妊娠中に口臭が気になる!気になる口臭の原因と対策方法!

妊娠すると身体には大きな変化が起こります。
変化の中で、口の中にも変化が起こります。
口臭がきになったり、虫歯や歯肉炎にもなりやすくなります。
そこで今回は妊娠中の口臭が気になるときの原因と対策方法について詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
口臭とは?
口臭は口から発せられる臭いのことですね。
誰しも個人差はありますが口臭というものがあります。
その中でも不快に感じるような嫌な臭いがする場合を口臭と呼ぶことが多いですね。
口の中には、300から400種類の細菌が存在しています。
よく歯磨きをするという人でも、1000億から2000億個の菌が存在し、あまり歯磨きをしない人の場合は4000億から6000億個もの菌が存在していると言われています。
たんぱく質を分解する際に発生するガスの影響で口臭が出ます。
磨き残しや虫歯があると口臭がきつくなりがちですが、口の中の細菌が多くなっていることが原因で細菌がたんぱく質と反応し口臭となるのですね。
妊娠中は妊娠前よりも口臭がひどくなったと感じることが多いのですが、その原因として以下のことが挙げられます。
妊娠中に口臭がきつくなる原因とは?
では、妊娠中に口臭がきつくなる原因としてどんなことが考えられるのでしょうか。
食べつわりによる食事の変化
妊娠すると毎日同じ時間にしっかりと食事をとることが難しくなることがあります。
決まった時間に食べられなくなる原因はつわりが挙げられますね。
吐きつわりや臭いつわりや眠りつわり食べつわりなどなどのつわりに悩まされることがあります。
食べつわりの場合、特に気持ち悪い状態が続き、空腹になるとより気分が悪くなってしまい、食事の時間と食事の時間があけばあくほど吐き気などが増してしまいます。
そこで胃がムカムカしたり、吐き気を軽減するために、なにかしら口にしておく必要があります。
そうして、随時ものを口にしていることが影響し、口臭が増加してしまいます。
食べ物のたんぱく質と菌が反応すると口臭が起こるため、食べ物が常に口の中にある状態だと、常に臭いが発生してしまうのですね。
つわりの症状を抑えるためには、食べたその都度、歯を磨く必要があります。
吐きつわりの影響
吐きつわりが原因となり臭いが発生することもあります。
吐きつわりは食事とは無関係に何度も吐いてしまいます。
吐くものは無くても胃酸までもが逆流してきます。
口の中では、常に口腔内をアルカリ性に保ち、健康状態を維持しようとします。
しかし、胃酸の影響で酸性になると、虫歯菌が繁殖してしまい、歯周トラブルが起こりやすくなるのです。
虫歯や歯周病になりやすいほど口の中の環境が悪化しているといことは、妊娠前よりも口臭が気になるようになりますね。
また、妊娠中は胃が痛むことが多くなりがちですが、内臓疾患も口臭が発生する原因となります。
歯磨き不足
つわりが原因で歯磨きができなくなってしまうことがあります。
歯磨きをすることで吐き気を催してしまうことがあり、歯磨きの回数が減ってしまうことがあるのですね。
歯ブラシを口に入れるだけでオエっと嗚咽をしてしまうことがあるほどです。
すると歯磨きの回数が少ないため、菌が繁殖し口臭が気になるようになりますね。
口の中が乾きやすくなる
基礎体温をつけているとよく分かるのですが、妊娠中は基礎体温が高い高温期が続く傾向があります。
高温期が続いていると体温も上昇しますよね。
すると妊娠中はよく汗をかきます。
妊娠を維持するためには体温を上昇させておく必要があるのです。
体温が上昇しているため、口の中の温度も上昇し、妊娠前よりも口の中が乾きやすくなります。
口の中の唾液は口の中の殺菌や消臭をしてくれているため、口の中の温度が上昇すると、唾液自体の量も減り、菌が繁殖しやすくなったり、口臭がきつくなります。
細菌の増殖
妊娠中は女性ホルモンの働きが活発になります。
女性ホルモンの働きが活発になると、口腔内の免疫力は低下する傾向があります。
血液型や遺伝子が異なる赤ちゃんを一定期間身体の中で維持しておくために起こる反応であり、免疫力の一部は上昇するものの、一部は低下します。
自己免疫力が低下した口の中では、細菌が増えてしまうため、たんぱく質などに反応しやすくなり、口臭が起こってしまいます。
妊娠すると虫歯や歯周病になりやすいため、虫歯治療をしっかりと行なう必要もあります。
ストレス・睡眠不足
妊娠中は情緒が不安定になり、ストレスを感じやすくなったり、睡眠不足に陥りやすくなる傾向があります。
妊娠中の体調の状態や出産への不安などにより、疲れやストレスが蓄積しやすくなります。
するとそれらが原因となり、自律神経が乱れやすくなります。
自律神経が乱れると、口腔内の唾液量が少なくなったり、口腔環境が乱れてしまう原因となり、口臭が発生します。
更にストレスを溜め続けると内臓疾患も起こりやすくなり、口臭がきつくなります。
妊娠中の口臭の対策方法は?!
