出産によりアレルギーになることがある?!妊娠や出産で起こる体質の変化とは?!

妊娠前までアレルギーとは無縁の人生を送ってきたのに、妊娠出産を機にアレルギー症状が起こるようになったというママは少なくありません。
アレルギーなど、体質変化を起こしてしまうことによりアレルギー反応が起こります。
なんの前触れもなかったのにも関わらず、まぶたが赤くなったり、まぶたが腫れたり、くしゃみや鼻水が止まらなくなったりという症状に見舞われるといった状況が産後に起こることがあります。
そこで今回は産後に急にアレルギーになることがあるのか、そのアレルギーはずっと治らないのか、アレルギーの種類や病院に受診すべきか否かなどについて詳しくご紹介していきたいと思います。
目次
産後の体質変化?!原因は?
妊娠や出産により、身体には大きな変化が起こります。
体質変化が起こる原因としては、生理的な理由もあるため、落ち着く待つしかありません。
原因を特定するための検査を受けても原因がわからないというようなこともあります。
そのため、これからご紹介する体質変化の原因は一般的に挙げられる原因であり、当てはまるか否かは個人差がありますし、これ以外の原因も存在するでしょう。
ホルモンバランスの乱れ
産後の体質変化の原因としてホルモンバランスの乱れが挙げられます。
妊娠中からはじまり、産後も続きます。
女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンにより成り立ってます
その2つのホルモンのバランスが乱れることにより、体質変化が起こります。
産後は女性ホルモンの中でも美肌ホルモンと呼ばれることもあるエストロゲンの分泌量が減少する時期であり、肌のハリや保水力が失われてしまいます。
そのため肌はより敏感な状態となります。
すると衣類とのちょっとした擦れや摩擦、ゴムなどで圧迫されただけでも、蕁麻疹のようなものがでることがあります。
しかし、エストロゲンの分泌量を増やしたところで蕁麻疹を引き起こす原因となり皮膚の肥満細胞が刺激され、かゆみを引き起こす原因となるヒスタミンの分泌が増えるため、結果的に蕁麻疹のようなものが出ます。
ホルモンバランスが乱れるため肌にトラブルが起こりやすくなるのですね。
免疫力が低下する
女性ホルモンのバランスが乱れると、ホルモンとの深いかかわりがある自律神経が乱れます。
自律神経に以上が出るため、その影響を受け免疫力が低下します。
産後の身体は少しずつ回復しますが、不安定な状態となり、アレルギー反応が起こりやすくなります。
免疫の過剰反応によりアレルギーが起こると言われていますが、妊娠中は免疫力を低下しお腹の赤ちゃんを異物として捉え排出しないようにしています。
そのため産後は免疫力がもとにもどり、アレルギー症状が起こりやすくなるのですね。
元々アレルギーを持っていた場合も、産後の免疫力の回復でよりアレルギー反応が起こりやすくなることがあります。
不規則な生活
直接的にアレルギー反応が起こる原因となるわけではありませんが、不規則な生活が原因でアレルギー症状がでやすくなるといえます。
栄養のバランスが偏った食事や回復がゆっくりで免疫力が低いのにも関わらず、睡眠不足などが続くと、身体が弱った状態が続きアレルギーが起こりやすくなるのですね。
また、産後の育児疲れもアレルギーがでやすい状態となります。
ホルモンバランスの乱れや免疫力を回復させるためにも、ゆっくりと休むことが大切です。
産後にアレルギーになると治らないの?!
産後にアレルギーになうと治らないのかということについては、一時的なものなので、改善していくと言われています。
個人差はあるものの、ホルモンバランスの乱れが整ったり、身体の状態が改善してくると、アレルギーも改善するのですね。
しかし、一般的には元々アレルギーがあったものが、産後に悪化して症状が現れるということが多いので、アレルギーが治らずそのまま継続するものの症状は軽くなるというような場合もあります。
体質変化と上手に付き合っていく必要がありますね。
アレルギーの種類!
産後のアレルギー症状は大まかに分けると2つの種類に分けられます。
1つ目は特定の食物を摂取したとき、特定の薬等を摂取したときに起こるアレルギー性です。
2つ目は不規則な生活やストレスなどにより起こる非アレルギー性となります。
産後アレルギーの症状としては、
- 湿疹
- 蕁麻疹
- 鼻炎
- アトピー
- 喘息
などが挙げられます。
原因は多すぎるため特定できないという現状があります。
果物アレルギー
果物を食べることにより、口の中や耳の中がかゆくなるというアレルギーがあります。
口腔アレルギー症候群とも呼ばれています。
食べたあと15分以内に舌や唇や喉などがピリピリしてきます。
イガイガしたかゆみを感じることもありますね。
全身にアレルギー症状がでることは少ないものの、口腔だけではなく、鼻や耳や目や皮膚などに症状が起こることもあります。
果物の種類はどれで発症するかは判明していません。
りんごやパイナップルやキウイやももなど様々な果物により起こる可能性があります。
またアレルギー症状が強くでた場合は、下痢や消化器官に異常が生じることもあります。
アナフィラキシーショックが起こってしまうこともあります。
果物アレルギーの対策!
