子供にお箸の練習をやる気にさせ、綺麗なお箸の持ち方を身につけるには?

子供にちゃんと正しいお箸の持ち方を教えられますか?
子供のお箸の練習方法を知っていますか?
「いつから?どうやって?どんな箸がいいの?」「なかなかちゃんと持ってくれない」「そもそも自分のお箸の持ち方があっているか不安」
など様々な悩みを抱えているママが非常に多いです。
子供にお箸の持ち方を教えることはママやパパの役目です。
変なクセがついてしまうと直すのが大変ですから自分の子供が恥ずかしい思いをしないようしっかり教えてあげましょう。
子供のお箸の練習方法や持ち方、教え方を紹介していきます。
目次
子供がよくやる間違ったお箸の持ち方!
両手持ち
一本ずつを右手と左手に持ち両手をつかってものを挟む持ち方です。
子供に何も教えずに持たせると一つずつ持つことがあります。
握り箸
二本のお箸を握り込む持ち方です。
フォーク状態です。挟むというより刺すことしかできません。
間違っているんですが、子供らしくて可愛らしいので見ている分には好きです。
ペン箸
薬指を使わず、2本の箸を1本の鉛筆を持っているように持つ持ち方です。
そうなると箸先があまり開くことができません。
開こうとすると箸を落としそうになります。
そのため、つかむのが難しいので、食べ物をすくうしかないです。。
交差箸
箸先が交差する持ち方です。
実際にやってみるとなかなか大変な持ち方です。
箸先を揃えることができないので小さな物はつまめません。
ペン箸と同じで物をお箸ですくうしかないです。
子供が間違ったお箸の持ち方になる原因は?
お箸を持つ筋肉が発達してない。
小さな子供はまだまだ筋肉が未発達のため、力をお箸にうまく伝えることができず、上手につかめないことがあります。
子供は、変な持ち方がマナー違反であることよりも食べれることを重視します。
そのため、子供自身が力の入る持ち方に変えてしまいます。
子供が正しい箸の持ち方で持てるようになるまで時間がかかります。
正しい持ち方がわからなくなり、お箸の練習の間に何度も間違った持ち方をします。
忙しいパパやママの場合、子供が間違った持ち方に変形していることに気づけず、子供自身は正しい持ち方ができていると思っていることがあります。
正しい持ち方を教わっていない
ママやパパが正しい持ち方ができていないことがあります。
そのため、教わったお箸の持ち方が最初から間違っているため、正しい持ち方を知らない可能性があります。
子供は教わった持ち方はできているため、子供自身は正しい持ち方ができていると思っていることがあります。
子供のお箸の練習はいつから?
お箸を練習させる時期が明確に決まっているわけではありません。
目安としては「スプーンを握って持つところから鉛筆のように持てるようになってから」です。
スプーン、フォークが使いこなせるようになったら開始の合図です。
どうしても年齢の目安を知りたい!何歳から?
お箸の練習を始める時期は、お子さんによって本当にさまざまなのであくまでも目安ですが、2歳になったら教え始めても良いです。
2歳でお箸が使えたら早いです。
過去のNHKの番組で専門家が「お箸トレーニングは3歳半~4歳からでもOK」と話していました。
幅が広いですが、結論としては2歳から4歳くらいです。
子供にお箸の練習をさせるのは右手?左手?
利き手はいつ決まるの?
多くのママが不安に思うことです。
保育園、幼稚園の先生に相談するママも多いようです。
子供がクレヨンなどでお絵かきをしたり、ボールやおもちゃを投げたり、スプーンを持ったりするようになると、それらを左手でつかむことがあります。
また、ママが右手に持たせてもそれを左手にすぐに持ち変える子供がいます。
そうするとママは「もしかしてうちの子は左利きなのかな」と考えますが、2歳頃ではまだ利き手は決まっていません。
有名な話ですが、アメリカの発達心理学者ゲセルが、利き手について詳しい観察を行いました。
その結果「4歳頃に固定される」と発表しました。
4歳頃までは右で持ったり、左で持ったりするようです。
それまでは好きに持たせてあげればよいと思います。
左利きだとわかったら右利きに直すべきか?
左利きを右利きに直させるかは賛否両論の意見があります。
右利きであれ、左利きであれ子供の成長の妨げにはなりません。
親の判断で決めてよいです。
子供の成長の過程の一つの楽しみとして前向きに考えましょう。
子供に教える正しい箸の持ち方!
ママが正しい持ち方を確認しましょう!
