子供が嘔吐した際に焦らずに行うべき対処法!嘔吐後におすすめの食事も!

子供が嘔吐したとき、本人もびっくり焦ってしまいますし、周囲の大人も焦ってしまうものです。
すぐに拭き取れるところ、流せるところにちょうど吐いてくれれば助かりますが、吐く場所によっても焦ってしまいますね。
嘔吐したときの焦らずに行うべき対処法や注意点、受診の目安や食事についてご紹介していきますね。
目次
子供が嘔吐した時の対処法!
ではまず子供が嘔吐した際に行うべき対処法についてです。
ついつい子供も親も焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて対処しましょう。
他の症状が起きていないか確認
子供が嘔吐した際、まずは嘔吐の色を確認しましょう。
その後、嘔吐以外の他の症状が起きていないかどうか確認してください。
例えば、腹痛や下痢、発熱などですね。
お腹のどの変を痛がっているか、他の場所も痛がっていないかどうか確認しましょう。
水分補給
水分補給を行いましょう。
嘔吐した際、水分不足に陥りやすく、脱水症状が起きやすくなります。
しかし、水分補給の方法にも注意が必要です。
すぐにたっぷり水分補給させてしまうと、再び嘔吐し水分補給が上手にできません。
吐き気がおさまってから少しずつ与える必要がありますね。
また、吐き気をおさめるためにも、先にうがいをして口の中をすっきりとさせるとよいですね。
感染予防
感染予防を行いながら、嘔吐を処理しましょう。
ウイルス性の感染症により嘔吐が起こった場合、嘔吐したものから感染してしまいます。
マスクを着用し手袋を付け、嘔吐物を処理し、その後手洗いうがいを行いましょう。
症状が収まらないときは…
症状が収まらず、吐いた後も続けざまに吐く、吐き気が収まらず顔色が悪いというような場合、様子を見ているだけでは危険な病気が潜んでいることがあります。
病院へ受診し適切な処置を受けましょう。
二次感染を防ぐための正しい対処法は?
子供が嘔吐した場合、ウイルス性の感染症や急性胃腸炎が原因で起こっていることがあります。
そのため、嘔吐を処理したり、子供の看病を行うパパやママ、兄弟に二次感染するおそれがあるのです。
子供が嘔吐した際に、二次感染を防ぐために気をつけるべき事を嘔吐した場所別にご紹介していきますね。
トイレ・洗面台での嘔吐
トイレ・洗面台などで嘔吐した場合についてです。
トイレで嘔吐した際、洋式の場合、蓋を開けた状態で流してしまうと、ウイルスが飛び散り拡散し、二次感染の可能性が高まります。
まずは蓋を締めた状態で嘔吐物を流しましょう。
洗面台で嘔吐した場合は、勢いよく流してしまうと、ウイルスが飛び散ってしまいます。
優しい水圧で静かに流すようにしましょう。
嘔吐物を流した後は、トイレの場合も洗面台の場合も消毒を行いましょう。
市販の衣類用塩素系漂白剤や、台所用の塩素系漂白剤を使用します。
100倍程度に薄めたものを使用し消毒を行いましょう。
嘔吐した場所だけではなく、その周辺の床や壁も共に消毒したほうが安心ですね。
床・カーペット・畳での嘔吐
床やカーペット、畳などで嘔吐してしまったという場合、できるだけ早く拭き取りましょう。
こすりながら拭き取ってしまうと、中に染み込んでしまい拭き取れなくなってしまいます。
嘔吐を掴み取るような感じで拭き取ることをおすすめします。
洗濯する場合は嘔吐物を取り除いてから、他の物とは別に洗濯を行いましょう。
衣類・寝具への嘔吐
衣類や寝具に嘔吐してしまった場合は洗濯しなければいけませんが、他の物と一緒に洗濯をするのはやめましょう。
嘔吐物を取り除いた状態にした後に、塩素系漂白剤、次亜塩素酸ナトリウムで消毒を行います。
水で0,02%くらいに薄めたものに、30~60分ほど漬け置きすると消毒できます。
濃度が高いと色落ちなどの原因となるので注意してくださいね。
または、熱湯消毒も可能です。
85℃以上のお湯に約1分間以上漬け置きすることで消毒となります。
シーツなどの大きな布団などは、漬け置きし消毒すうることが難しいため、スチームアイロンなどを当てて消毒するとよいですね。
車で嘔吐した場合は?
