産後の不正出血?!原因は?元気に育児をするために気を付けよう!

今まで不正出血を何度か経験したことがあるという方は少なくないと思いますが、産後の不正出血には少々気を付けなければいけません。
実は危険な原因が隠されているサインである場合もあります。
産後は悪露が続いたりもするので、不正出血なのか生理なのかの見極めも難しいところです。
もしかしたら、その出血が健康を害してしまう原因かもしれませんよ。
生まれたばかりの我が子の育児は大変ですが、それを乗り切るためにも我が子のためにも、ママの体にも目を向けてください。
今回は産後の不正出血についてご紹介したいと思います。
目次
不正出血とは?
不正出血とは、生理などの理由がないのにも関わらず、出血してしまうことを指します。
生理など、出血をするという事は女性にとっては健康のバロメーターであるともいえます。
その不正出血が起きるのは人それぞれであり、不正出血の原因を知ることはとても大切です。
もしその原因が体の異常を示しているのであれば、早急に気づいてあげましょう。
産後は不正出血ではなく悪露が出る!
産後は出血が起こります。
鮮血が大量に出てきます。
これを悪露と呼びます。
妊娠中子宮内には胎盤などの組織が形成されます。
そのほとんどは出産時に排出されるのですが、多少残った組織は悪露として排出されます。
大体、出産後2週間から3週間ほどかけてすべてが体外に排出されることになります。
悪露の色
悪露の色としては、最初の3、4日間真っ赤な鮮血が出ます。
その後、1週間ほど経てば、真っ赤ではなく茶色い悪露となっていき、量も最初より減ります。
その後、茶色から黄色っぽくなり、産後3週間も経てば、白っぽいおりものに変わります。
悪露の異常
悪露はほとんどの人が出るものなのですが、悪露がいつまで経ってもダラダラと続いてしまう場合、量が減らない、鮮血が続くという場合は注意が必要です。
このような症状がみられる場合、子宮復古不全という状態になってしまっています。
妊娠中に大きくなった子宮が徐々に収縮し、元の大きさに戻ろうとするのですが、なかなか戻ることができなくなってしまっている状態が子宮復古不全です。
また2つ目原因として、悪露が続いている間は、細菌の感染や細菌の繁殖が起こりやすい状態となっています。
2つの原因共に、産科に受診して治してもらわなければいけませんので、早めに受診しましょう。
産後の生理?不正出血?
産後は出産後1ヵ月目から生理が通常通り再会する人もいますし、3カ月、6ヶ月、1年と生理が再開しないという人もいます。
生理が再開するという事は、普段通り5日~7日程度の出血が続きますね。
しかしそれが1日だけ出血して、数日後にまた出血などと、明らかに通常通りの出血ではないという場合、不正出血である可能性が高いでしょう。
また、一度は通常通りの生理が来たものの、その後なかなか生理が来ない、定期的ではないという場合も不正出血が疑われます。
産後1年ほどは生理が再開してからも不正出血が起こり始めるという事もあるので、注意深く気を付けておくことに越したことは無いですね。
産後の不正出血の原因!!【心配ないケース】
不正出血の原因の中でもあまり心配しなくても自然と治る場合のものをまずはご紹介します。
機能性出血
機能性出血である場合、女性ホルモンの分泌量のバランスが整っていないことにより引き起こります。
この機能性出血が原因となる不正出血は危険性はかなり低いので、あまり心配することはありません。
意外と誰でも起こると言っても過言ではありません。
比較的気にせず健康的な生活を送っていれば勝手に治ります。
しかし、長く続くような場合は、産婦人科に受診するとピルの服用を進められることや、黄体ホルモン剤を処方されることもあるので、気になる場合は受診してみることをおすすめします。
中間期出血
中間期出血というものは、女性ホルモンが減少してしまっていることにより、生理と生理の間に起きる排卵日という日に少量の出血が起こります。
これは生理現象の1つでもあり、特に問題ないでしょう。
産後の不正出血の原因!!【要注意】
続いて産後の不正出血の中でも要注意しなければいけない原因をご紹介します。
ガン
産後の不正出血はガンである可能性があります。
子宮頸がんや子宮ガンである場合、不正出血が起こります。
妊娠中にがん検診を行っているかとは思います。
しかし、出産後の不正出血が気になる場合は、もう一度検査を受けたほうが良いでしょう。
子宮がんの初期は症状が無く、不正出血が起こるという事は進行している可能性が高いので、早めに受診し検査を受けましょう。
出産時の膣内の傷
出産時、膣内には傷が出来てしまいます。
しかしほとんどの場合自然治癒するのですが、中には傷が治らず赤く盛り上がってしまうことがあります。
この赤い盛り上がりは肉芽と言います。
この肉芽自体に問題があるという場合ではないものの、その肉芽から細菌が侵入してしまったり、膣炎が引き起こると危険です。
更に子宮頸管ポリープというものに発展してしまうこともあるので気を付けましょう。
気になる場合は、一度検査してもらって下さい。
出血が止まらない!長引く!
出血がなかなか止まらない、出血量が多い、長引いているなと思ったときは、急いで病院へ受診してください。
実は、不正出血による大量出血で命にかかわる事態に発展してしまうこともあります。
特に赤黒い出血が止まらない、下腹部が異常に痛むという場合は大変危険です。
直ちに受診しましょう。
産後、本来は子宮の壁に付着していた胎盤が体外に排出されるのにも関わらず、なかなか剥がれ落ちずに付着したままになっていると、剥がれ落ちたときに大量の出血が引き起こってしまうことがあります。
受診するための移動中に大量出血により倒れてしまうことも考えられるので、誰かに付き添ってもらうとより良いですね。
子宮感染症
真っ赤な血が出てしまっている場合、生理であれば良いのですが、出血とともに発熱や痛みを伴うという場合は異常が起きている可能性が高いので注意しましょう。
- 真っ赤な血が大量に出ている、
- 悪露に悪臭がする
- 高熱が出ている
- 下腹部が痛い
などという症状が起きている場合、子宮感染症が起こっている可能性が高いのです。
膣内にできた小さな傷に細菌が侵入してしまうことにより、感染症が起きてしまっています。
放置すると大変危険なので受診してくださいね。
産後の生理痛が重くなったら・・・
産後、生理痛が重くなるという事はあります。
体質が変わったことで、今まで全く生理痛なんて感じたことが無かったのに、生理痛が起こるようになった、一方で今まで生理痛が酷かったのに生理痛が無くなったという人もいます。
しかし、異常な生理痛だと思う・・・。
痛すぎて生活に支障をきたすという場合、子宮内膜症という可能性も考えられます。
もし生理痛が異常だな、変わったなという場合は、産婦人科に受診し、一応診てもらったほうが良いですよ。
まとめ
赤ちゃんが生まれた時期で忙しいので、睡眠不足や普段とは異なる生活リズムとなり、女性ホルモンのバランスが崩れ、不正出血が起こる事もあります。
しかし、危険な原因が隠されている場合もあるのです。
赤ちゃんの育児で時間に追われ、自分の事は後回しにしてしまうことが多くなると思います。
しかし、赤ちゃんの為にも、ママが健康で笑顔でいることはとても大切です。
異常を感じた場合は、受診してみることをおすすめします。