフルエンザも放置せずしっかりと治療を受けることが大切です。
最後まで処方された薬もしっかりと服用してしっかりと治しましょう。