果物アレルギーへの対策としては、タンパク質が含まれている果物を摂取するとアレルギー症状が出やすくなると言われています。
また、花粉が飛散する春や秋の時期に果物アレルギーの症状は出やすいという傾向があります。
一番の対策はアレルギー症状がでた果物を摂取しないようにするということになりますね。
少しでも違和感を感じた時は、摂取をやめ、その後摂取を控えるようにしましょう。
甲殻類アレルギー
甲殻類を摂取することによりアレルギー反応が起こります。
代表的な食べ物としては、カニやエビなどが挙げられます。
他にもイカやタコも甲殻類の一種となります。
食べるよりも可能性は低いものの、触れただけでもアレルギー症状が起こる可能性があります。
また、甲殻類を砕いた際に出る粉塵を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。
症状は摂取後1時間以内に唇や喉や目や皮膚に蕁麻疹が起こります。
ひどい場合は、アナフィラキシーショックが起こることもあります。
甲殻類アレルギー対策
甲殻類アレルギーへの対策としては、甲殻類がもつトロポミオシンと呼ばれるタンパク質が原因となるため、摂取しないうようにすることが大切ですね。
また、甲殻類アレルギーの場合、ごきぶりやダニやくもなどの節足動物、に含まれている昆虫でもアレルギー症状が起こります。
こまめに掃除をすることで昆虫から身体を守ることも大切です。
少し摂取しただけでもアナフィラキシーショックが起こりやすいアレルギーとなるので要注意しましょう。
金属アレルギー
肌に貴金属が触れているとアレルギー症状が起こります。
また汗などで溶けた金属質と身体のタンパク質が結合し、アレルギーの原因となる物質が作られ、アレルギー反応が起こることもあります。
金属が触れている部分にかゆみやかぶれ、湿疹などが起こります。
そのため、産後金属アレルギーとなり、結婚指輪をつけることができなくなってしまうということもあります
金属アレルギーの対策
金属アレルギーの対策方法としては、貴金属製のものを身体に身に着けないようにするということになります。
冠婚葬祭などによりアクセサリーを身に着けなければいけないという場合は、できるだけ短時間だけつけるようにしたり、直接肌に触れないようにしてつけたりと工夫するとよいです。
また、貴金属が汗とともに溶けたものに触れるとアレルギー症状が起こりやすくなるため、プラチナや金や銀などの金属のものだとアレルギー症状がでないという傾向もあるので試す価値はありますね。
化粧品アレルギー
化粧品アレルギーの場合もあります。
スキンケアを行なう場合、石鹸や洗顔料、日焼け止めクリームなどを使用することによりアレルギー反応が起こるというものもあります。
化粧品に含まれているなにかしらの成分によりアレルギー飯能がおこるのですね。
化粧品を塗った部分にかゆみが起こったり赤みが起こったり、腫れてしまうようなこともあります。
産後の肌は不安定な状態
化粧品アレルギーの対策
化粧品を使用することで肌に赤みや湿疹などが見られた場合はアレルギーを疑い、一度病院へ受診する事をおすすめします。
重症化する前に医師に相談しましょう。
また初めて使用する化粧品の場合、パッチテストをおこなってから使用するようにしましょう。
購入前に肌に刺激となる成分が少ない安全性の高い化粧品を選び購入することも大切です。
日光アレルギー
日光アレルギーというものもあります。
紫外線アレルギーや光線過敏症と呼ばれることもあります。
陽の光を浴びることにより、むくみや蕁麻疹やかゆみなどの症状が起こります。
原因は日焼け止めや化粧品に含まれている成分に反応しアレルギー症状が起こる場合や、内服薬により反応を起こる場合もあります。
肌が焼けるときに皮膚に過剰反応が起こりアレルギーが起こるという場合もあります。
日光アレルギーの対策
紫外線を浴びることは肌にとっても良いことではないので、紫外線対策をしっかりと行いましょう。
外出する際は防止や日傘、手袋等を使用しましょう。
まとめ
産後にアレルギー症状が起こってしまうことはありますが、アレルギー症状が起こったときは、原因として考えられるものを避けて生活するようにしてみましょう。
また、アレルギー症状がひどい場合は、一度病院に受診し検査や治療をうけることをおすすめします。
自己判断でアレルギーを放おっておくと危険です。
病院に受診しながらも、産後の身体の回復のために無理しすぎない生活を意識しましょう。