では妊娠中は口臭がきつくなってしまうことが多いのですが、口臭への上手な対策方法についてご紹介しますね。
全く口臭をしっかりと取り除くということは難しいものの、口臭を少しでも取り除ければよいです。
口臭をなるべく発生させない対策方法をおこないましょう。
虫歯治療
まずは虫歯や歯周病への正しいケアが大切です。
妊娠中は口の中の免疫力が低下してしまうため、虫歯や歯周病が起こりやすくなってしまいます。
歯周病は早産の原因となってしまうことがあるので見過ごせません。
妊娠中でも虫歯や歯周病の治療を受けることはできるので、歯医者に通い口腔状態を改善しましょう。
妊娠初期や中期は妊娠していることが医師に伝わりにくいため、妊娠中であることを自分から伝えておく事をおすすめします。
妊娠中でも安心安全に受けられる治療方法を提供してもらうことができますね
歯磨き
歯磨きをこまめに行なうことも大切です。
食べつわりによりちょくちょくものを食べるという場合でもこまめに歯磨きするようにしましょう。
つわりにより歯ブラシを使用すること自体難しいという場合は、気分が落ち着いている時間帯に行ったり、歯磨き粉を変えてみると歯磨きができることもあるので試してみましょう。
舌をみがく
舌をみがくことも口臭対策となります。
頬の裏側や舌などにも細菌は潜んでいます。
歯に付いている細菌が落とせていても、口腔内の細菌をしっかりと落とせていないと、口臭の原因となります。
特に舌には舌苔が付きやすく細菌が多く溜まってしまうため、舌も良く磨くようにしましょう。
舌を磨くときの方法としては、歯磨き粉などは使用せず、ブラシで磨くだけで十分です。
力を入れすぎてしまうと、舌苔がよりつきやすくなってしまうため、優しく行いましょう。
舌専用のブラシなどもあるので活用するのもよいですね。
マウスウォッシュ
マウスオッシュは歯磨きがつわりでできないというときも役立つアイテムとなりますね。
口腔内の菌を簡単に減らすことができます。
さっぱりとするのでつわり中に気分がよくなると気に入る妊婦さんも少なくありません。
ただしマウスオッシュをしたからといって歯磨きをしなくても大丈夫というわけではないので、できるだけ歯磨きと併用するようにしたほうがよいですね。
唾液を増やす
妊娠中は唾液を増やすことも口臭対策となります。
まずは良く噛むことが大切です。
よく食べ物を噛んで食べることにより唾液量がアップします。
咀嚼回数が多ければ多いほど唾液の量は増えます。
一口あたり30回ほどは咀嚼するように意識することをおすすめします。
食べるときに咀嚼回数が多く唾液の分泌量が多いと消化にもよく、食べ過ぎを防ぐことができるため体重のキープにも効果的ですね。
舌を動かす
舌を動かすことで唾液量がアップします。
口の中で舌を上下左右に大きく動かすだけで唾液量が増えます。
唾液腺のマッサージ
唾液腺をマッサージするのも良い方法となります。
唾液腺と呼ばれる部分をマッサージすることで唾液が増え、口臭への対策となります。
唾液腺は耳の手前、顎と首の境目、舌の下の部分にあります。
優しく軽く触るようにするだけでマッサージになります。
唾液腺のマッサージはしっかりと唾液量が増えるのが実感でき、口臭対策となりますし、すぐに簡単に行なうことができますね。
身体の心の健康状態
口臭の原因として、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れが挙げられますね。
そのため、身体も心も健康的に維持できると口臭対策となります。
栄養バランスの良い食事をとるように心がけたり、胃や腸に優しい食事を摂取しましょう。
また、口臭がきになると口臭に対してのストレスを感じてしまい、余計に悪化してしまうため、あまり神経質にならないことが大切です。
まとめ
妊娠中は妊娠前よりも口臭がひどくなりやすい傾向があります。
口臭は人と話すときなどにきになってしまいますが、あまり神経質にならずに対策方法を実践してみましょう。
また、口臭トラブルで悩むときは歯医者にて一度相談してみるのもおすすめですよ。