知らなきゃ教えられませんからね。
- 上の箸は、親指・人差し指・中指の三本で持ちます。ほぼ鉛筆を持つ時と同じです。
- 下の箸は、薬指の先端と親指・人差し指の股部においてしっかり固定します。
上の箸と下の箸が離れていることがポイントです!
子供に教える正しい箸の動かし方!
下の箸はしっかり固定し動かさず、上の箸を上下に動かす
「1」を書くイメージで人差し指と中指で縦に動かします。
ちゃんと上の箸だけを動かしていますか?
ポイントは、二本とも動かすのではなく、上の箸だけを動かす!これです!
どうやって子供にお箸の練習をさせればいいの?
鉛筆やスプーンはちゃんと持てますか?
お箸ではなく、他の物の持ち方がどうなっているか?を子供と一緒に確認しましょう。
鉛筆はちゃんと持っているか?
スプーンはちゃんと持っているか?
もう一度、鉛筆持ちがちゃんとできているか確認しましょう。
いきなりお箸を2本持たせちゃダメ!
いきなり2本のお箸で練習するのでうまくいきません。
まずは1本のお箸で練習しましよう!
鉛筆を持つように1本のお箸を持ちましょう。
鉛筆を持てるようになってからでないとお箸が持てない理由ですね。
1本のお箸を持ったら、1本のお箸を上下に動かす練習をしましょう。
箸先が上下するように動かす練習をします。
イメージは、指を動かして数字の1を書く感じです!
食事中に箸の練習したらダメ!
食事中にはお箸の練習をするのはやめて、練習は食事とは別で行うことをおすすめします。
食事が練習の場になってしまうと、子供が楽しい食事が出来なくなってしまいます。
空腹時はイライラしますし、うまく掴めず食べれず、さらに持ち方を注意されてはお箸が嫌になります。
お箸の練習する時は、食事時間外にしましょう。
遊びながら練習するのがおすすめです!
子供の練習用にトレーニング箸は使うべき?
練習初期のイメトレとしては最適!
トレーニング箸、エジソン箸のすごいところは、手順通りに輪っかに指を通すだけで、お箸の持てない子供でもちゃんと正しい持ち方で食べ物をつかんで食事ができます。
子供にお箸で食べる感覚を知ってもらうことができます。
早い年齢からお箸の練習を始める場合は使用すると効果があると思いますよ。
ずっと使うのはよくない!
エジソン箸を上手に使えていても、普通のお箸を使えるようにはなりません。
普通のお箸に移行する際は、普通のお箸で練習が必要です。
いつまでもエジソン箸に頼りっぱなしだと普通のお箸への移行が難しくなることがあります。
本当は使えてないのに使えてる気分になってしまうからです。
そのため、子供にとっては使いやすいのですが、いつまでも使わせていると普通のお箸を使えなくなるので注意が必要です。
例えるなら、エジソン箸は自転車の補助輪のようなものです。
どこかで補助輪を外してあげて、補助輪なしで練習が必要です。
イメージをつかむ程度にするのが良さそうです。
子供にはどんなお箸を買えばいいの?
子供用のお箸は非常にたくさんあります。
おすすめのお箸を混ぜながら説明します。
お箸の長さは?
- 親指と人差し指を直角に広げてその両指を結んだ長さの1.5倍です。
- 手首から中指の先+3cmです。
どちらかで調べてみるとすぐにわかります。
いちいち測るのが面倒っていう人は、一般的には以下のような指標もあります。
参考にしてみてください。
- 13cm / 100cm以下 / ~2歳 /
- 14.5cm / 100~110cm / 3~4歳 /
- 16cm / 110~120cm / 5~6歳 /
- 18cm / 120~130cm / 7~9歳 /
お箸の材質は?
プラスチックは滑りやすいのでプラスチック以外のお箸を使うのをオススメします。
どうしてもプラスチックがいい場合は滑り止めがついているものを選ぶと良いです。
子供が好きなキャラクターの箸はプラスチックのものが多いですね。
話題のお箸!幼稚園で人気の六角知能箸!