車で嘔吐した場合は、車を安全に停車してから、嘔吐物を取り除きます。
できるだけ早く塩素系漂白剤を薄めたものなどを使用し消毒をします。
不可能な場合はある程度の嘔吐物を処理してから、窓を開けた状態で帰り処理を行いましょう。
嘔吐の処理は乾く前に行うのがポイント!
嘔吐の処理は、嘔吐した物が乾いてしまう前に処理するということが大切なポイントとなります。
嘔吐したものが乾燥してしまうと、ウイルスが空気中に飛散し、より感染しやすくなります。
乾く前に処理することが大切です。
マスクや手袋などを活用し、感染を防ぎながら、なるべく早く処理しましょう。
嘔吐で医療機関を受診の目安は?
嘔吐をした場合でも、乳児の場合はミルクの飲み過ぎやゲップともに吐くということもあるので、嘔吐してもすっきりした様子だったり、顔色も機嫌もよい場合は様子をみましょう。
しかし、以下のような症状が見られる場合は、迷わずに早めの受診が必要となります。
便
- 便の状態がいつもと違う。
- 白色っぽい。
- 血液が混ざってる。
- 水様便。
食欲
嘔吐した後に水分の摂取もできないくらいの食欲不振。
水分を摂取してもすぐに吐き戻す。
発熱
嘔吐と共に発熱がある。
症状が続く
症状が軽症であっても、ダラダラと続くというような場合は迷わず受診。
脱水症状
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 朦朧としている
- 尿量が少ない
- 嘔吐物が緑色
- 口腔内が乾燥している
- 手足が冷たい
というような症状が嘔吐とともに見られた場合は受診しましょう。
また、少しでも心配なことがあるという場合は、躊躇せず受診したほうがよいですね。
吐いた後の食事の注意点とは?
吐いた後の食事の注意点についてです。
食事の我慢
吐いた後、すぐに何かを食べたがることがあります。
口の中がまずくなっているため、何かを食べて紛らわせたいと思うんですよね。
しかし、吐いたあとにすぐに食べ物を与えてしまうと、再び嘔吐に見舞われてしまいます。
嘔吐してから少しの間は食事を我慢し、吐き気がしっかりとおさまってから水分を摂取し、水分を摂取しても嘔吐に見舞われない事を確認できてから食事をしましょう
嘔吐してから約1時間くらいは固形物の食事は避けましょう。
少量の水分補給から
嘔吐した後は水分補給が大切ですね。
子供も水分を欲しがります。
しかし、欲しがる分だけ挙げてしまうと、再度嘔吐してしまいます。
嘔吐したあとは1さじ程度から、少量ずつ与えてみて、吐き戻しがなければ徐々に量を増やしていきます。
あせらないで食事を
子供が嘔吐したあと、お腹が空いているのではないかと、たくさん食べてほしいと量が増えてしまいますが、与える量はいつものよりも少なめにしましょう。
子供が嘔吐したあとにおすすめの食事!
では子供が嘔吐したあとにおすすめの食事についてです。
刺激がなく消化の良いもの、冷たいものを避け、温かいものがよいです。
おかゆ
おかゆは米1に対して、10の水というくたいの重湯から食べさせるとよいです。
おじや、おかゆなどから少しずつ与えます。
スープ類
スープも良いです。
- 野菜スープ、味噌汁などの上澄み。
- かぼちゃや人参や大根などのゆでた野菜をペースト状にしたスープ
などがおすすめです。
湯豆腐
温かい湯豆腐もおすすめです。
豆腐とともに柔らかく煮た大根や人参を一緒に食べるのもよいですね。
うどん
うどんやそうめんもよいです。
体があたたまります。
より消化をよくするために、いつもよりも柔らかくクタクタに煮た状態で食べさせるのがおすすめです。
食べられそうな場合は、野菜を柔らかく煮込んだ物を一緒にいれて食べるのもよいですね。
すりおろしりんご
すりおろしりんごもおすすめです。
簡単にすぐ出来上がりますし、消化もよく、口あたりもすっきりとして食べやすいですね。
しかし、口あたりのよいフルーツでも、柑橘系のフルーツは吐き気を誘発する効果があるので控えましょう。
もし子供が嫌がっているときは無理に与える必要はありません。
まとめ
子供が嘔吐してしまった際、大人も子供も驚いて焦ってしまいがちです。
しかし、パパママが焦ってしまうと、より子供も不安になってしまうので、落ち着いて行動しましょう。
また、嘔吐したあとに急に水分補給させてしまうと、再度嘔吐してしまうので、吐き気が落ち着いてから少量ずつ与えてみるという方法を忘れないようにしたいですね。