六角知能箸は、若座塗り専門店、箸匠「せいわ」で子供が一番持ちやすい形を研究され行きついた六角形のお箸です。
お箸としては珍しい六角形をしているこのお箸は、全国8,425箇所の保育園・幼稚園で使用されている今話題のお箸です。
材質は竹でできており、非常に手触りが良く軽くて持ちやすいと評判です。
価格も500円と他のお箸よりは若干高いですが、子供がお箸を上手にもてるようになれば安い買い物だと思います。
また、2019年1月15日のTBS系列「マツコの知らない世界」で紹介されていました。
お店は福井県にあり、お店に行けば正しいお箸の持ち方講習を受けることができます。
お近くの方は行ってみるのもいいと思います。
そんな箸匠せいわのゆるキャラが正しい箸の持ち方を教えてくれている動画もあります。
わかりやすいので参考にしてみてもいいと思いますよ。
公式HP:箸匠せいわ
子供にお箸の練習をやる気にさせるには?
練習に意欲的な子供であればよいのですが、このころの子供は反抗期なのでなかなか苦戦することが多々あります。
このころは反抗期ですから、教えるのも一苦労です。
2歳から4歳はイヤイヤ期といわれ、自分で何でもやりたがります。
「子供が自己主張を始める時期」と前向きにとらえましょう!
とはいえ、お箸よりもスプーンで食べたい!という主張を飲んでばかりもいられないのでイヤイヤ期ともうまく付き合っていく必要があります。
食事中に泣いて泣いて大騒ぎをしたり、お箸は使わずスプーンしか使おうとしなかったりということはあります。
いくつか遊びながら楽しく教える方法を紹介します!
お箸の絵本を読んでみる
イメトレは大事です。
子供は絵本を読みながら学べると夢中になって取り組みます。
本を読む時間に楽しく練習ができるのでとてもよい練習法だと思います。
ご褒美シールをあげよう!
お箸の練習だけのことではありませんが、子供はママから褒められることが大好きです。
ほめるときは少し大げさにほめてあげましょう。
お箸はすぐに正しく持てることはありません。
お箸が正しく持てなくても「今日もお箸頑張ったね、すごいね」と、できてもできなくてもほめてあげてください。
少しでも練習ができたら毎日シールをノートに貼っていくだけでも子どもにとってはとても嬉しいご褒美になります。
少しずつ子供が成長していく過程を楽しみましょう!
キャラ箸で子供を惹きつける!
好きなキャラのお箸は子供のテンションは上がります!
そのお箸を使いたくて子供はお箸の練習を頑張ることがあります。
どの電車にするか悩みますね!
子供が正しいお箸の持ち方ができないと…
子供とお箸の練習をしていると「食べれればお箸の持ち方なんてどうでもいい」、「こっちの持ち方の方が食べやすい」と言って聞かなくなります。
しかし、ママやパパが注意しないと正しくお箸が持てない大人になってしまいます。
こんな統計があります。
某テレビ番組で男女2万人を対象にしたアンケートで衝撃的事実が放送されました。
テーマは「一緒にいると恥ずかしい女性の特徴ランキング」でした。
「体臭がひどい」「声がでかい」「空気が読めない」など、人が嫌がるようなことがいくつか上がるなか、これらをおさえて1位となったのが「食べ方が汚い」でした。
食べ方が汚いというのは箸の持ち方だけではありませんが、箸の持ち方が綺麗であれば、食べ方が汚いと思われるリスクを減らすことができます。
こんな本も出版されています。
『箸の持ち方』 人間の価値はどこで決まるのか? 適菜収・著
箸の持ち方だけで知性や品位を落としたり、失恋や人間関係の不仲のきっかけになったり、あなたの育ちが悪い、親のしつけが悪いなどと決めつける人もいます。
このような意見もあることを頭の片隅に置いておきましょう。
また、今は国際化が進んでいますから、外国人がとても上手に持っているのに、日本人が下手な持ち方していたら恥ずかしいですよね。
たかが箸ですが、されど箸です。
子供がお箸を正しく持てないのは親の責任?
子供がお箸をしっかり正しく持てないことを親の責任だと考える人は多いです。
しかし、必要以上に親が責任を感じる必要はありません。
また厳しくしつける必要もありません。
お箸を持つというのは自転車に乗るとか、歯を磨くとかと同じです。
ちゃんと教えればどんな子供でもできるようになります。
子供が使いこなせるまで焦らず時間をかけて根気よく見守っていきましょう。
子供のペースで寄り添ってしっかり教えてあげてください。
まとめ
子供にお箸の持ち方を教えるというのは子育てにおいて必ず通る道です。
必ずしっかり正しい持ち方を身につけさせてください。
そのために少しでもこの情報がお役にたてたのであれば幸いです。
初めての子供であれば誰もが同じような悩みをもっています。
一人で悩まず、少しでも子育ての悩みを解決していけたらと思っています。